こんにちは、こうほく・人と生きもの・支えあう会と申します。
横浜市港北区大倉山を拠点として、飼い主のいない猫たちのTNR活動、
外で暮らすのが難しい猫の保護、地域猫活動の啓発・支援を行っている、
ちいさなボランティアグループです。
お世話になっている動物病院には、飼い主のいない猫たちが入院しています。
そんな猫たちの治療費をご支援いただきたく、キャンペーンを立ち上げました。
Story
私達が日ごろからTNRや子猫の里親さん探しでお世話になっている病院には、
怪我や病気の猫たちが何匹も入院しています。
ほとんどの猫は、かつて外で暮らしていた飼い主のいない猫たちです。
【マイケル君のこと】
今年4月、自宅付近の猫たちをTNRしていた方が設置した捕獲器に、
背中にティッシュペーパーのようなものが貼りついている猫が入りました。
毛がごっそり抜け、血のようなものも見えており、どう見ても異常でした。
その方は大急ぎで病院に運び、診察してもらいました。
先生が麻酔をかけて貼り付いていたティッシュペーパーを剥がしてみると、
脇腹から背中の皮膚が広い範囲で無くなっていることが分かりました。
最初の診察では次のようなことが分かりました。
・何か薬品のようなものをかけられた可能性が高い
・損傷が深い部分と浅い部分がある
・治りはじめている部分、壊死している部分があることから
傷を負ってからある程度日数が経っている
・傷周辺は大部分の毛が抜けてしまっている
(自分で舐め壊したか、薬品のダメージによるものかは不明)
早速皮膚再生のための湿潤療法(※1)を開始しましたが、
大怪我を負ったままでの外の生活が過酷過ぎたのでしょうか、
マイケル君の体力や免疫力は尽き果てる寸前でした。
そのため広がるスピードに治るスピードが追いつかず、
治療しているのに傷が徐々に深く広く進行してしまったのです。
保護した時点で毛が抜けてしまっていた部分に
目に見えないダメージが潜んでいたのかもしれません。
※1 湿潤療法
創傷(特に擦過傷)や熱傷、褥瘡その他の皮膚潰瘍に対し、
従来のガーゼを当て消毒薬による消毒をすると言う治療から、
消毒をせず、創傷部を乾燥させず、ガーゼの代わりに
創傷被覆材(ドレッシングフォーム)を使用する、従来とは異なる治療法
治療には時間がかかると先生からお聞きし、早速ブログで呼びかけたところ、
すぐに温かいご支援を寄せてくださった皆様のおかげで
高機能の創傷被覆材を十分な量使って湿潤療法を行うことが出来ました。
病院の先生の適切な治療とスタッフさんの献身的な看護もあって、
5月には回復の兆しが見え始め、少しずつ新しい皮膚の再生が始まりました。
ところが梅雨時になるとマイケル君は体調を崩してしまいました。
食欲が減退し、その影響はあっという間に傷にもおよび、
せっかく再生した皮膚が急激に後退し、元の状態に戻ってしまったのです。
7月末に人口皮膚を使った処理を行ったところ、9月にようやく傷に変化が出始め、
本当に少しずつですが新しい皮膚が再生してきました。
ただ傷自体も大きく、何かの拍子にいつまた後退するかもしれず、
完治にはもう少し時間が必要です。
証拠はありませんが、悪意を持った人間による虐待の可能性が高いと思います。
ティッシュは、傷を見た人が包帯代わりにでも置いたのでしょうか。
捕獲器に入らなかったら、むき出しの傷に薄いティッシュをかぶせただけで
治療も受けられずそのまま死んでしまっていたかもしれません。
マイケル君は一度だけシャーと言いましたが、すぐ警戒心を解いてくれました。
治療中は特別なオヤツが貰えて、しかもチヤホヤしてもらえることをすぐに覚え、
治療前も、治療の後も診察台の上に乗りたがりる、珍しい(?)猫です。
(「治療はまだですか?」とばかりにスタンバイ中のマイケル君)
(ブラン君の治療中でも先生の後ろから離れません)
耳にも薬品がかかった跡が・・・。
目が合うと飛んできて「撫でて」と頭突きしてくるような、
全く人を怖がらないマイケル君を狙って犯人は薬品をかけたのでしょう。
人間を信頼して近寄って行ったマイケル君の体と心を傷つけたのです。
でも、体は傷付いても、純粋な心が失われなかったことは唯一の救いです。
【ブラン君のこと】
ブラン君は事故に遭い両脚切断、胸からお腹にかけての皮膚を大部分失いました。
昨年6月にはこちらのサイトを通じて、治療費のご支援をたくさんいただきました。
https://syncable.biz/campaign/975/
ご寄付くださった皆様に心から深く感謝申し上げます。
