NPO法人D-SHiPS32(ディーシップスミニ)では障害のある子供達に向けて、キャンプ・パラスポーツ・食育などの活動をしています。一緒に『障害のある子供達に夢を与える環境を作りましょう!』
Story
夢が、いちばんのエネルギー。
その一歩を踏みだすきっかけに。
私たちは、『障がい者』と『健常者』が時間を共有する場を創ることで誰もが夢を持って挑戦する社会を目的に活動しています。
なぜ、障害のある子どもたちに支援が必要なのか?
障害のある子どもを持つご家族は、こう言います。
「生活を支えることで精一杯。とてもスポーツを楽しませてあげることなんか、できない」と。
これこそ、日本の障害児をとりまく社会の課題、そのものです。
このような取り巻く環境の原因として2つほどあると思います。
■一方通行の心のバリアフリー
「心のバリアフリー」という言葉を聞く機会が増えてきました。
駅で障害のある人が困っている姿を見かけたら、「何か、お手伝いできることはありますか」と声をかけましょう、というように、障害の"ない"人から障害の"ある"人に向けての言葉、というイメージがあります。
私たちは、双方向に心が通うことこそ、真の心のバリアフリーだと考えます。
障害のある人と、ない人と。一人と、社会。子どもと大人。様々な方向性があり、どんな組み合わせでも、つながれば、大きな力になっていく。かけ算で実現する、心のバリアフリーです。
■『できない』の先入観
障害があるから、できない?
障害がないから、参加できない?
障害がある人も障害がない人も区別する先入観を持っている。
歩み寄って、それぞれ「できる! できた!」の感覚をつかむことができれば、目の前の可能性は、社会はきっと大きく変わっていく
代表:上原大祐Message
こちらのページを読んでくださり、ありがとうございます。
NPO法人D-SHiPS32理事長の上原大祐です。
私には、生まれつき二分脊椎という障害があります。立って歩くことはできません。日常的に車いすを使っています。
長野県の、山に囲まれた地域に生まれ育った私は、子どもの頃からヤンチャでした。
這いつくばって虫をとったり、川に入って魚をとったり。外で遊んで泥だらけで帰宅し、お風呂場に直行する日々。
母は、「汚れるからやめなさい」「危ないからやめなさい」など、“普通”なら言いそうなことは一切口にせず、毎日、120%「行ってらっしゃい!」と送り出してくれました。
友達が自転車に乗るようになると、車いすの私も自転車が欲しくなる。母は、タウンページに掲載されている自転車屋さんに片っ端から電話をかけて、手で漕ぐことができるハンドバイクを手に入れてくれました。
最初から「車いすだから、できない」と諦めるのではなく、できる道を探っていく。こうした子どもの頃の経験が、今の私を作っています。
■今の活動のキッカケ
始まりは、カナダで目の当たりにした光景です。
障害のある子どもたちが、リンクで真っ白の息を吐き、パラアイスホッケーに夢中になっていました。子どもたちのプレーを見て、観客席の大人たちも大盛り上がりです。
弾けるような子どもの笑顔は、大人を、社会を幸せにする。
私は、パラアイスホッケーの遠征先で見たこの光景に、目を奪われました。
日本にいる障害のある子どもたちが、カナダの子どもたちのように思い切り大好きなスポーツを楽しめるように。障害のある、なしにかかわらず、子どもも大人も、自分の夢を叶える一歩を踏みだす場が必要です。その環境を、体験の機会を、作っていこう。
■「できた!」を作る
ダブルダッチをご存知ですか。
2本の縄を交互に回してそれを跳ぶ、大縄跳びです。
私も縄を回したり、車いすのまま、あるいは両腕でジャンプしたりして楽しんでいます。
かつて、自閉症の子どもたちにダブルダッチをしてもらうイベントを実施しました。
その時、付き添っていたご家族は口々に
「1本の縄跳びさえできないのに、2本の縄跳びは無理!」と言いました。
でも、楽しみながらコツを覚えたら、そこにいた全員が跳べるようになったのです。
ダブルダッチを楽しむ子どもの姿を目にしたご家族は
「子どもの可能性をいちばん妨げていたのは、私たち親だったんですね」と、目に涙を浮かべて言いました。
子どもたちが「できた!」という感覚を獲得すると、それは、次に何かにチャレンジする力になります。そして、家族や周囲の大人たちにとっては、子どもたちの「できた!」を見て「可能性の拡大」に気づくことができるのです。
