NPO法人 発達はじめの一歩では、発達障がいを持つ子どもがその人らしい豊かな人生を送れる社会をつくることを目指しています。
子どもたちへの早期療育支援事業に加えて、支える保護者へのペアレントトレーニング事業開始の準備をしています。
今後この事業のスタートと療育事業の強化を応援していただけるマンスリーサポーターを募集いたします!
【募集概要】
◆主催:NPO法人発達はじめの一歩
◆期間:2022年7月1日(金)〜7月31日(日)
◆目標人数:30名
◆寄付金使途:ペレントトレーニング事業・療育事業
Story
発達障がいを持つ子どもが豊かな人生を送れる社会を目指して
私たちは茨城県つくば市を中心に、「発達障がいを持つ子どもが、その人らしい豊かな人生を送れる社会」「人々の多様性を尊重し合い、幸せに暮らす社会」を目指して活動しております。
これまで、発達障がいのある子どもやそのご家族、地域の支援者をサポートするために下記のような事業に取り組んできました。
児童発達支援事業「ことばとこころの教室 カナデル 」の運営
1歳6ヵ月〜6歳までの未就学児は脳の発達が大きく、「早期療育」を受けることで、その子どもの未来が大きく変わります。日本での療育の歴史は浅く、まだ多くの方に知られていないことが課題となっています。発達はじめの一歩では、児童福祉法に基づく児童発達支援事業「ことばとこころの教室 カナデル つくば教室」を2021年6月に開設しました。カナデルでは「早期療育」を通じて発達障がいを持つ子どもと、その保護者を支援しています。
未就学児の親子の遊び場「あそびの広場」
発達障がいを持つ子どもと、その保護者は「遊び場」を失い、孤立していることがあります。カナデルでは0歳~就学前の親子の遊び場として毎週火・金 10:00-11:30を地域の方々に一般開放して、どなたでもご利用頂ける「あそびの広場」を無料開催しています。発達の専門スタッフによる無料相談も受付けています。
オンライン講演会
「発達障がいと薬の上手な付き合い方」 講師として、当事者会の方々に講演を行っています。テーマは下記のような形で行ってきました。
・第1回 「発達障がいと薬の上手な付き合い方」
・第2回 モンテッソーリと「ことばかけ」のお話
・第3回 幼児期における「ことばの発達」
身近な存在であり個性〜発達障害とは?〜
発達障がいを持つ子どもは小学校の1クラスに6.5%いるという報告があります(文科省2012データ)。つくば市でも増加傾向にあり、受給者証を取得する未就学児は毎年10%ずつ増加しています。
発達障がいは個性・特性です。幼児期に自己肯定感が低いと、就学してから「引きこもり」「不登校」になるリスクが増えます。二次障がいとして、「うつ病」を発症することもあります。
また、発達障がいを持つ子どもの保護者は、「育てづらさ」を感じる事が多いという報告があります。他者と距離を置くことで、遊び場所を失い「孤立」し、「虐待」や「ネグレクト(育児放棄)」などのリスクにつながることも考えられます。
児童発達支援事業所の数はたくさんありますが、「質の高い療育」を提供する施設が求められています。NPO法人 発達はじめの一歩 は 発達障がいを持つ子どもと、その保護者が安心・安全に過ごし、その子どもの未来が豊かな人生となるよう、スタッフ全員で支援しています。
不登校、抑うつなどの二次的な問題を予防する早期療育
「早期療育」とは、発達障がいを持つ子どもに対して早期からその子に必要な支援を開始することです。 早期から支援をおこなうことで、発達を促進し適応状態を改善することで、不登校、抑うつなど二次的な問題を予防することができると言われています。カナデルでも早期療育に取り組んでいます。
障がい自体を治療することは難しいですが、発達障がいがある子どもに対して早期(幼児期)から必要な支援があることで、自己肯定感の低下、引きこもりや不登校、うつ病といった二次障がいを防ぐことができると考えられています。
適切な治療を受けることで、脳の特性と上手に付き合っていくことができます。
また、保護者の方への支援を通じて、子どもとの円滑なコミュニケーションが生まれ、療育の効果を更に高めていきます。
こどもたち一人ひとりにあわせた支援と保護者支援の必要性
発達障がいは多くの人に知られるようになりましたが、日本においてはまだまだ理解されづらく、困難を抱えている方が多いのが現状です。発達障がいを持つ子どもへの「早期療育」に加え、その保護者への支援をおこなうことが求められています。
