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【教育エモストーリー#2】未来の希望を贈る学校建設

2022/10/16 19:47

【教育エモストーリー#2】未来の希望を贈る学校建設 Main Visual

私たち地球市民の会がミャンマーの辺境の少数民族の村で教育支援事業として学校建設を始めて19年。幼稚園から中学校まで、全部で44校の新校舎がミャンマーの少数民族の子どもたちに教育の機会を提供しました。今回はそんな学校建設のストーリーを掲載します。ミャンマープロジェクトマネージャーをしていた大野さんの文章です。


学校ができたとき、お父さんが謝った

学校建設。それは箱を作り、教育の機会を作り出すこと。シンプルに言うとそれまでのことだが、それぞれの村に様々なサイドストーリーが存在する。途上国の貧しい村の子供たちに教育機会を提供するという使命感だけではなく、私たちが感動し、涙を流させられるこのサイドストーリーに出会いたいがために、学校を作り続けているのかもしれない。

ある村で学校を建設したときのこと。その学校に来ていた男の子が「僕は、新しい学校ができても、来ることができなかったかもしれなかったんです。」と話してくれた。私たちは何があったのかと驚き、詳しい話を聞くことにした。彼の話は次の通りだった。

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僕の家は農業をしているけど土地を持たない小作の仕事をしています。ですので、家にはいつもお金がありません。それに兄弟もたくさんいて、僕は働かなければなりません。そんな時、村の学校の校舎が日本の団体によって新しく建設されることを聞いてうれしくって、お父さんにそう話したんです。ですが、その話をした時にお父さんは「農民に勉強なんていらない、お前は新しい学校には行かず働くんだよ」と、僕のほうに顔もむけず、淡々とそう話しました。僕は悲しい気持ちになりました。そして、あきらめなければいけないと思い、学校へ行くことは叶わないものと思うことにしました。

しばらくして新しい校舎ができ、落成式を行うことになりました。その時はすべての村の子どもと村の大人は出席し、私たちの民族のリーダーも政府の人も臨席するので、そのご挨拶のお話をみんなで聞くことになりました。その挨拶の席で、私たちの民族のリーダーは村の人たちに語り掛けたのでした。

「皆さんの村に学校ができておめでとう。これも日本の方々が支援してくれたからです。これは、単なるプレゼントではありません。日本の皆さんがあなたたちを支援してくれたのは、皆さんに支援を受ける資格があったからです。皆さんには、恩返しをすることができるという資格があるのです。日本の方々は、私たちの将来の宝物である子どもたちに、学ぶ機会を作ってくれました。子どもたちはたくさん学び、賢くなって、この村をもっと良くしてくれるでしょう。その希望を私たちはもらいました。だから私たちは恩返しをしなければなりません。それは、子どもがちゃんと学校に行って勉強を続けることができるように、今度は村の大人が子どもたちを支援していくということです。それが恩返しなのです。」


僕は僕たちのリーダーの言葉にとても感動しました。でも、それでも僕は学校には行けないのだろうと思いながら家に帰りました。しばらくすると落成式に参加していたお父さんが沈痛な表情で帰ってきたのです。僕はお父さんに「お父さん、新しい学校はきれいだったね、でも僕は畑に行くからもう行かないけどね」と、安心させるように明るく言いました。

すると、お父さんが僕に向かって「学校に行っていいよ、学校に行かないでいい、だなんて言って、ごめんな」と謝ってくれました。僕はとてもびっくりしました。てっきり絶対反対されると思っていたからです。

お父さんは、本当は僕に学校に行かせたいと思っていたそうです。でも、家のお金のことを考えると、とても難しく、そうは言えなかったそうです。でも、僕たちのリーダーのお話をお父さんも聞いて、学校に行かせなければならないと思ったそうです。僕に向かってお父さんは「学校に行くなだなんて悲しい思いをさせてごめんな。父さん、もうちょっと頑張るから、おまえもがんばって勉強して、人の役に立つ人になれよ」と言いました。その時僕はうれしくって涙が頬を伝いました。とても熱い涙でした。お父さんの目も赤かったです。

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学校を建設する。それは、建物を作り、教育の機会を作るだけではなく、父子の関係を温かいものに変えるものだった。彼の父は、民族のリーダーに諭されて心を変え、息子に未来をゆだねる決断に導かれた。あのリーダーがいなければ、私たちは箱を作っただけになっていたかもしれない。多くの人の協力と思いが積み重なって、「学校」はできるのだということを私たちは学んだのだった。


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Representative:理事長 山口久臣

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