2022年の仕込みと発送が完了しました!
2022/3/30 19:08
「100人のひとしずく〜手前味噌プロジェクト〜」は、コロナ禍において100人が集い皆で味噌を仕込む当初のコンセプトを継続できず、2022年はご寄付を募って新たな形で実施することにしました。
https://morinooto.jp/2022/03/01/100miso2022/
在来大豆の種や味噌種、桶の命を未来につないでいきたいという私たちの願いは、現金を持って駆けつけてくださった方も含め、36人から120,483円のご寄付が集まりました。またメキシコの天日塩のご寄付、ボランティアでの発送作業など、多くの方の支援で本日、無事に2022年の仕込みを終えることができました。
今年も業務用の大王釜が大活躍。一つの釜に大豆6kgずつ、合計18kgを一気に蒸すことができます。
今年は多めに仕込みたいと考えていたところ、農家さんのご好意で今年は大豆が21kgに。大王釜に入り切らない分は圧力鍋を3台使って対応しました。
寺家ふるさと村四季の家の創設時スタッフで、味噌作り事業を一手に手がけていた吉武美保子さん。当時、吉武さんは年間4トン以上もの味噌を仕込んでいたのだそう。
蒸しあがった大豆はうちわで扇いで、糀が死なない温度になるまで冷まします。
ほろほろにやわらかな大豆がミンチされ、まるでモンブランのよう。味見した人は「豆が本当に甘くて、クリみたい!」と話していました。
ミンチした大豆と、塩切り糀を混ぜて攪拌します。
味噌種の固さは、大豆のゆで汁で調整します。寺家の女性農家・金子さんの経験に頼ります。
できあがった味噌種をクルマに積んで、みつはしさんの家に到着。きれいに包まれた2021年仕込みの味噌たちが待っていてくれました。
みつはし家の子どもたちによる仕込みは手慣れたもの。あっという間に約80kgもの味噌が桶に納まりました。
みつはしあやこさんと4人のお子さんで、初年度から継いできた種味噌で蓋をしました。毎年味が深まっていきます。
また1年後、この味噌がどんな感じに熟成されていくのか、今からとても楽しみです。
支援をしてくださった方、関心を寄せてくださった方、一人ひとりを想像し、未来への希望の種として、この手前味噌の活動を続けていきたい、と、今日集まったメンバーは固く誓いました。この先もコロナの行方がどうなるか見通すことができないなかで、変化していくことを恐れず、しかし思いの趣旨は変えずに、「どうやったらよりよい未来をつくれるか」を軸に、この活動を続けていきたいと思っています。
このたびはご支援をありがとうございました。
お味噌のリターンを希望してくださった方には、本日、お味噌を発送いたしました。一両日中に到着すると思います。楽しみにお待ちください。
また、メールで、2020年度と2021年度の本プロジェクトの限定動画のリンクをお送りしております。ぜひ感想などをお寄せいただけるとうれしく思います。
← Back to all activity reports
森ノオトの地産地消の取材をサポート!(継続寄付)
¥500
ローカルウェブメディア「森ノオト」は広告やスポンサーに頼らず、150人以上のサポーター・NPO会員の寄付によって、ライターの当事者性や生活者目線を尊重した記事を送り出しています。すべての記事は編集長によってていねいに編集し、ライターとのやりとりによって記事を磨き上げていきます。「100人のひとしずく〜手前味噌プロジェクト〜」も取材で出会った人たちとの関わりから生まれた活動です。横浜の農的環境の豊かさをこれからも発信し続けるために、月500円からのマンスリーサポーターとして応援してください!