認定NPO法人なかよし会なかよし教室は、障がい児のための放課後等デイサービス事業所です。
今年度4月に行われた、障害福祉サービス報酬改定により、今後安全に活動を行なうために必要な、職員数の担保ができなくなるという課題に直面しています。
子どもの健やかな育ちを支えるために必要な、人と関わること、社会と触れ合うことを軸とした活動を今後も継続したいです。
今回、なかよし教室の活動を応援していただけるマンスリーサポーターを募集しています。
Story
「社会の中でたくましく生きていく力を身に付ける」ことを目的として、障がい児(小1~高3)のための放課後活動を35年にわたって実践してきました。
なかよし教室に通っている子どもは、放課後に、お友だちや人と約束をして、どこかへ遊びに出掛けることが難しい場合が多いです。なかよし教室では、「人と関わること」「施設の外に出て、社会と触れ合うこと」を活動の軸としています。
ひとつの活動、空間、時間をみんなで共有し、様々な気持ちを経験すること、幅広い年代や背景の異なる大人と関わること、同年代のお友だちと関わることを通じて、社会と繋がっていくことで一人ひとりの健やかな育ちを支える基盤となれるような活動内容を目指しています。
日替わりで活動メニューを変え、公園遊び、地域の公園清掃・廃品回収、おやつやごはんをみんなで作る(現在はコロナ禍で未実施)、季節の活動(工作やイベント)、電車に乗ってお出掛け(現在はコロナ禍で未実施)、学校が休暇中は、大型バスを借り、遠足にも行っています。
子どもたちが、施設の外に出て社会とより密接に関われる活動をこれからも続けていきたい。
なかよし教室の運営は、人件費も含め、国や都からの「給付費」により賄われています。この給付費の増減が運営状況に大きく影響し、運営が左右されてしまう、という課題を抱えています。
現在、今年度4月に行なわれた改定により、大幅な減収が見込まれ事業の安定維持を図るためには、新規職員の採用数を減らし、パート・アルバイト職員の採用の見送りをせざるを得ない状況です。
安全に活動を行なうために職員数の担保ができなくなると、なかよし教室が大事にしている、施設の外に出て、社会とより密接に関わる機会が格段に減ってしまいます。これでは、「人や社会との関わりの中で生きていく力をつけていく」という視点を軸に基づく活動の実施ができません。
近い将来、なかよし教室を”今と同様の支援内容”や”今と同じ数のこどもたちへの支援”というかたちで、継続することが難しくなると考えています。
そこで、今回のマンスリーファンディング募集の機会を利用して、障がい児の放課後の時間がより豊かに、充実できるように、そしてなかよし教室の運営が維持できるようにするためには、私たちの活動を毎月ワインコインから応援してくださる、「なかよし応援団」の方の力が必要です。
どうか皆様のあたたかいご支援をお願いいたします。
寄付金の使途
・なかよし教室の運営費に充てます。
(特に直近では夏休みに向けて、学生アルバイト職員を積極的に採用します)
夏休みは、子どもたちにとって、特別なものです。その夏休みに、より年齢が近い学生アルバイトさんと関わることができたら、さらに楽しい思い出が作れると思います。
それに加えて、学生さんたちなかよし教室でのお仕事を体験することで、未来の福祉の担い手になってくれたらという思いもあります。
なかよし教室を利用する子どもにとって、放課後の時間を過ごす中で、人と関わり、密接に社会と触れ合うことができるような、安心・安全のその先を見据えた活動をこれから先も子どもたちと模索していきたいです。そのためには、「運営を維持し、存続していくこと」が大前提となります。
いただきましたご寄附は、なかよし教室の運営費として活用させていただきます。
これからのビジョン
①運営を維持し、子どもの安全をきちんと保って活動を続けたい。
②現在、コロナ禍で難しい状況もあるが、積極的に施設の外へ出掛け、子どもがより豊かな社会経験を楽しく積み重ねることができる活動を展開したい。
③福祉を自分の職業として選択した人が、ライフスタイルの変化に応じて、安心して働き続けることができる場を目指したい。
代表あいさつ
私の机の上には「なかよし会」の卓上カレンダーが置いてあります。毎月の絵を見ていつも感動しています。絵を描いた利用者さんのエネルギーをひしひしと感じるからです。
なかよし会にはいろいろな利用者がおられます。チラシ配布の仕事をしている人など、それぞれの人が自分のできることをしています。仕事ができない重度の障害者でも、実は大事なことをしています。何でしょうか。私たちに、この社会は能率や効率だけで成り立っているのではないことを教えてくれているからです。そういう意味で彼らは実に貴重な存在なのです。なかよし会を支える一員として、彼らが存在する積極的な意味をもっと世の中に伝えていきたいと考えています。
身近なところでは地域の子供達となかよし会の利用者さんが交流する機会をもっと作ることができればと思います。子供のうちから、世の中にはいろいろな人がいて、ある能力で劣っていても、どこかに必ず光る能力があることを知ってほしいのです。障害者と親しくなった子供達が成人した社会はきっと住みやすいことでしょう。
私たちなかよし会は利用者さん、職員の皆さん、理事会のメンバーが一体となって運営をしています。新型コロナウイルスの感染拡大で、昨年以降、経営は厳しい状況が続いています。利用者さんへのサービスは従来と変えずに、無駄のない運営を目指していますが、それにも限界があります。そこで、「なかよし応援団」の皆様にも是非ご支援をお願いできればと考えています。
よろしくお願いします。