シングルマザーの女の子たちに皆さまのサポートが届くまで
2021/5/17 16:19
マンスリーファンディングページをご覧になっている皆様、応援いただきありがとうございます。現在までに「71名」の皆さんに、継続支援のご決断をいただきました。本当にありがとうございます。
本日は、皆さんのお力添えが、現場に届き、そしてシングルマザーの女の子たちの未来を変えるまでの、ワークフローを簡単にご説明させていただきます。
アラジ現地スタッフ、ローカルNGO地域集会に各週参加
アラジの現地スタッフ、ピディーアが事業地であるケネマ県の各地域のコミュニティリーダーやローカルNGOの代表が集う会議に各週で参加しています。ここで、アラジのサポート条件(19項目)を満たす10代のシングルマザーの情報を入手します。
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家庭訪問
地域集会で共有された情報をもとに、実際に地域でシングルマザーの女の子と赤ちゃんを訪れ、家庭訪問調査を実施します。
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アラジケネマ県事務所で最初のヒアリング
家庭訪問で面会した10代のシングルマザーと赤ちゃんに、アラジケネマ県オフィスに訪問してもらい、女性スタッフのカディアツが最初のヒアリング調査を行います。このヒアリングは、女の子の赤ちゃんの年齢や誕生日、最終学歴などの質問からはじまり、母乳を調整して、実際に復学できそうか、赤ちゃんは哺乳瓶で吸啜できるかなど、60項目のヒアリングを用意しています。
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学校関係者復学手続き
ヒアリングの情報をもとに、日本事務局側が支援が開始できると判断すれば、契約書(半年ごとに更新)を用意します。10代のシングルマザーの女の子は、妊娠したことによる、同級生からのいじめや陰口を避けるため新しい学校に復学希望の子がほとんどです。
スタッフのピディーアが、地元教育省や学校関係者とやりとりしながら、慎重に復学する学校を一人ひとりアレンジしていきます。女の子が一人きりで復学する心理的負担を考え、同じ学校に2人以上で復学登録することになっています。
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支援契約@ケネマ県事務局
確実に新しい学校に復学できることが決定したのち、ケネマ県アラジ事務局で、支援契約を行います。10代の母親と、日中赤ちゃんのお世話をする親戚もしくは実母が契約書にサインします。奨学金(毎月約2,000円)の使い道には厳しい制限が設けられており、毎月給付のタイミングで詳細なモニタリングを行うことを約束しています。
2002年まで11年間続いた内戦の影響もあり、親世代に文字の読めない方が多く、奨学金給付の契約書の内容は口頭で丁寧に読み上げられます。また親指を黒インクに浸しサインする方法は採用されておらず、サインの書き方を一緒に練習してから、契約にいたります。
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毎月のモニタリング&奨学金給付
毎月、現地事務局でサポートの進捗をチェックするためモニタリングを行います。1か月の間に何日学校に通っているか、母子の健康チェックなど、様々な経過状況について毎月チェックしていきます。
また、4月と12月の学校長期休み期間には、家庭訪問を実施をし、家庭での様子もチェックしています。
様々な立場・地域の人々と連携し、こんな風に支援を届けています。
改めて、活動を継続できすのは、皆さまのおかげです。
今後とも、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
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