応援メッセージ[原田俊彦 / エネルギー館あしたをおもう森 元館長]
2021/5/15 18:48
歓迎のつま先タッチ
山深い寄宿舎学校キニティウに到着して車を降りると、子どもたちが一斉に
代わる代わる私のつま先にタッチしてくるではないか!イタズラかと思って
足を後ろに引いたところ、学校運営を支援しているChotoBela (チョトベラ) の
スタッフから『歓迎のあいさつだから、逃げないで!』と笑顔で注意されて…恥。
子供たち、ゴメンね。
現地語吹替アニメ映画の上映会
この学校に電気はなく、教室の外壁は竹。チョトベラのスタッフがバッテリーや
プロジェクター、スクリーン、PC等の器材を持ち込んで映画を上映しました。
やなせたかしさんの遺作『ハルのふえ』を現地語に吹き替えたアニメ映画を真剣に
見つめ、一斉に笑ったりする子供たちの後ろ姿を、こちらは見つめていました。
この現地語吹き替え版は許可を得て、チョトベラが現地の学生等の素人スタッフの
協力を得て制作したものです。
凸凹の校庭での運動会
木を切り倒しただけで切り株や根がゴロゴロしているデコボコだらけで土煙の舞う、
テニスコート1面にも及ばない小さな小さな校庭での運動会。チョトベラの若い
スタッフたちが工夫を凝らした簡易な道具を使った種目だけど、子供たちは大喜び。
その姿がなんと素朴で可愛いことか…。感激。
一緒に食事会
学校へのお土産に持ち込んだ3羽の鶏をさばいて焼き鳥食事会。子供たちがお肉を
食べられるのは月に1回あるかどうからしい。焼き鳥は2人で1本。パートナーに
なってくれた可愛い女の子(Noyrayちゃん)と少ないお肉を分け合って(大人の
マナーとして、ほとんどをあげたけど)。
鶏をさばく子供たちにビックリ!ビールがなくてガッカリ…。
汚れが染みついたペットボトル
休憩室の机の上に数本置いてあったペットボトルは、長年使っているのか内側が
土色に変色していたが飲み水だという。学校で使う水を子供たちが交代で30分
離れた川に降りて行って汲んでくる。ドキュメンタリー番組やCM等で見たことの
ある、水を運ぶ子供たち…。健気だなぁ。
記念のおみやげプレゼント
2日間の訪問のお別れのとき、ノートやペンなどの文房具を50名程の子どもたち
一人ひとりに手渡しでプレゼント。校長先生になった気分。照れながら受け取り、
小さな声でお礼を言う子供たち。みんな、可愛かったなぁ…。
今、子供たちは元気だろうか?
寄宿舎学校キニティウ訪問からもう2年が過ぎましたが、悲喜こもごもあったようです。
一昨年、学校運営を支援してくださる方々やチョトベラスタッフの尽力で、川から学校までの送水管が布設され、太陽光パネルを電源としたポンプで受水できるようになり、子供たちは毎日の水運びから解放されてきているとのこと。
悲しいことには、山の子供たちに海を見せてあげたいとのチョトベラスタッフの企画で行われたバス遠足で、初めて見る海に驚きながら遊び、海岸のゴミ拾いで最も張り切っていた一人の男の子が、その数か月後の実家疎開(COVID-19によるバングラデシュの教育機関閉鎖)中に急な発病でわずか9才?で亡くなったとのこと。キニティウに戻ることができなかった儚い命に合掌…。
今、コロナ禍で学校は思うように運営できていないのかもしれません。
この状況から脱して、キニティウのボロボロ寄宿舎とデコボコ校庭に子供たちの元気な声が飛び交っている光景を想像して、心から応援しています。
(2019年3月に現地訪問)
エネルギー館 あしたをおもう森 https://ashitawo-omou-mori.jp
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¥500
▷サポーター1人は、生徒4人分の1日の食費を支えられます。
▷サポーター10人で、村のボランティア学生ティーチャー1人に一ヶ月分の手当てを渡せます。
※ボランティアティーチャーは、自身も高等教育へ進学を目指し、教育機関閉鎖中に村へ帰省してる学生。
¥1,000
▷サポーター1人は、緊急支援としての食糧・衛生用品袋(約10日分)を一家庭に支援できます。
▷サポーター5人で、毎月の「植林・学級菜園費」を支えられます。
▷サポーター10人で、毎月の「学校医療費」を支えられます。
¥3,000
▷サポーター1人は、月10冊程の本を学級文庫に補充できます。
▷サポーター3人で、毎月の「設備修復・維持費」を支えられます。
▷サポーター10人で、教員兼寮母さんとなる3人のスタッフの給与・最低限の生活を支えられます。
¥10,000
▷サポーター1人は、村から通う生徒の一家庭に、家庭用浄水器と交換フィルター(半年分)を寄付できます。
▷サポーター10人で、一ヶ月の全員分の食費が支えられます。+学校に来てない村の子ども(生徒の兄弟姉妹等)にも少し提供できます。