「かいくんは今どうしてエマノンにいるの?」
2022/2/24 21:08
昨日2/23に開催された【第16回全国若者・ひきこもり協同実践交流会】に参加し、分科会⑧「若者支援のやりがい」に登壇させていただきました。
( 大会HP より引用)
郡山で若者の居場所づくり・社会参画に取り組んでいる櫻井さん(もんごーさん)からお誘いいただき、ユースワーカーの生き様・葛藤をテーマに話しました。
その事前打ち合わせで、1ヶ月ほど前にもんごーさんから聞かれたのが冒頭の問いです。
正直に言えば、頭が真っ白になり、言葉が出てくるのに時間を要しました。
「何者かになりたい、ならねばならない」と、役割や居場所を求めて、東北に通い詰めるようになり、それでも求められることをこなすのに精一杯で「何者」にもなれなかった私。理不尽や押し付けには敏感なくせに、それに対して対抗する術を持てない私。果たして、自分が今なにをやりたいのか、自分がいま白河にいることでどんな変化を起こせているのだろうか。
光明が見えた契機になったのは、何故ユースワークが必要かという問いに対する、もんごーさんの、きっぱり言い切った、「民主主義を実現するため」という言葉でした。
そうだ。私は民主主義を実現したいんだ。理不尽なこの世界で、それでも自分や自分たち自身で自己決定して前に進んでいきたいんだ。そのために、まず、お互いを、社会を構成する一員としてかけがえのない存在として認め合える、顔の見える関係の持てる、居場所をつくりたいんだ。
と、ようやく自分自身で腹落ちした答えができました。
今回のこの機会がなければ、このキャンペーンは実行にすら移せなかったと思います。もんごーさんには感謝し尽くせません。
他のスピーカーの皆さんのライフヒストリーや想いも本当に素敵で。
サポステ職員のあきらさんは、サポステという若者の居場所から卒業(就職)して、はい終わりではなくて、その先の地域での関係性をつくりたいんだと熱く語ってくださって、ああ私たちが移住者が地域住民に溶け込むために実施している「白河カケル食堂」の取り組みと同じだなあと嬉しくなりました。
職員室のユースワーカーのえりさんは、生徒と喧嘩したというエピソードを語ってくださり、先生と生徒という上下関係ではなく、互いにひとりの人として認め合う関わり方をされているんだなと、その大切さを実感しました。
また、分科会後の自由参加のアフタートークでもベテランユースワーカーの皆さんから沢山のエールを頂戴しました。
「歳をとれば、ジェネレーションギャップが生まれたり、権力関係が生じてしまうことから、ユースワーカーとして働くのが困難になるのではないか」という、やもすれば失礼な私の質問に対しても、ナナメの関係(年のちょっと上の先輩だからこそできる関わり)を持てる若者だけがユースワークするよりも、年代の多様なユースワーカーがいた方が健全で、そして何よりも若者と接するときの自身が持つ権力性に自覚的であることが何より重要だとお話しいただき、うんうんと強く頷かされました。そして「目の前のことを精一杯やっていれば道が開ける」ともアドバイスいただき、また今日から頑張ろうと思いを新たにしました。
全国各地に若者の居場所づくりを熱量高く実践されている方々がいることに、とても勇気づけられました。関わってくださった皆様、貴重な機会をありがとうございました!
(トップの写真は3年前、たこ焼き焼きながらゲリラ哲学対話をした様子。久々にたこ焼き焼きたいなあ。)
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