「中海・宍道湖の自然再生 人と水辺を結び直す」
恵みの豊かな水辺に人が集うことで、
暮らし、文化、経済が生まれます。
宍道湖・中海を囲む
出雲、松江、安来、米子、境港も
多くの水辺の恩恵を受けてきた街です。
十分豊かに見える宍道湖・中海ですが、
そこに以前のような豊かさはありません。
実際、子どもの頃よく食卓に出ていた中海の特産物である赤貝が、
今ではいつしか目にしなくなっています。
損なわれた豊かさは
人と水辺の間に距離をつくり、
文化の衰退や経済循環の減速にもつながりました。
「以前の豊かさを取り戻し、人と水辺を近づけたい」
自然再生センターはこの想いをビジョンとして活動しています。
センターの活動が始まって16年、
現在、中海浚渫窪地埋め戻しの実証事業など環境保全活動を行いながら、
並行して住民を巻き込んだ「オゴノリング(ローカルSDGs)」も行っています。
オゴノリングの輪を広げる活動を行なってきたことで、水辺に関わりを持つ人が増えてきています。
しかし、わたしたちの理想とする
「人と水辺」にはまだ遠く、多くの課題があります。
支えていただくことでできることがたくさんあります。
この度「認定NPO」として2028年まで認定更新致しました。
昨年島根初の #グッドガバナンス認証 も取得しています!
これからも私たちは寄付を「共感・信頼・希望の証」と捉えながら
皆様とともに歩んでまいりたいと考えています。
全国どこからでも寄付で参加できます!どうぞよろしくお願いいたします!!
認定NPO法人 自然再生センター
キャンペーンハッシュタグ
#中海宍道湖の自然再生
#人と水辺を結び直す
シェア拡散大歓迎です!
Story
■わたしたちの目標
「持続可能なかたちで、人が集う水辺(中海・宍道湖)を結び直す」
■私たちがその目標を達成するために行っている活動とねらい
①環境保全「集いたい」と感じることのできる水辺づくり
○水質改善~浚渫窪地の環境修復~
湖底をきれいにする、それは恵みの中海を取り戻したいから
自然再生センターは、中海自然再生協議会(法定)の事務局を担いながら、協議会で承認された二つの事業の実施者となっています。これらの実施計画は、「自然再生推進法」の下展開しています。
「浚渫窪地の環境修復事業」は、中海自然再生協議会の実施計画のひとつであり、島根大学や米子工業高等専門学校とともに実証実験を行っています。
浚渫窪地とは、干拓・淡水化事業や高度経済成長期の陸地造成の際に、湖底の土砂を掘り出した後に出来た深掘り跡のことで、浚渫窪地は中海の中でも特に酸素がなくなりやすい場所になっています。
そこでこの事業の目的は、「石炭灰造粒物(通称Hiビーズ)」を浚渫窪地に投入することで、酸素が少なくなったことによって発生する硫化水素やリン、アンモニアなどの汚濁物質を減らし、中海の水質改善とゴカイや二枚貝などの底生生物の保全につなげていくことです。
水上からは見ることのできない湖底の問題は、なかなか市民の皆様には伝わりにくく、理解を得ることが難しいのですが、中海の自然を取り戻すためには避けて通れない課題です。時間も費用も多大に必要とするこの課題に、私たちは企業、行政、専門家、市民がともに継続して取り組んでいます。
〇水質改善~海藻類の回収及び活用~
中海では昭和30年代頃まで海藻類は刈り取られて肥料として利用されていましたが、高度経済成長期に化学肥料の普及に伴って藻刈りが行われなくなりました。近年、NPO法人らの活動によって藻刈りが再び行われるようになり、地域資源の循環や環境教育の点で注目を集めています。
藻刈りが中海の生態系にプラスに作用しているのかマイナスに作用しているのかについては今まで明らかになってはいませんでした。
そこで野外調査により海藻類の存在が生物群集にどのような影響を及ぼしているかを検討するための基礎的な知見を集めることを目的として研究を進めています。
海藻類の刈り取りは、水中から陸上へ栄養塩類を再利用するという物質循環の点で効果が期待されるものの、中海全体の生物量や生物多様性にどの程度の影響を及ぼしているかの科学的検証によるエビデンスを探っています。
海藻類の存在が底生生物群集へ及ぼす影響を調べ、海藻類の刈り取りの最適な時期や頻度を提示することができれば、アサリなどの有用水産種の生息場所管理という点からも海藻類回収の意義を議論できると考えています。
中海を例とした汽水域における生態系サービスの持続的利用のあり方について提言できるように専門家とともに調査および研究を継続しています。
②関心づくり
○水辺が身近であることを知る~オゴノリング~
私たちはオゴノリを活用し、かつてあったような「自然」「人」「資金」の循環を再構築することで、中海のもたらす恵みの循環を、SDGsの視点からも持続可能な形で次世代に残したいと考えています。
オゴノリをまいて土壌改善された畑で、無農薬の枝豆やさつま芋を作って畑でイベントをおこなったり、できた作物を販売しています。お店に購入してもらい加工して商品にしてたくさんの市民の方に届けていただいています。
インターンシップや企業などの方と、地域の方々との交流の場にもなり、様々な年代の方が関わることのできる場です。誰でも、どこからでも参加でき、参加することでオゴノリングの一員となって主体的にストーリーを知ることができます。
〇水辺が身近であることを知る~食の会~
中海・宍道湖流域の食材を使った料理で,地元食の関心を高めるとともに地域コミュニティとの接点づくりや、センターの活動を知らない方への入り口、会員同士の交流などの貴重な機会となっています。地元漁師さんから直接届く、旬で新鮮な食材を使ったお料理は見た目も美しくおいしさとともに新しさがあり、地元の人にとっても毎回新鮮な発見があります。
多様な人にとっての関心事である「食」を通じて自然と地域を取り巻く現状・課題を語ることで,センター活動への広がり・共感が生まれています。
(コロナ禍で現在開催されていませんが、またできる規模で今後活動再開していきたいと考えています)
○水辺の環境が与える影響を学ぶ~講演・環境学習など~
環境教育・SDGs・キャリア教育など将来世代への様々な視点から講演や授業の依頼があります。
地域の豊かな自然を伝えることのできる人を育て、次世代につなげていきたいと考えています。
自然も循環していますが、先人から私たち、そして将来世代へも巡っていきます.
