ひだまり号もう1つのストーリー 祖父江吉修の思い
2023/2/1 20:13
ひだまり号の想いを語るのに、避けられないストーリーがあります。
2013年12月、私たち夫婦は当時23歳の長男を亡くしました。
妻はこれを受け入れられず、重度のうつ病PTSD(心的外傷後ストレス障害)を患い、引きこもり生活へ。
3年半程経ったある日、愛犬のワクチン接種へと掛かりつけ獣医へ向かうと、院長先生から「この子を育ててみない?」と生後間もない仔猫ちゃんを譲り受け、彼女の仔猫育児が始まりました。
授乳と排泄を3時間毎に行うこと数週間、仔猫の成長に伴い彼女から笑顔が見られるように!
数ヶ月後、仔猫を里親さんに引き渡したあと、彼女の育児欲が増し、愛護センターの”ミルクボランティア”に登録。
アニマルセラピーってあるんですね!
たくさんの仔猫を育てていくうちに「この子たちは私を必要としてくれている」と彼女は生きる糧を見出したのです。
彼女が「保護猫カフェをやりたい」と言い出したのはこの頃。
猫に関わる事であれば、一人で外出出来るようになっていました。
私は、彼女が社会復帰する「チャンスは今!」と思い、当時営んでいた運送屋を閉め、所有していた不動産を売却。開業資金と当面の運転資金に充てました。
彼女は生きる希望を得られた恩返しを!
私は、彼女に笑顔を戻してくれた恩返しを!
夫婦の想いが重なり、猫への恩返しが2018年8月
保護猫カフェひだまり号オープンに至りました。
「猫ちゃんに癒されながらお仕事が出来る」などと希望を抱きながらの初年度は、約90匹を里親さんに繋ぎ、順調そうに思えましたが、幾度となく壁に当たり行手を阻まれました。
ひだまり号に来る猫たちは健康な子ばかりではありませんでした。
受入数の増加に比例して体調不良の子も増し、時には命を落とす子も。
中でも難病FIP(猫伝染性腹膜炎)は猫たちだけでなく(息子を亡くした)私たち夫婦の心を窮地に追い込みました。2018年当時は治療方法が皆無でしたから…。
治療薬が世に出回り始めたのは翌年のこと。
国内では未承認薬の為、海外より個人輸入をし、1匹治すのに数百万円と、とても高額でした。
最近では、複数の治療薬が出ており、価格は下がりましたが、いずれも数十万と、医療費がひだまり号の運営を圧迫し続けている状況が続いております。
ひだまり号ではこれまで、20匹以上のFIP羅患猫を寛解させてきました。これは妻の「もう二度と我が子を死なせない」との母の強い想いからです。
そう、彼女にとって猫はみんな我が子なんです!
現在の獣医学では、FIPのメカニズムは未だ解明されておりません。
ひだまり号でも、毎年保護した猫たちのうち、平均5%程が発症しております。
今回のクラウドファンディングでは、今なお続けております6匹のFIP治療の他、この治療や活動が長く続けられるよう、皆様方のお力添えを頂ければ幸いです。
宜しくお願い申し上げます。
保護猫カフェひだまり号
代表 祖父江吉修
← Back to all activity reports
【御礼・特典】
¥10,000
★動画付きお礼メール
★活動報告(不定期)
★寄付銘板(ひだまり号内のどこかにお名前掲載)
★キャットスポンサーシップ特典
・ご支援発生後、最初に保護された猫のスポンサーとなっていただき、譲渡までの保護経過、生活状況をご報告させていただきます。
・担当の猫が施設を卒業後は、他の猫のスポンサーになっていただきます。