一般社団法人 U-meでは、「生みやすさ育てやすさ生きやすさを今ここから」をテーマに、社会全体で子育てできる世界を目指しています。
大阪市の子育て支援拠点をはじめとする親子の居場所づくりやイベント開催を通して、孤育てをしている親に対し、つながりと学びの場を提供する支援を行っています。
今回、より多くのニーズに答えるために、応援していただけるマンスリーサポーターを募集いたします!
【募集概要】
◆主催:一般社団法人U-me
◆期間:2022年10月1日(土)〜11月6日(日)
◆目標人数:50名
◆寄付金使途:親子のつながりと学びの場の運営費用
※10月2日より、JCBとAmericanExpressブランドのクレジットカードで寄付決済できない事象が発生しておりましたが、10月25日より復旧し、両ブランドのカードで決済していただけるようになりました。
Story
社会全体で子育てできる世界を
初めまして、一般社団法人U-me(ウーミー)代表で助産師の望月です。現在U-meでは、大阪市の子育て支援拠点をはじめとする親子の居場所づくりやイベント開催を通して、孤育てをしている親に対し、つながりと学びの場を提供する支援を行っています。私たちは「生みやすさ育てやすさ生きやすさ」をテーマに、社会全体で子育てできる世界を目指しています。
心と体は深く関連し合っている
U-meの事業は助産師としての活動がベースにあります。私は20代半ばまで生きにくい人生で、心身を崩した経験があります。不調から立ち直るプロセスで、自分自身の心の持ちようを見直し、心次第で人生は全く変わることに気づきました。
心のケアを学び、実践するなかで、心と体が深く関連し合っていること、成育歴に起きたこと、特に親子関係が大人になってからの心にも大きく影響することを知りました。そしてひょんなきっかけから助産師という職業を知り、妊娠出産育児期の母親のダイナミックな心と身体の変化、親子の愛着形成、「生まれる」「生きる」という生命の本質的な部分、そしてそれに寄り添う助産師という「在り方」に魅せられ、大手印刷会社のアートディレクターから助産師へのキャリアチェンジを決めました。
育児と仕事との両立に苦労
その後も順風満帆に助産師への道を歩んだわけではありません。助産師養成課程の途中で妊娠し、中途退学したり、小さな子どもを抱えての就職活動に苦戦したり、第二子出産後のパフォーマンス低下に悩まされたりしました。私自身が社会的に居場所がなくなった時の不安や孤独感を体験し、育児と仕事との両立に悩み、女性の人生と妊娠出産育児という課題に直面してきた経験はU-meの事業展開に大きく影響しています。
地域に出たのは、育児と仕事との両立に困難感を感じた結果でした。挫折感があった一方で、「地域にでるなら、自分にしかやれないことをやろう」という希望も抱いていました。他の助産師に出来ないこと、それはクリエイティブやデジタルの活用です。オンラインを使えば、世界じゅうどこからでも専門職とつながり、学ぶことができます。自分自身が感じた、育児をする人の孤立(孤育て)という社会課題の解決に貢献できるかもしれません。「オンライン・学び・つながり」というキーワードをテーマに、地域での活動を始めました。
「ここにおいで」と言ってあげられる場所を
地域では、まず、助産院での母乳育児相談や、大阪市の「乳児全戸訪問」や「養育支援訪問」、両親学級等の地域母子保健事業に携わりました。またYouTubeでの発信やオンライン教室などを開催し、妊娠出産育児に関する知識の提供を行っていました。
特に乳児全戸訪問では、孤育ての現実を目の当たりにしました。目の前でぽろぽろと涙をこぼすお母さんたちに「ここにおいで」と言ってあげられる場所を作りたい。このことから、当初は「学び」に置いていた活動の主軸を「つながり」にシフトさせ、オンラインのコミュニティづくりを行いました。この頃はじめたLINEオープンチャットでのボランティア相談事業はU-meで継続し現在も常時160名程度の方にご登録いただいています。
「オンラインの限界」と「周知の難しさ」
上記の活動を続け、ある程度の成果を感じる一方で、さらに見えてきた課題もありました。それは「オンラインの限界」と「周知の難しさ」です。
育児は生活の中で行うものです。オンラインで提供される内容はその一部分を切り貼りしたものであるため、生活のなかでのちょっとしたことが伝わりにくいという特徴があります。それは例えば首のすわった赤ちゃんのベビーカーの背もたれを上げるタイミングや、寝返りをしそうな赤ちゃんにそっと手を添えることだったりします。このようなことは他の親の振る舞いを真似たり、聞き合うことで知っていくものです。そしてもちろん、赤ちゃんにとっても、他の赤ちゃんと遊ぶことは成長発達のための大きな刺激になります。「知識」だけではない「体験」の部分。横のつながりを持ちにくく孤育てになりやすい現代の親子が得にくい部分です。オンラインではそこが難しいと感じました。また、触れ合える場所にいるという安心感、来たい時に来れる気軽さや、一回限りではない継続的な支援も、リアルの方が優れてると感じ、親子が実際に集まることのできる場所を作りたいと感じました。
