ケニアのジャバンさんからメッセージ!
2021/3/22 13:41
今日、3月22日は国連が定める「世界水の日」です。国連広報センターによると、世界ではおよそ21億人の人々が、自宅できれいな水を飲めず、また、およそ45億人の人々が安全に管理されたトイレを利用することができないと言われています。
日本ハビタット協会では、ケニアでスマイルトイプロジェクトを実施し、各家庭に人々がトイレを建設することで、野外排泄をなくし、衛生環境を改善することを目指しています。野外排泄がなくなることで、村の水源の汚染も防ぐことが可能になります。
今日は、ケニアの現地協力団体サワ・ユメ・ケニア(SAWA YUME KENYA)のジャバン・オケロ(Javan Okello)さんからメッセージが届いています!
日本ハビタット協会皆さん、そして支援者のみなさま、ケニアのホーマベイ県でスマイルトイレプロジェクトを担当しているジャバン・オケロです。
私たちは、2016年から、日本ハビタット協会とともに、農村や遠隔地の脆弱なコミュニティで、人々が安全な水と清潔な衛生施設にアクセスできるようプロジェクトを実施しています。これまで、2000世帯以上を対象にプロジェクトを実施し、20以上の村が野外排泄ゼロを宣言することができました。
私たちのプロジェクトでは、コミュニティのメンバーに、生後1ヶ月のニワトリ、バナナの苗を提供し、果樹の苗木の増殖技術といった農業技術トレーニングしています。これにより、コミュニティのメンバーはコミュニティ内でマイクロファイナンス(貯蓄・貸付)グループを形成し、自分たちのトイレの建設や改善のために資金を蓄えることができるようになりました。
新型コロナウイルス感染症が流行する前、参加しているメンバーは少なくとも週に300ケニア・シリング、月に1200ケニア・シリングを貯めることができました。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行により経済が混乱した後は、貯蓄額が週100〜300ケニア・シリング以下にまで減少し、貯蓄が困難になるケースが相次いでいます。そのため、すべての人がトイレを建設を行い、、野外での排泄をなくすという目標を達成するには、かなりの時間がかかると思われます。
しかし、村の衛生状況をよくし、感染症に強いコミュニティを作っていくためにも、必ず達成しなければなりません。
ケニアでのトイレ建設を住民主体で、持続可能なものにしていくためには、こうした農業技術指導と農業を通した現金収入の向上がとても重要です。日本のみなさまの協力、ご支援に心から感謝しています!
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