ケニアに住む子どもたちに安全な水を届けたい。
世界には、毎日8時間以上の時間を水運びに費やしている子供たちがいます。
コロナ禍で衛生面を守る水資源を子どもたちに届けるために。
Story
みなさん、こんにちは!
このプロジェクトの目標は「ケニアの農村地に住む子どもたちに安全な水を届ける」です。多くの子どもたちが毎日8時間以上の貴重な時間を水運びに費やしています。そこで、そのような過酷な労働をしている子どもたちを救うというプロジェクトです。
今回のプロジェクトを行うTurcks(タークッス)というグループ代表の高校1年生のSeata(セータ)です。このグループで募金活動を行うのは、今回が初めてなので少し紹介をしておきます。
【Turcksとは?】
Turcks(タークッス)とは、2021年10月に高校1年生のSeata(セータ)が次の時代を担う若者が国際問題を解決するために作ったグループです。日本では、国際問題が新聞やテレビで大きく報道されることは限られています。そんななか、国際問題をインターネットで発信して若い人たちが簡単に国際貢献ができるようにしたいと思い設立したのがTurcksです。現在の日本では、ボランティアや国際貢献と聞くと少し真面目で堅いイメージを持つ人が多いと思います。そうではなくて、誰でも簡単に国際貢献をすることができるということが必要だと考えます。若い人たちなどの多くの人が簡単に国際貢献できるコミュニティを創ることを目標にしています。世界で苦しんでいる人たちのことを見て見ぬふりをせず簡単に助けることができるコミュニティがたくさんある社会に変わることを目指しています。
少しだけSeata(セータ)が国際関係に関心を持った出来事の話をしたいと思います。僕が、この活動をやりたいと思ったきっかけは小学3年生の時の出来事です。当時の担任の先生が僕に一冊の本を渡してくれました。そして、当時の僕はその本を読みました。本の内容は、小さい子でも読めるように簡単に書かれた開発途上国の暮らしです。また、とても衝撃を与えてくる写真も載っていました。そこで、僕は初めて開発途上国の情報を情報を知ったのでとても複雑な気持ちになりました。そして、次第に世界で苦しんでいるたくさんの人を救いたいと思うようになりました。
国際貢献について関心を持つきっかけはほんの小さなことでいいと思います。
【水と私たちの生活】
日本に住んでいる僕も水運びをする機会があります。それは、家からスーパーまでの約1kmを自転車で走り抜けたあと、スーパーで水を購入して家に帰宅する。ほかにも、飲み水を必要としない時なら、水運びはせずに洗面所かキッチンに行って水を自由に使う。これが、みなさんも行っている水運びではないでしょうか。
日本に住む私たちの多くが蛇口をひねれば水を使って手を洗うことができ、スーパーに行けば飲み水を簡単に購入できる。しかし、今回募金活動を行うケニアでは、このコロナ禍のため今まで以上に衛生的な水を得ることが非常に重要となっています。開発途上国であるケニアという国は私たちの住む日本と全く異なる環境です。
【世界の水問題とケニア】
多くの開発途上国の人々が抱えている水問題について説明します。また、今回のプロジェクトで焦点をあてる国はケニアですが、この国と同じような状況である場所が現在でもたくさん存在しています。今回は、水問題が引き起こす問題を4つ紹介します。
水運びによる子どもの児童労働
水道設備が整っていない地域であれば、水を使用するために川などに水汲みに行く必要があります。しかし、その水汲みというものは簡単なことではありません。一回に汲める量というのは決まっていますし、日常的に必要な水の量は非常に多いのです。ちなみに、日本は1日で平均1人当たり200Lの水を使うと言われています。このような量の水を運ぶとなると開発途上国では、1日で8時間以上水汲みに時間を費やしている子どもたちも存在します。
水紛争
ケニアでは、2010年以降頻繁に水資源の格差が原因で紛争が発生しているとが確認されています。2010年以降の統計では、140人以上の死者が発生しているのです。水資源が豊かな村とそうではない村でとても大切な水資源を求めて争いが起こります。水資源というものは、日本ではあまり貴重なものと認識する機会がありませんが世界の中では生活のなかには欠かせない水資源の格差によって争いがたびたび発生しています。
水不足と衛生問題
水資源は、このコロナ禍では今まで以上に衛生的な水を得ることが非常に重要な働きをしています。国際NGOウォーターエイドが発表した「2020年世界の水の現状」によると、世界で安全な飲み水を確保出来ない人は20億人といわれています。2050年には世界人口の半数以上にあたる50億人が水不足に苦しむであろうと予測されています。
水不足は特に開発途上国で深刻さを増し、国連児童基金(UNICEF)のデータでは、安全な飲み水を得られないことが原因で、毎年150万人以上の子どもが感染症によって死亡しているといわれています。開発途上国の衛生環境が非常に深刻であることがわかります。水不足による作物の不作
日本では、小麦を1kg生産するのに必要な水の量は約2000Lと言われています。しかし、開発途上国の中では十分な水資源がない国もあります。そして、干ばつや地下水の枯渇といった水不足は、人体だけでなく農作物や家畜にも壊滅的な被害を与えます。そこから飢餓問題に発展する恐れもあるのです。実際に現在ケニアでは、過去2年間で小雨季(10~12月)と大雨季(3~5月)の期間が例年より短くなっています。国家干ばつ管理機関のデータによると、約210万人が深刻な水・食料不足の影響を受けていて、その数は今年2月の140万人よりも増加しています。このことから、水資源が実際に飢餓問題と強い関わりを持っていることがわかります。
このように水資源はたくさんの問題と繋がっていることがわかります。そして、水資源が原因で苦しんでいる人は世界にはたくさんいます。これらの課題を解決するために国際社会の一員である一人ひとりが意識する必要があります。児童労働につながる水問題、紛争の原因となる水問題、衛生環境に関わる水問題、農業に関わる水問題など1人でも多くの命を救うために協力していただけないでしょうか。
【寄付先、使い道について】
この募金の寄付先は、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンです。寄付金は、水支援全般に向けられた募金です。集まったお金は、ケニアの子どもたちに安全な水を届けるため、井戸や給水設備を整えたり、手洗い場を整えたり、下水道を整備して衛生環境を整えたり、干ばつ対策として雨水を貯めるタンクを用意したり、そしてそれらの設備を維持するために現地の人をトレーニングしたりといった、様々な水に関わる支援を行なうための資金として、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンへ寄付します。今回は、Turcksの一番初めの募金活動として、12月末までに30万円集めることを目標にしています。
寄付先の認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、世界のすべての人々が誰一人取り残されることなく、心もからだも健康で、自身の夢や希望を実現でき、国籍・宗教・年齢・性別・文化・障害の有無に関係なく、互いを認め合い、互いに勇気づける多様性のある社会を目指して活動しています。Turcksがこの団体を選んだ理由は、子どもたちや若い世代と強い繋がりを持っているからです。そして、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは子どもたちのことをいつも第一に考えています。Turcksという団体も若い世代が積極的に国際貢献できるコミュニティを作ることを目指しており、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの目指すものと一致しました。
詳しくはこちら (https://ftcj.org/we-movement/wearethemovement)
【プロジェクトについて】
この企画は、大東建託グループ みらい基金の助成、認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの運営補佐のもと実施されている、We are the MOVEMENTの一環として開催されています。
(https://ftcj.org/we-movement/wearethemovement)
参考文献
webページ制作担当
SEATA