QWRCスタッフからみなさまへ ちづる
2021/8/8 09:55
例えば「付き合っている人が異性だ」と言うと自動的に「アライのシスジェンダーなんだな」だと決めつけられたり。「トランスジェンダーだ」と言うと「異性が好きなんだろう」と決めつけられたり…。
『コミュニティの中でも起きがちなそういう乱暴な事は、問題だから特に気をつけよう』ということを、QWRCの中では、発足当時の随分と早い段階から共通認識として持てていたように思います。
「L」「G」「B」「T」などのどれかでなければ居心地が悪い空間ではなく、どんな人が来ても(他の人に対して否定的・攻撃的な人でなければ)過ごしていってもらえるだろうという信頼を、私はQWRCに感じています。
それは、当たり前なようでいて、残念ながらまだ完全に当たり前なことではないのです。
その認識は、交流の場以外のQWRCがする事業でも同じです。「◯◯はこうだ」と決めつけた表現になっていないか、この表現でこぼれ落としてしまう人がいないか。
QWRCが事業を行う際には、いつもそういった、マイノリティの中でもマイノリティとされるような立場の人に寄り添おうとする姿勢が、大切にされているように感じます。決してすべて完璧にできているわけではありませんが、今までに気づけなかった問題が発生したら、それに対して向き合う事が出来るだろうという、それも信頼です。
そういった姿勢を、私は大切な「QWRCらしさ」だと感じていて、その火を消さないように、細々とした関わりですが、18年間もスタッフを続けて来ました。
今回の目的としている事業も、そういった「QWRCらしさ」を大切にした取り組みです。「LINE相談」は電話を掛けることが難しい、特に若い人にとってとても需要のある相談方法です。「社会資源の開拓」は、地域で誰もが自分らしく生きていくためにとても重要なリソースをまとめる事業です。
ぜひ、ご支援ください。どうぞよろしくおねがいします。
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