また、助産師の立場から、妊娠期からのつながりづくりがとても大切だと感じていました。産後うつの発生率が一番高い産後すぐから3ヶ月までの間に、親子に必要な支援を届けたい。でも、今の妊婦さんは産休に入るまで仕事が忙しく、産後の準備をするところまで手が回りません。妊娠期はとても短く、つながりを持つのがとても難しいことがわかりました。最も確実に妊娠期の家庭とつながりを持っているのは、母子手帳を発行する、各区の保健センターです。保健センターでは保健師や助産師、医師や心理士、子育てや福祉の専門家と連携をとり、親子のサポートをしています。地域で妊娠期から親子とつながり、リアルな場所で専門的かつ継続的な子育て支援をするためには、公の事業として、行政と連携を取りながら実施することがベストだと考え、公の親子の居場所である「ひろば型子育て支援拠点」と作ることに決めました。
世界一のひろばに
U-meは「ひろば型子育て支援拠点」を作るために立ち上げた法人です。そしてご縁があり、昨年10月にひろば型子育て支援拠点である「つどいの広場 U-me-cafe」を開設しました。「やるなら世界一のひろばにしたい」そんな夢をいっぱいに詰めて、様々な試みをしています。ひろばの空間は、現代の親子のセンスに合ったデザインに仕上げていただきました。前職の経験を生かし、チラシなどの媒体も親子が来たいと思えるようなデザインを心がけています。母子訪問で体重に悩む母親と沢山接してきたことから、ひろばには体重計を置いて、いつでも測定することができます。ひろばの多くの教室はハイブリッドで開催しており、利用者の希望に応じて参加の仕方を選ぶことができます。また、予約管理や受付管理は全てLINEで行っています。日本の主要SNSのなかで圧倒的にユーザー数の多いLINEを使用することで、利用のハードルを下げ、沢山の親子に来ていただくことを目的としています。おかげさまで開設1年後の現在(9月4日時点)、公式LINE登録者数は895名、2021年10月1日から2022年8月末までの当拠点の新規利用者数は大人446名、子ども446名、合計892名で、地域の親子と密なつながりを持つことができていると感じています。
たくさんの参加者がいらっしゃるありがたさと届けきれない現実
一方で課題も感じています。当施設では月4回程度、親子向けの教室を開催し、ありがたいことに沢山の方に必要としていただいています。その結果、希望していても受講できない方が増えています。例えばベビーマッサージの教室は3組の募集に対し、15組の応募がありました。参加できない12組のうち一部はオンラインを受講してくださいますが、やはり圧倒的にひろばでリアルに受講したいという希望が多く、スタッフ一同心を痛めています。予算、時間、場所の制限をどのように乗り越えるかが課題であり、今回のキャンペーンを行うきっかけとなりました。
U-meと「ひろば型子育て支援拠点」
一般社団法人U-meは「生みやすさ育てやすさ生きやすさを今ここから」というビジョンのもと、生み育てに関わる全ての人のウェルビーイングの探究を目指しています。
U-meの主な事業は大阪市の子育て支援拠点の運営です。ここで「ひろば型子育て支援拠点」について改めてご紹介いたします。
大阪市が実施主体の「ひろば型子育て支援拠点」は、主に子育て家庭の親とその子どもが気軽につどい、交流を図り、育児相談等を実施する場所を身近な地域に設置することにより、子育て中の親の子育てへの負担感等の緩和を図り、安心して子育て・子育ちができる環境を整備し、地域の子育て支援機能の充実を図ることを実施の目的としています。U-me-cafeは大阪市中央区・天満橋駅直結の京阪シティモール2Fに2021年10月にオープンしました。ご利用は原則無料で、親子の居場所づくりや、親子に向けたイベントを開催しています。
気軽につどい交流や相談ができるU-me-cafe
U-me-cafeのある天満橋駅は中央区と北区の境に位置する、官公庁が立ち並ぶ行政の中心地です。地域の子育て世帯の特徴として、結婚を機とした転入が多く、地域や他の親とのつながりを持ちにくく孤立しやすいことが挙げられます 。多忙な働く親が多いことや、コロナ禍による里帰りの制限も孤育てを加速させる要因となっています。
U-me-cafeは、このような親子に向けて、気軽につどい交流や相談ができる場所を提供しています。10時から15時まで、スペースを開放し、お子さんはおもちゃで遊びながら、親同士が交流することができます。また、保育士や子育て支援員、看護師、助産師が常時勤務し、相談していただくことが出来ます。