2020年2月の事故から1年半、おかげさまで傷は大分小さくなりました。
胸から下腹部にかけての皮膚再生はほぼ終わり、
綺麗でしっかりとしたピンクの肌を見ることが出来ます。
ただ足の皮膚再生は想像以上に難航しており、まだまだ先が見えない状態です。
下肢は皮膚や皮下脂肪に余裕がないこと、うっ血しやすい場所であること、
また血行が他と比べて不良であること等から難治性になりやすいのだそうです。
人間でも、くるぶしのあたりに出来た皮膚潰瘍が1年以上治らなかった、
というケースもあるようです。
2021年からは新しい再生医療である「PRP療法」※2 にも挑戦しています。
※2 PRP療法
"自分で自分を治す力(自己治癒力)"をサポートする治療法です。
特殊な技術を用いて血液中の血小板が多く含まれる部分のみを抽出し、
自己PRP(多血小板血漿)を作成します。
PRP中には傷んだ組織の修復を促進する物質(成長因子)が豊富に含まれます。
これを自分の身体の傷んだ部分に注射することにより、その部分の組織の
修復が促進され、"早期治癒"や"疼痛の軽減"効果をもたらします。
年明けから春にかけて2回PRP療法を行いました。
なかなか兆しが見えず、ジリジリと焦りなから待つこと数週間。
5月にはメキメキ驚くほどのスピードで足の皮膚が再生し始めたのです!
みんなが待ちに待ったゴールが一瞬近づいたかに思えました。
ところが、マイケル君と同じく梅雨に体調不良となり食欲減退。
半年かけて再生した部分が2週間で元に戻ってしまいました。
【難しい皮膚再生治療を続けたい】
傷が小さい場合は縫い合わせる、皮膚を移植する、といった選択肢があります。
しかしブラン君もマイケル君も、傷が広範囲で深いため外科的な治療は難しく、
「湿潤療法」という唯一の、そして最適な治療法で完治を目指しています。
湿潤療法には「創傷被覆材」という専用の医薬品が欠かせないのですが
これが大変高価で、しかも毎日2匹分ですのですぐに無くなってしまいます。
600日近く入院・治療を頑張っているブラン君のために、
そして傷つけられても人間への信頼を失わずにいてくれるマイケル君のために、
なんとか治療を続けて、2匹とも完治・退院させてあげたいと願っています。
出来れば優しい方のおうちの子として、辛かった治療の日々の記憶を
幸せで平凡な毎日で埋め尽くしてほしい。
そんな夢のような希望を捨てずに持ち続けています。
(治療大好き!のマイケルとは正反対。処置の前はいつもこんな顔になります)
ワクチンと治療薬の開発が進み、コロナ禍も新たな展開を迎えていますが
経済のダメージ回復は相当な時間がかかると思われます。
そしてブラン君にはすでに一度たくさんのご支援いただいており、
厚かましいお願いであることは重々承知しておりますが、
ブラン君と、そしてマイケル君の医療費をご支援いただけませんでしょうか。
大怪我にも負けない2匹に、どうかいま一度皆様のお力をお貸しください。
ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
ブラン君とマイケル君の治療の様子、これまでの収支等は
以下よりご確認いただけます。
ブログ
http://sasaeaukai.blog17.fc2.com/blog-category-18.html
収支報告
http://sasaeaukai.blog17.fc2.com/blog-entry-453.html
治療明細
http://sasaeaukai.blog17.fc2.com/blog-entry-344.html
医薬品・栄養補助食品等の購入明細
http://sasaeaukai.blog17.fc2.com/blog-entry-468.html
Twitter
https://twitter.com/sasaeaukai22
Facebookページ
https://www.facebook.com/sasaeauka22/
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
2021年9月
こうほく・人と生きもの・支えあう会 藤巻
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※通信欄もしくはメッセージ欄に「BM」と追加でご記入ください。
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