こどもたち一人ひとりにあわせた支援の必要性
発達障がいを持つ子どもたちの発達や成長は、一人ひとり違います。その子どもに合ったプログラムを作成し、療育を行うことが大切です。カナデルでは、多職種チームによるカンファランスで子どもの発達を考え、より良い療育の提供を心掛けています。
保護者への支援の必要性
発達障がいを持つ子どもと、その保護者支援は車の両輪のように一緒に支援することが大切だと考えています。カナデルでは個別療育の際、保護者同席により、一番近くで子どもの「出来た!」を見て頂き、一緒に喜んで頂きます。また、保護者支援としてオンライン勉強会の他、保護者からの要望が高いペアレント・トレーニング(保護者訓練)の無料開催も今年度から実施致します。
「一人ひとりにあった」療育の強化と保護者支援
今後、皆様にご支援をいただきながら療育事業を強化しつつ、新たに保護者支援事業(ペアレントトレーニング)に力を入れていきたいと考えております。
子ども一人ひとりの発達に合わせた「オーダーメイド」の療育
NPO法人発達はじめの一歩が運営する「ことばとこころの教室 カナデル つくば教室」は発達障がいを持つ子どもに対して、「早期療育」を通じて支援しています。
全国でも珍しい保護者同席の「個別療育」を中心に、「グループ療育」を組み合わせて、子ども一人ひとりの発達に合わせた「オーダーメイド」の療育で支援をしています。
カナデルでは、子どもの一人ひとりに合った療育計画を立案し、専門性の高いスタッフによる保護者同席の「個別療育」、小集団(4~6名)で社会性を育む「グループ療育」により、子どもの総合的な発達を促します。
新規事業「ペアレントトレーニング」
そして、新規事業として、保護者支援事業、ペアレントトレーニングをスタートします。
試験的に開催した過去の講座を受講した保護者からは非常に評価が高く、受講して良かったという意見をいただいている、ペアトレを民間施設で無料開催していく予定です。
ペア・トレを開催するにあたり、重要な役割となるのがファシリテーターと呼ばれる司会に当たる担当者です。この担当者は、保育士や言語聴覚士の他、薬剤師など経験豊富で知識を有した者が実施します。
自治体の開催では年間10名程度が受講しているが、需要に対して供給量が圧倒的に少ないことが課題となっています。また、医療機関での受講は1クール6万円程度と、とても高額なため受講のハードルが高いのが現状です。
ペア・トレの開催にあたり、外部団体の研修を受講しスタッフを育成する計画を立ており、初年度は無料で開催いたします。
寄付などの資金により、内容を充実させ、より良いサービスを提供致します。
発達障がい支援のビジョン
発達障害は多くの人に知られるようになりましたが、日本においてはまだまだ理解されづらく、困難を抱えている方が多いのが現状です。発達障害をもつ子どもが、「その子らしい豊かな人生を送れるように」。そのような社会になることを願って、自治体や関係機関と連携しながら「早期療育」を通じて支援していきます。
療育が行き届いていないところは、まだたくさんあります。だからこそ、今回のマンスリーサポーター募集をきっかけに私たちは、療育に取り組む人達の想いとともに、日本全国に「ひとりひとりに合った療育」を提供し、広げていきます!
代表メッセージ『社会がみんなで考え、育てる包括的な仕組みづくりが必要と実感しました』
はじめまして。NPO法人 発達はじめの一歩の染川です。
児童福祉法に基づく児童発達支援事業所「ことばとこころの教室カナデル」はおかげさまで1周年を迎えました。この1年、たくさんの子どもたちが「早期療育」を受けに教室に来て頂きました。本当にありがとうございます。子どもたちや保護者の方々のたくさんの笑顔に出会えた1年でしたが、児童福祉の課題も見えてきました。発達障がいを持つ子どもが早期に「療育」に繋がり、困りごとを抱えた保護者に寄り添い、子どもの事を中心に地域・社会がみんなで考え、育てる包括的な仕組みづくりが必要と感じました。
NPO法人発達はじめの一歩は、「早期発見」「早期療育」「啓発活動」を通じて、発達障がいを持つ子どもとその保護者を支援して参ります。
寄付金の使途
いただいた寄付金は、発達障がいをもつ子どもたちの幸せのために、以下の用途で活用させていただきます。
療育のための費用
保護者支援事業の実施
応援、どうぞよろしくお願いいたします!