U-me-cafeでは月に4回程度の親子向け教室をイベントとして開催しています。教室の内容は育児技術に関するものから、気分転換や体のメンテナンスができるものまで多岐にわたります。また、産後はメンタルの不調や、コミュニケーションの悩みを抱える方が多いと感じています(私自身も産後に体験しました)。そのような親に向けての心のメンテナンスやコミュニケーションの教室を開催しているのもU-me-cafeの大きな特徴です。妊娠期からの切れ目のないつながりづくりを目指し、マタニティ向けの教室も多く開催しています。
「誰も取り残さない」ためのひろば以外の活動
今の課題である、予算、時間、場所の制限について乗り越える取り組みも始まっています。ひとつの解決策は、ひろばの外での教室開催です。U-me-cafe近くの大川沿いにある「川の駅はちけんや」で親子ヨガや花壇をお散歩するイベントを開催しました。いずれも親子に500円から1000円の参加費をいただいての開催です。イベントの内容は素晴らしかったのですが、やはり、費用が発生すると極端に参加者が減ることがわかりました。また、場所にかかる費用もあり、今の料金設定では赤字運営になります。料金をいただいて教室運営をするということもとても大切だと思いますが、U-me-cafeのイベントの目的はつながりづくりです。地域と親子のつながりづくりを考えたとき、「誰も取り残さない」というチャレンジを選択する方がU-meらしいのではないかと考えました。生み育てをサポートしたい思いのある方からの”寄付”でイベントを運営できたら、「みんなで子育てする社会」のひとつの形になるかもしれません。
マンスリーサポーター募集
このような活動の拡大のために、今回、マンスリーサポーターを募集することになりました。皆様からいただいたご支援は、まず第一に、現在ニーズはあるのに届けきれていないサポートを、より多くの人に提供するために使わせていただきたいと考えています。そして、母親から父親、祖父母や支援者、そして地域へと、活動の輪を広げていきたいと考えています。
教室をはじめとするU-meが提供するさまざまな場の目的は、学びだけではありません。孤育てをしている親たちに「ちょっと外に出てみようかな」と思うきっかけであり、隣に座った人とさりげなく始まる会話からの”つながり”を意図しています。だからこそ「誰も取り残さない」「無償でやる」というチャレンジに価値があるのです。
今この瞬間、子育てに向き合っている人達に「ほら、ちょっと出ておいで」「ちょっと話そうよ」という声をかけるつもりで、サポートを届けませんか?コーヒー一杯分のご支援も、集まることでひとつの場が生まれます。支援を受け取った人は、「迎えられ、受け入れられている」という、社会のあたたかさも、受け取ることができるかもしれません。受け取った人は、いつか社会にそのあたたかさを還元したいと思うかもしれません。そしてその循環こそが持続可能な社会を実現するための、希望になるとU-meは考えます。
今回ご支援いただく皆様にはこちらのリターンを準備しております。
マンスリーサポーターとなってくださったみなさまへ
毎月500円からの月額寄付で継続的にタイマイの保全活動を支えてくださる「マンスリーサポーター」を募集します。サポーターの皆様へは、活動の様子を随時サポーター公式LINEを通して伝えていきますので、ぜひ楽しみにしていてください。価格別に特典や招待などもご用意しております。
子育てをみんなで
私たちは、活動の対象を、母親だけでなく、父親や、妊娠期にある親、支援者、そして地域全体に広げていきたいと考えています。
川の駅はちけんや近辺では「水辺はぐくみプロジェクト」が立ち上がっています。天満橋の美しい水辺を、まちと親子がつながり、はぐくみ合う場にすることを目的としています。11月5日にはアウトドアヨガ祭りの一画で「はぐくみマルシェ」を開催します。地域の子育てMAP作成や地域の子育て支援活動の展示、古着交換会や親子向けの出店を行う予定です。皆様からいただいたご支援は、このプロジェクトを育てていくためにも使わせていただきます。
また、今後はマンションの共有スペース等での出張ひろばや、U-meの強みであるオンラインに特化した学びやつながりの場づくり、支援者の支援や、地域の皆さんにも加わっていただけるような場づくりも行っていきたいと考えています。
子育ては母親だけが行うことでなく、父親と2人だけで行うものでもありません。社会全体で子育てをする。そんな未来に向けて、私たちはこれからも、生み育てに関わる場づくりを行い、生みやすく育てやすく生きやすい世界の実現を目指します。
最後に
寄付金の使途については、下記のような使途で使わせていただきます。
生み育てに関わるつながりと学びの場の運営費用
講師料
会場使用料
人件費
材料費
物品購入費 など
何卒応援のほどよろしくお願いいたします。