QWRCは2003年に活動を開始しました。

その年は、神戸で国際エイズ会議が開かれるということで（その後、この会議は2005年に延期になりました）色々な活動が活発になっているタイミングだったのです。

当時、それぞれ色々な活動をしていた数人が集まり「事務所を持とう！」という話になりました。 インターネットやSNSが今ほど普及していなかった時代です。まだ団体の活動報告や連絡手段は郵便の利用も多く、その際に公開出来る住所を持つことは、団体を運営するハードルの1つになっていました。

また、活動をする上で、ミーティングをする場所も、頭を悩ませる事の1つでした。カフェなどで長居をすることははばかられますし、隣の人にすぐ聞こえるところで、セクシュアリティに関する話題を口にすることに抵抗がある人もいます。

そして定例会などのイベントを開催するのにも、場所はネックでした。女性センターなどの公共施設は人気で、望んだ時にいつでも予約が出来るとは限らないからです。

QWRCの事務所機能だけではなく、他にもこういった悩みを持っている団体が利用して、お互いに繋がれるような場所を作っていきたい。そういった願いから、QWRCの活動は始まりました。

その後時代は少しずつ大きく変わり、事務所を構えてQWRCが活動する意義も、少しずつ変わっていきました。

デーやナイトなどのオープンデーの開催を長く続ける他、「LGBTと医療・福祉」などの冊子の発行、学校や地方公共団体などに講演で呼んでいただく事も増え、2021年には「LINE相談」を始めるなど、その時々に必要な事を、形を変えながらも続けています。

根底にある思いは、誰もがセクシュアリティを自由に表現できる社会の実現です。そのための活動を今後も継続していくために、ぜひ応援をお願いします。