■障害のある、なしに関係なく
長野県には荒れ地を開墾した農園があって、そこで子どもたちと芋掘り体験なども楽しみます。
その時には、障害のある子どもだけでなく、障害がない子どもも一緒です。
車いすに乗った子どもはジャガイモを掘ることはできますが、掘ったジャガイモを持った状態で車いすを操作することは難しい。
そんな時には
自然と車いすに乗った子どもがジャガイモを掘る
↓
障害のない子どもたちがそれを運ぶ
というように役割が生まれます。
スポーツでいう、フォワードとディフェンス、ゴールキーパーなどの役割と同じですね。
体育館にみんなで集まって「バスケットボールをしよう」ということになりました。
私は車いすに乗っているので、立ってするバスケはできません。
でも、障害のない人が車いすに乗って「車いすバスケ」を全員で楽しむことはできます。
そこでは、普段から車いすを使っている私のスピードは、車いすに慣れていない健常者より速い。
そうしたら、車いすの私がボールを運び、車いすに慣れていない人はパスの中継点になればいい。
障害のある人、ない人が一緒に何かを共有することで、できること、得意なことを生かす工夫が生まれます。
私たちの活動は、障害のある人だけのものではありません。
障害のある人も、ない人も、ともに楽しみながら、新しい価値に気づくことができる。そんな場を提供しています。
なんとなくモヤモヤとしている社会的な課題や問題点を、D-SHiPS32で語り合いましょう。みんなで共有することで、解決の糸口が見出せるかもしれません。
イベントやキャンプという場を通じて、障害のある人が利用できる施設が少しずつ増えていくことにもつながります。
D-SHiPS32のDは、「Dream(夢)」、H=ハピネスをS=シェアして、P=ピースをI=インタラクション(交流)させる。32は、私の日本代表の背番号であり、パラアイスホッケーで世界から呼ばれていたニックネーム「ミニ」、そしてこの活動に参加してくれる全ての子どもたちを意味しています。
一人ひとりの夢を実現させる母船。
それが、D-SHiPS32です
我々は遊び心を忘れないように、それぞれの役割を海に関する物に
例えて、NPOメンバーを「マスト」、ボランティアを「クルー」
そして、寄付して下さる方たちを『ウィンド(風)』と呼んでいます。
皆さんの風をしっかりと受けれる帆を貼り活動をしていきます。
是非、ご支援のほどよろしくお願いします。
ご支援の使い道
わたしたちの支援にカタチ
私達は障害のある子供達に様々な体験の場を提供しています。
さまざまな状況に応じた支援の形を用意しています。
①『パラスポーツ体験』プロジェクト名:パラスポーツ大会、パラ学祭
➡︎健常者にも『パラスポーツが出来るんだ! 楽しめるんだ!』を届ける 。パラスポーツの大会に出たい障害者に場を提供する
②『ファミリー向け』プロジェクト名:東御市キャンプ、おやぽーと
➡︎障害者と健常者の兄弟の場合、一緒に参加出来るイベントが少ない課題を解決する。健常者と障害者が体験を共有する場を作る。障害児がいる親御さんに自分の時間を作り、楽しむ時間を届ける。
③『食育』 プロジェクト名:都ろ美
➡︎障害児の食事の課題を解決する。外食の幅を広げ、家の食事をより豊かにする
④『企業向け』 プロジェクト名:車椅子スポGOMI、企業研修
➡︎ポート講座は体育館等で開催されており、リアル感がないがこのプログラムは街中のリアルな体験が出来る 。スポーツを楽しみにながら気付きを届ける。
皆様からのご支援の使い道
『パラスポーツ用具の購入』
私たちの活動では、多種多様なパラスポーツ用具を利用します。パラアイスホッケー用、ラグビー用、バスケ用など、各種目で利用する用具が違うため、必要になります。
『人件費、交通費、会場費、雑費』
私たちの活動では、全国に飛び回ります。イベント運営するにしてもスタッフの人件費が必要になります。また、パラスポーツを拡めるにあたり会場費がかかり、備品も必要になります。
『WEB制作費』
多くの人が活動を知り得るために、利用しやすいWEBサイトが必要になります。
『畑整備費用、古民家再生等のまちづくり』
ファミリー向けの活動では、健常者と障害者が体験を共有する場を作っています。定期的なメンテナンスが必要になります。