【募集概要】
◆主催:一般財団法人 神奈川ゆめ社会福祉財団
◆期間:2022年10月31日(月)〜12月12日(月)
◆初回目標:30人
◆最終目標:55人
◆今回は個人の方を対象としたマンスリーサポーターの募集となります。
法人の方は財団HPの賛助会員でご登録をお願いいたします。
◆用途:集めた寄付金は、奨学生の学習・キャリア支援活動のために大切に活用させていただきます。
◆特典:サポーターとなってくださった方には、お礼メールや活動報告の他、LINEコミュニティへのご案内を差し上げる予定です。
Story
神奈川ゆめ社会福祉財団とは
みなさんはじめまして。私たち神奈川ゆめ社会福祉財団は、「子どもの貧困」に何かできないかとの想いから2018年1月に生活協同組合パルシステム神奈川より設立された、高校生を対象に返済不要な奨学金を給付している福祉財団です。
◆活動実績
初年度12人からスタートし、神奈川ゆめ奨学生は現在40名になりました。
1年目は奨学金給付でしたが、2年目、3年目と趣旨に賛同いただいてご寄付してくださる方が増えてきたお陰で、学習支援「まなびれっじ」やノートパソコン、プリンターの提供、今年度は家庭学習支援「スタディサプリ」、奨学生募集対象に「専修学校高等学校」追加など、様々な支援を行なうことができております。
深刻化する「子どもの貧困」と連鎖する「教育格差」
日本では、子どもたち7人に1人が貧困といわれ、先進国でも深刻な「子どもの貧困」を抱えています。コロナ禍の2021年2月~3月に全国の中学2年生とその親に「子供の生活状況調査」が実施され、その結果でも貧困層(※1)とそうでない層では、子ども自身が抱えている問題や進学に関する結果に差が出ました。
進学に関しては、貧困層の子どもと親ともに、そうでない層よりも「経済的な理由で高校まで」と選択しています。
これが、生まれ育った環境により受けることのできる教育に差が出る「教育格差」です。
また、長期にわたるコロナ禍で経済的に深刻な影響を受けてしまったのも非正規労働者やひとり親世帯が多く占める貧困層でした。
奨学生の保護者からも「緊急事態宣言で休校の時には子どもたちに3食、食事をさせてあげられなかった。」との話を聞き、胸が締め付けられました。
(※1)貧困層:税金などを引いて自由に使える手取りの収入が年間122万円以下の家庭
加えて、神奈川県では経済的理由で高校を退学する生徒は5,600人以上いるといわれています。
公立高等高校では授業料無償化となっていますが、他に教育費が年間40万円以上かかってしまうからです。これにより、退学を選択してしまう子、また高校に在学していても道具や遠征費が払えずに部活に入ることができない子が出てしまうのです。
◆ 奨学生の声により生まれた支援で「伴走」していきたい。
私たちは、将来の大事な選択をする高校を退学せず、貧困の連鎖を断ち切り、自立した道へとつなぐ支援を目的に高校生に寄り添った支援をしたいと思っています。
そこで私たちが現在、行っている主な支援は「奨学金の給付」、「学習支援」、「文化的・社会的体験の提供」、「相談窓口の設置」です。
これら支援の中には、毎月の給付金の受領書やLINEやメールなどの日常のやり取りの中から、またイベントなどで奨学生と触れ合っている中で、奨学生がやりたいこと、興味のあることから支援の裾野を広げています。
◆奨学生・保護者の声
これから力を入れていきたいことは「キャリア支援」
高校生の早いうちに職業適性検査や企業訪問などで、「職業」について考えていくことは大切なことです。
この夏、奨学生から「ゲームが好きなので、プログラミングの会社を見てみたい。」との声があり、システム開発の会社に「職場見学」と地域団体の方に「職業適性検査」を行いました。
参加した奨学生からは、「 会社を見たことがなかったのでどんな所か見てみたくて参加しました。」と働く場所を見学してより「仕事」のイメージが湧いたようでした。
このように地域や市民団体のご協力で奨学生への支援の輪が広がっています。
◆キャリア支援にご協力いただいている、NPO法人フェアスタートサポート 代表理事 永岡鉄平様
今回の「職場見学」で株式会社ウイングシステム様をご紹介いただいたり、「職業適性検査」をやってもらっています。
◆一人ひとりのやりたいことが違うように、抱えている「困りごと」も子どもの数だけある
一方、「やりたいこと」だけでなく、「困りごと」も子どもによって違います。
奨学生からは「いくつも仕事を抱えているお母さんに修学旅行の積立金のことを伝えられない」、「生活保護家庭なので病院の行き方が分からず我慢している」などの声もあり、手を差し伸べなければならない問題がとても多くまだまだ対応できていないのも課題です。
多くの大人が自分のことを見守ってくれている。「困ったときはお互いさま」の気持ちを高校生に伝えたい。
神奈川ゆめ奨学生は、学校の成績ではなく世帯の困窮度合いによって選考するのが大きな特徴です。それは、今までではなく、これからの子どもたちの未来を信じて応援していくことが大切だと思うからです。
今後は、将来、自立するために「働くこと」を意識できるよう、「キャリア教育」の支援に力を入れていきたいと思っています。
また、コロナ禍の3年目を迎え、昨年は60人もの応募があり、残念ながら子どもの貧困の深刻さを感じています。来年度以降は受け入れ人数を20人程度に増やしていく予定になっていますが、今後も今までのように支援をしていきたいと考えています。
ひとりでも多くの高校生を受け入れて伴走支援を広げるために、今回マンスリーサポーター(毎月一定金額を継続的にご支援いただける方)を募集する運びとなりました。
月々ご支援いただくマンスリーサポーターを「ゆめつなぐ応援団」とし、皆さまを中心としたコミュニティの中で、卒業時に贈る花の選定や奨学生への応援メッセージなど、直接、奨学生に届けることで、神奈川ゆめ奨学生が「こんなに多くの大人が自分たちを見守ってくれている」と実感できるような支援を実現していけたらと願っています。
<リターン内容(LINEコミュニティ)について>
毎月500円からでも可能ですので、高校生にこんなに多くの大人が自分たちを見守ってくれ、「困ったときにはお互い様」と感じてもらうよう、ぜひ応援をお願いいたします。
今回寄付していただいたお金は、すべて奨学生の支援活動や給付金にかかるお金に使わせていただきます。
代表メッセージ
経済的な背景から部活の入部を躊躇する、また高校に在学することすらままならない状況にあるなど、多くのことを吸収できる多感な時期に、いくつかの経験の場を手放さなくてはいけない想いをしている子どもたちに、お金の支援だけではない心の豊かさに繋がる応援を一緒にしていただけませんか。
「応援してくれている大人がいる」という実感が自己肯定感に繋がり、この先の人生においても選択肢が広がったり、前向きに物事を捉えていける力となることでしょう。そのような力を子どもたちが持てるように、継続した応援をお願いできればと思います。一人でも多くの子どもたちから少しでも多くの笑顔が輝きますように。
皆様からの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。