Story
この度はご興味をお持ちいただきありがとうございます。
私は「特定非営利活動法人アジアの子どもたちの就学を支援する会」で副理事長をしている大沼と申します。
この度、当団体の理事長、そして私の父でもある長谷川安年が4月5日に 91歳の誕生日を迎えるにあたり、バースデードネーション(お祝いの気持ちを寄付としてお願いするプログラム)を立ち上げました。
以下より理事長の想いを代筆させて頂きましたので、ぜひお読み頂けますと嬉しく思います。
~~~以下、代筆~~~~
私とカンボジアの出会い
私がカンボジアに関心を抱いたのは、2005年頃に報道でポルポトの大虐殺を知り、その後の旅行で訪れたアンコールワット近くの小学校でひどい現状を見たのがきっかけです。
子どもの服は真っ黒、校庭の泥水を使った掃除。学校にはトイレが無く、先生はトイレを済ませてから学校に来なければなりません。しかし、どの子どもも透き通るような眼をしていたのがとても心に残っています。
当時、80歳まで全うすることが出来た自分の人生。社会への恩返しとも思い、私はこのカンボジアに学校の寄贈を決めました。しかし、寄付をしてもどこか不明なところにいってしまう実態を感じていましたところ、縁あって当時のカンボジア駐日大使とお会い出来ましたので、必ずカンボジアの学校の為に役立てるという約束の上で500万円を寄付。
そして、無事にシェムリアップ州のトロク小学校へ5教室の校舎を建てることが出来ました。
NPO団体の設立
最初のカンボジア訪問から現在に至るまで、私は東京都あきる野市にある多摩川幼稚園で理事長をしております。教育者としての目で見ると、カンボジアに学校を建ててもそこには問題が山積みでした。
中学さえ卒業していない先生が小学校で勉強を教えざるをえない教員不足。
当時、学校の先生の給料は月20ドル。それも年度末の後払いで生活が出来ずに困っている先生たち。
貧困のため小学校にさえ通わせることが出来ず、子どもを働かせる家庭。未就学児童がたくさんいました。
国からの教育予算が回ってこず、学校には教科書も教材もありません。
関われば、関わるほどに継続した支援の必要を感じ、2007年3月『NPO法人アジアの子供たちの就学を支援する会』を発足。私が理事長となり本格的な支援活動を開始しました。
これまでの活動
最初の一校を寄付すると、話が広まり学校運営に困っているという要望が近隣地域から次々と届くようになります。各校の課題を把握し、当団体は大きく3つの支援を続けてきています。
[学校運営支援]
先生達の教育に取り組む姿勢を見ながら、教育支援金という形で先生たちへの経済支援や、運営費の補助を行なうことで優秀な先生を励まし、学校を魅力ある場所へ。なるべく先生が自分たちの手で作り上げていけるよう、支えています。
また、昨年末までに小学校の校舎8棟のほか、図書室、中学校と高等学校の新規開校。サッカーも出来る3,000㎡規模のグラウンドも新たに造成し、寄贈することが出来ました。
[就学支援]
日本の幼稚園・保育園で使う布小物を、日本のお母さんの代わりに、現地の貧困層にあたる家庭のお母さんたちに縫ってもらい、日本での売上を現地の子どもたちの就学費に還元し、地域就学率の向上を狙う活動も始めました。
カンボジアと日本のお母さんをつなぐ仕組みのため、「Mother to Mother」と名付けたこの活動は順調に進み、一部の支援地域では就学率が100%にまで向上するだけでなく、その中の子どもが中学を卒業後に、母校である小学校の先生になって村に戻ってくるという大変嬉しい結果にもつながっています。
[教員技能向上支援]
先生たちの指導力を向上させようと、他のNGOと連携し、先生向けの運動講習会も始めました。初回となる昨年は近隣の学校も含めて40人近い先生が集まり、成功裏に終わらせることが出来ました。
他にも、先生たちや子どもたちに絵画や音楽の楽しさを知ってもらえる特別授業などを行っています。
これからの活動
一歩一歩の活動でしたが、気付けば10年。支援してきた学校の環境は本当に良くなりました。教室内や校庭にゴミはなく整えられ、使うのをためらわれたほど汚かったトイレも大変きれいになっています。初めて私たちの学校に行く人達はきっと「カンボジアの学校に支援はもう必要ない」と思うほどでしょう。
しかし、他の地域にはきっとまだまだ困っている学校、そして子どもたちがたくさんいることは間違いありません。もっと多くの地域に活動を届けたいという思いは強くありますが、小さな団体ですので支援地域の範囲を広げるには難しい問題が山積みです。
私たちに出来ることは、
いまの支援校に対して学校運営を整え、そこで育った先生や子ども達が私達の支援がなくとも運営を持続出来るようにすること。
彼らが近隣地域に良い影響を与えられる仕組みを作ること。
の2つだと思っています。
みなさまへのお願い
ここまでの長文にお付き合い頂きました皆様に御礼を申し上げます。
団体創設からまもなく12年。これまで多くの方に支えていただき、おかげでここまで継続することが出来ました。この先も彼ら彼女らが自分たちで学校運営を進めるようになるまで、私たちには「知ってしまった者」として現地で活動を続けていく責任があります。
この4月で私も91歳の齢を迎えます。自身の体が自由に言うことを聞かず心苦しいところもございますが、生ある限りこの活動に尽くす気持ちでおります。
今回、このような誕生日に寄付をお願いするということに戸惑いはございますが、当団体の活動にご賛同いただける方、今後の活動継続にどうかお力添えを賜りたく、お願い申し上げます。
結び
私事とはなりますが、これらの事はワイフ照代の協力無しにはできなかったことです。何事も夫婦の協力が必要でした。そして、私の子ども達が幼稚園やカンボジアの活動を受け継いでくれていることに感謝し、結びとさせていただきます。
特定非営利活動法人
アジアの子どもたちの就学を支援する会
理事長 長谷川 安年
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団体事務局からのご案内
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(1)寄付金について
皆さまから本キャンペーン経由でお預かりした寄付金はsyncableの手数料(9%)を除いた全額を、経済的理由から小学校入学後も制服や文具を充分に揃えることが出来ない子ども達のために使わせていただきます。
例えば、毎月の継続した御寄付を頂くと以下のような支援を現地へ届けることが出来ます。
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月1,000円 (1日約30円)を1年間継続いただけると・・・
ひとつの小学校の生徒全員がその1年間、鉛筆とノートを使って1科目の授業を学ぶことが出来ます
月3,000円 (1日約100円)を1年間継続いただけると・・・
ひとりの子どもが小学校6年間に必要な鉛筆やノートなど文具一式を揃えることが出来ます
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御寄付いただく目標金額はトロク小学校(当団体最初の支援校)の今年度新入学生62名のうち、困窮家庭(月収約$50程度)の児童30名を目安に、上記3,000円×30名=90,000円として設定させていただきました。
金額の大小関わらず、月額・今回限り300円といった金額からでも御寄付をお受けします。。お気持ちだけでも頂けると嬉しく思います。
(2)御寄付の手順、制限事項について
・右下の“支援する”ボタンまたは“寄付してメッセージを送る”をクリック
・遷移先の画面から「ご寄付の頻度」「金額」を御選択ください。
※下のほうに任意の金額もご入力頂けます。
・ご寄付者情報(必須)、クレジットカード情報をご入力ください。
・確認画面で入力事項をお確かめください。
・最下部の“寄付する”をクリックしてください。
・クレジットカードは、VISA, Mastercardのみご利用いただけます。
・カードの御利用明細には「シンカブル」として記載されます
・タブレット(iPad含む)からの決済はエラーとなる場合がございます。パソコン、もしくはスマートフォンよりお申込みください。
(3)継続寄付の終了について
・「毎月」の御寄付をお申込みいただいた場合、終了のご連絡をいただくまで毎月継続して寄付が行われます。
・解約のお申込みは、ご寄付時の確認画面でマイページを作成された方は、マイページより解約できます。マイページを作成されなかった方は、お手数ですが当団体事務局(info[at]asap-cambodia.org)またはSyncableサポート事務局(support[at]syncable.biz)までご連絡ください。
※[at]は@に読み替えをお願いします
皆さまからの温かいご支援をお待ちしております。