髙木真理子先生 (一般社団法人スマイルウォーキング倶楽部 代表理事)
2021/10/8 20:32
一年半前、コロナという見えない敵の出現が地球上の全ての人の生活変えました。その時、人と人の交流がなくなったら!?人はどうなるのだろう?と、今まで当たり前だったことが、歴史を変えるくらい大変なことになったと頭が真っ白になりました。エンターテイメントで人を育てる仕事をしてきましたので、いつも思っていたことは、人は多くの人と関わりながら成長するということでした。それがなくなったわけですから、自分の気持ちさえ、人に伝えるという気力さえ起きませんでした。その時ふと思ったのは、今私が指導している知的障害のある子達のことでした。彼らは日常からなかなか多くの人に接する機会がない、友達がたくさんいない、電話で誰かに愚痴も言えない?と、、コロナ禍で初めて彼らの気持ちが本当の意味でわかった気がしました。そう考えたら、何か考えなくては!と焦りました。アナログな私たちも保護者もオンライン登録するところから勉強し始めました。レッスンも画面を通してどこまで通じるのか?あの手この手で失敗もしつつ、保護者に意見をいただきながらやっと形が出来てきたところです。遠くは熊本、福島、大阪、兵庫、札幌のメンバーが繋がり、親同士の交流にまでになり、意見交換が出来るようにまでなりました。ちょっと視点を変えてみると、世界の何処からでも、人と人が繋がれる!そう思うと、くよくよせず、また違った楽しみが増えてきました。障害のある人もない人もオンラインという新たなツールで人から人へ繋がれるチャンスへと明るい未来が見えてくるのではないでしょうか?
一般社団法人スマイルウォーキング倶楽部 代表理事
株式会社Fashionista ウォーキングディレクター
一般社団法人日本ウォーキング協会認定 健康ウォーキング指導士
髙木真理子プロフィール
ファッションモデルとして20歳でCOMME des GARCONのコレクションでデビュー。その後、世界的有名デザイナー三宅一生氏に招聘されパリコレに参加。日本をはじめアジア、ヨーロッパで一流デザイナーのコレクションに出演しモデルとしてのキャリアを確立する。ある時、ウォーキングを教えて欲しいという依頼からウォーキング指導することをスタート。延べ10万人以上の人たちに指導してきた実績を持ち、業界で活躍するタレントや海外で活躍するモデル、コンテストで世界大会まで行った優秀な人たちも多い。現在は髙木真理子独自の陸上部だった頃のトレーニング法を取り入れたウォーキングメソッドを確立し、キッズからシニアまで幅広く『歩く』知識と『技術』の両面からアプローチし、『心と身体』の『美と健康』に導くウォーキングスタイルを提唱している。また、知的障害者とその家族に向けた『スマイルウォーキング倶楽部』の代表理事としても、世界のステージで活躍出来る知的障害者モデルの育成に力を入れている。さらには、ウォーキングを通して、親と子の自立支援とノーマライゼーション社会の実現を目指している。
← Back to all activity reports