Story
がんの手術を受けた日を新たな自分が生まれた「セカンドバースデー」として、感謝を込めて祝う、その「セカンドバースデー」10年目を迎える2020年に、マギーズ東京の理事に就任することになりました。ここまでにつながる多くのご縁への感謝を込めて、認定NPO法人マギーズ東京への「セカンドバースデードネーション」へのご協力をお願いさせてください。
マギーズ東京の運営を1日サポートできる¥200,000 を目指します。
※いただいた寄付金は、決済手数料を除いた全額がマギーズ東京の運営費としてのご支援(ご寄付)になります。
■ マギーズ東京とわたし
米国でがん終末期の専門病院に勤務後帰国、ずっとがん緩和ケアの領域で心理社会的サポートの仕事をしてきました。この領域でいろいろつながってきた尊敬するがん看護のエキスパートたちがキラキラしながら「マギーズ東京プロジェクト」の話をしているのをあこがれの目で見ていたところ、ある日梅田恵さん(現マギーズ東京理事)から、「秋山正子さんと一緒に英国マギーズの研修に行かない?」という夢のようなお誘い。二つ返事でお引き受けしました。エジンバラのマギーズセンター含め各地の「マギーズ流サポート」に触れ、「マギーズ東京プロジェクト」に携わる様々な背景の仲間と出会い、マギーズ東京立ち上げから活動に関わるようになりました。
2016年10月オープンから5年目を迎え、これまでに25,000人に近い来訪者さんから、1人ひとりが持つ強さしなやかさ、そして「支えると支えられるの循環」を教えていただいています。
■ マギーズ東京のために寄付を集めようと思ったきっかけ
ちょうど10年前の2010年12月16日準広範子宮全摘術を受けました。毎年受けていた人間ドックの検査機関から、「がんセンターに勤務してるのだから、そこでちゃんと精密検査受けてください」と勤務中の病棟に直接電話が来て精査してみたところ、子宮頸がんが見つかったのでした。ちょうど母が乳がんで亡くなった年齢だったので、「ああ、ついに来たか」という感じでした。
電話のおかげで早期発見となり、追加治療なしということもあり、術後すぐに復職しました。とはいえ、前のような踏ん張りのきかない自分の体力気力はもどかしく、たまる一方の仕事と自分の力量不足を痛感する日々にかなりへたっていました。でもそのときは「早期発見早期治療」だった病気のせいになどしたくなかった。弱音も吐きたくなかったし、吐けなかった。今振り返ると、そこにも「がん罹患」が及ぼす影響があったかもしれません。
フルコースの治療を受けている他の患者さんがいらっしゃる中で、自分のがん経験は「大したことない」と特に話題にすることもなかったのですが、リンパ腫再発の厳しい治療を越えた経験を持つ大学院時代からの友人に「早期に見つかろうと何だろうと、がん体験はがん体験。そのつらさは話していいんだよ」と言われて大泣きしたことがありました。
今、マギーズ東京で「早期に見つかって手術も早く終わったのに」と玄関扉のところで涙する来訪者さんに出会うと、心の中で「私もでしたよ」とつぶやいてます。
がんの手術を受けた日を新たな自分が生まれた「セカンドバースデー」としてお祝いし感謝する文化があると、マギーズ東京共同代表の鈴木美穂さんから教えてもらいました。
そしてその「セカンドバースデー」10年目を迎える2020年に、マギーズ東京の理事に就任することになりました。ここまでにつながる多くのご縁への感謝を込めて、認定NPO法人マギーズ東京への「セカンドバースデードネーション」へのご協力をお願いさせてください。
寄付で運営されているマギーズ東京は、コロナ禍でも事前連絡での対面に加えてオンラインや電話でのサポートにもチャレンジし、がんに影響されたすべての方へのサポートを継続するための歩みを続けています。一人でも多くの方にサポートが届きますように。
■ 寄付金の使いみち
認定NPO 法人マギーズ東京は、がんを経験した方やご家族、そしてご友人などがんに影響を受けた全ての人が自由に訪れ、ゆっくりお茶を飲んだり、看護師・心理士などに相談したり、プログラムに参加したりできる「マギーズセンター」の日本で初めてのセンターです。英国発の「マギーズがんケアリングセンター」は、創始者であるマギー・ジェンクスさんが乳がんの再発を告げられて大きなショックを受けたときに、「死の恐怖の中にあっても、生きる喜びを」感じられる場が欲しいと思い描いて1996年にスコットランドのエジンバラで誕生し、現在は世界に広がっています。
マギーズ東京は、2016年のオープンから今年5年目を迎えて、来訪者がおよそ25,000人となりました。2020年は、新型コロナウィルス感染防止を工夫し、安心してご利用いただけるよう、電話やメール、オンラインでのグループプログラム等、多様なアクセス方法が広がっています。無料であること、そしてがんを経験された方とご家族や友人などお一人おひとりを大切に、看護師・心理士が“医療知識のある友人”のようにお話を聴き、ご本人が自分の力を取り戻す姿は変わりません。
そのマギーズ東京は、秋山正子センター長以下4人の常勤と15人の非常勤の専門看護師、心理士、栄養士、保健師、そして、その他多くのボランティアの方々のお力をお借りして、ご寄付や助成金などで運営しています。
今回のキャンペーンでは、マギーズ東京の運営を1日サポートできる¥200,000 を目指します。