鳥取県日南町(SDGs未来都市)の学校給食では、オゴノリが入った海藻有機肥料を使用したお米が食べられています。地域循環共生圏として山川里海の循環の視点から、日南町の小学校での授業も行いました。
〇情報発信
私たちはこれらの情報をわかりやすく整理し、印刷媒体、SNS などで発信しています。
メディアへのプレスリリースや出演も行います。
今後に向けて
■関係人口(協力・参加する団体、個人)との関係性の構築
宍道湖・中海を囲む 出雲、松江、安来、米子、境港も 多くの水辺の恩恵を受けてきた街です。
中海での循環型社会を更に深めていくとともに、宍道湖にも広げていこうと考えています。
活動の関係人口を増やすことで、私たちの活動から生まれる波及効果に期待しています。
今回の寄付キャンペーンはそのひとつだとも考えています。
■オゴノリングの役割=循環型社会の実験場
徐々に大きい規模にしながら実験と効果測定(エビデンス収集)を繰り返しています。
実証データをオープンにすることで他地域での活用なども狙っており、これは非常に社会的価値の高い情報の提供だと考えています。
ローカルSDGs(地域循環共生圏)のモデルとなる中海での実績を基盤として、宍道湖及びその流域での新しいローカルSDGsの構築を図ってまいります。
今回の寄付金について
◎いただいた寄付金は私たちへの共感的ご支援の証と捉えながら、上記の事業等に大切に使わせていただきます。(例:3000円の寄付でオゴノリ刈りをするための船を一隻出す、農機具レンタル代3時間分など、5000円の寄付で学校に出向いて一回授業をすることなどができます。)
◎寄付金は所得税の控除の対象となります。
(寄付金の額の合計額−2000円)× 40% = 税額控除額
例:10000円寄付していただいた場合、3200円が控除の対象となります。
※寄付金の額の合計額は、総所得金額の40%相当額が限度となります。
※税額控除額は所得税額の25%相当額が限度となります。
詳しくは以下のリンク先をご覧ください。
いずれの控除もこれについての事項を記載した確定申告書を税務署に提出する必要がありますので、当センターからお送りした領収証を添付してください。また、確定申告の計算期間はその年の1月〜12月までになります。紛失などによる領収書の再発行はできませんので、控除を受けられる方は申告時まで大切に保管してください。
※領収書がご入用の方におきましては、決済システムの関係上は発行までにお時間をいただいております。(決済された月の翌月末以降の発行・発送となります。)何卒ご容赦くださいませ。
最後に…私たちの想い
認定NPO(非営利組織)として10年活動をする中で、グッドガバナンス認証を取得するほどにガバナンスを強めていき、専門家の科学的検証によるエビデンスが蓄積されてきました。
だんだんと市民や会員の皆様の共感・信頼を得ることが出来てきていること、
さらに今後の活動に対する期待を感じています。
私たちと一緒に活動に「参加する仲間をつくりたい」、
仲間は時間・お金・スキル・身体活動等様々ななり方があり、どの仲間も必要です。
今回のキャンペーンでは、寄付という形でわたしたちの仲間になってくださるとうれしいです。
寄付をめぐる議論で必ずと言っていいほど指摘されるのが、欧米の先進諸国と比較して日本の寄付文化がスタンダードでないこと。
寄付をすることで活動社会の課題解決が自分にとって身近になるとともに、
自分の行動が社会貢献につながる という喜びを感じることができます。
また、寄附先の活動や理念に共感した上で、一人一人が自分で選択するという価値観が広がります。
行いたい活動に対して足りない資金としての寄付だけではなく、
すでにある活動への応援としての寄付。
地方の認定NPOとして、寄付文化の醸成という視座からも、今回のキャンペーンに挑戦しています。
HP
blog:
Facebook:
Instagram:
Twitter:
公式LINE: