Story
ネパール中部の丘陵地域にあるゴルカ郡。住民の90%が農業を生計手段にしているものの、急斜面の限られた土地で豆やトウモロコシを栽培しても、生活に必要なだけの現金収入は得られません。そのため、およそ半数の世帯で家族の誰かが国内外へ出稼ぎにでています。
そんな中、最近、新たな収入源として注目されているのがコーヒー栽培です。ヒマラヤの裾野で大切に育てられたアラビカ豆は、ふくよかなコクとすっきりした後口が特徴で、欧米諸国では大変な人気なのです。それに加え、ネパール国内でも若者や富裕層にコーヒーを飲む習慣が浸透し、コーヒー豆の国内需要は、この10年間で約70倍にも膨れ上がっています。
「コーヒーを栽培して現金収入が得られるなら、もう夫や子どもたちが出稼ぎに行かなくてよくなる。家族みんなで一緒に暮らせる」こんな希望を胸に抱き、コーヒー栽培に精を出すおばちゃんたちをサポートしたいという思いから、私たちは2021年8月、コーヒー栽培の技術支援を通じて所得向上を目指すプロジェクトを開始しました。
おばちゃんたちは、急峻な斜面に植えられているコーヒーの苗木を、毎日見回って大切に育てています。収穫はすべて手摘み。かなりの重労働ですが、家族の笑顔のために、と頑張っています。
けれども、おばちゃんたち、実はコーヒーを飲んだことがないのです。コーヒーといえば、都市部に住む富裕層や外国人がカフェで飲むもの、村に住むおばちゃんたちにとっては「未知の飲み物」なんです。
そこで、おばちゃんたちにコーヒーの味を知ってもらいたい、カフェでコーヒーを飲んでいる人たちの笑顔を見せてあげたい、という思いから、このプロジェクトを立ち上げました。
50,000円で、ゴルカ郡の村のおばちゃんたち20人を、160キロ離れた首都カトマンズのカフェまでバスでお連れすることができます。
日頃、ほとんど村を出ることがないおばちゃんたちが、バスに乗って生まれて初めてのコーヒーを飲みに行く遠足!想像しただけでわくわくしてきます。
このわくわくが実現するよう、ぜひ応援をお願いします。
カトマンズへのカフェツアーは2022年4~5月頃を予定しています。
なお、領収書をご希望の方への発行・送付は、キャンペーン終了後の2022年4月以降を予定しております。