大森小学校 高橋雄司校長先生から応援メッセージをいただきました
2020/7/6 11:11
大森町の入り口にある、白壁と門に囲まれた建物が石見銀山資料館(代官所跡)です。
道路より少し低い位置にある門をくぐると、広い庭があり、向かいに資料館の入口があります。その昔、どれだけの人がどんな思いで、どんな用件でこの門をくぐったのでしょう。一歩足を踏み入れた瞬間に、頭の中で想像が巡ります。
資料館に入ると、幾つかの展示室があり、その一つ一つに、『仙の山』『釜屋間歩』など、石見銀山らしい展示室の名前がつけられており、親しみ易くなっています。
個人的な見方ですが、石見銀山がもっている歴史的で世界的な価値や石見銀山そのものを学ばせてくれるのが世界遺産センターだとすると、石見銀山資料館は、それとはひと味違って、庶民の暮らしの中にある石見銀山の価値を学ばせてくれる場所であると感じています。今で言う産婦人科の医者がいたり、『解体新書』(複製)があったり、刀の鍔(つば)などの鉄製品の加工も栄えていたりと、展示資料を通じて私達に教えてくれます。
資料館を見学した後で町並みを歩くと、通りのあちらこちらから当時の賑わいや行き交う人々の姿が想像され、この町の持つ魅力に引きつけられます。
かつて、代官所跡にある郡役所を取り壊す計画もあったと聞きます。しかし、資料館として存続させることで、後世に石見銀山の価値を伝えるという使命を、これからも応援していきたいと思います。ぜひ、多くの方が来館され、この地の魅力を感じていただきたいと願っています。
大田市立大森小学校 校長 高橋雄司
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