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■■目標達成のお礼と2回目の目標設定について■■(2020/5/20更新)
※本キャンペーンのプロジェクト趣旨に関しましては、下部の「活動のご案内と当プロジェクトについて」(2020/5/7初掲)をご覧ください。
いつも認定特定非営利活動法人大阪自然史センター[はくラボ](以下、大阪自然史センター)を応援していただきありがとうございます。
大阪自然史センター理事・事務局長の川上和歌子です。
このたび、たくさんのご声援をいただき、キャンペーンスタートの3日目には100万円の目標に達することができました。
皆さまには、なにより感謝の言葉しかございません。スタッフ一同、心から御礼を申し上げます。
■いよいよ、博物館の再開が決定
5月20日現在、大阪府下では緊急事態宣言が解除された訳ではありませんが、自粛要請・解除などの対策を段階的に実施する大阪モデルをふまえ、これまで自粛要請対象となっていた、私たちの活動場所の一つである、大阪市立自然史博物館の再開が6/2(火)に決定いたしました。
来館者の多くが立ち寄るミュージアムショップでは、6/2(火)の営業再開に向けて、来館者とスタッフの対面を出来るだけ遮る工夫や、販売する書籍やミュージアムグッズが感染の媒介にならないよう対策をとるため、公益財団法人日本博物館協会が公表している「文化施設における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」を参考にしながら準備を進めております。
▼博物館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン
https://www.j-muse.or.jp/02program/pdf/coronaguide0000.pdf
■必要最小限のスタッフと共に活動を再開
皆さまからのご寄付のおかげで、夏までに最低限必要な活動資金の一部を集めることができました。おかげで、6月のミュージアムショップの営業再開に向けて、常勤スタッフ6名の休業を徐々に(部分的に)解除させつつ、これからの運営を行っていく見通しを何とか立てられるラインに足を置くことができました。
今までどおりとはいきませんが、これでやっと、食いしばりながらも身動きがとれる体制が作れます。
しかしながら、1回目の目標として掲げた現在の調達資金だけでは、私たち大阪自然史センターのスタッフ全員が活動を再開できるまでには至りません。
団体を維持するために、必要最小限の人員で事務局と事業を守っていくことしかできない目標金額であったからです。
実は、このキャンペーンをスタートさせた5/7の時点では、これだけ多くの皆さまに応援していただけるとは思っておりませんでした。
世界中の全ての人々に降りかかる未曾有の危機の中で、私たち大阪自然史センターが直面している問題に対し、どれだけの方々に注目をしてもらえるのか、自信がありませんでした。
大阪自然史センターには、こんなにたくさんの心強い応援者がいる。
私たちは2回目の目標を設定し、改めて皆さまに大阪自然史センターへのご支援を呼び掛けることを決めました。
■失われてはならない活動への参画の場
前述のとおり、現在達成している100万円の目標額では必要最小限の体制で活動をスタートさせることしかできません。休業している常勤スタッフの担当業務を上乗せで担いながら、政府の唱える「新しい生活様式」を取り入れた、感染予防対策を考慮した事業展開や組織の在り方を、残されたスタッフだけで模索していくことになります。
来館者が日常的に訪れるミュージアムショップでは、今までは経験したことのない感染予防の対策を求められながら、その対応方法について日々検証していく必要があります。
また、博物館や標本資料を活用した子どもたちの学びの手法を形成するワークショップの事業では、WEBなどのデジタル技術を用いた非対面での実践が可能な企画への移行が必須であり、これらの対応には十分な時間と技術を要します。
キャンペーン当初にも申し上げていたとおり、活動の再開=従来どおりの事業収入の獲得という訳にはいきません。
経費を抑えるために、今までアルバイトスタッフに担ってもらっていた事業の最前線の業務に関しても、残されたスタッフだけで対応していくしかありません。
そして、私たち大阪自然史センターの活動の場は、単なる労働提供の場ではなく、活動を通じて社会と自然と博物館のつながりを体感し、その豊かな経験と価値をさらに多くの人々へ拡散させる役割を担っています。
雇用が創出できず、活動の根本に参画する機会が失われるということは、次世代の担い手たちにこの活動を手渡すことができなくなることを意味し、団体存続のためにもあってはならないことだと考えます。
■次の目標はスタッフ全員での活動の再開
この目標を達成するために、私たちは7月までの間に当初の530万円に加え、さらに90万円の資金を調達しなければなりません。1回目の目標が530万円、2回目の目標で90万円の追加となりますので、資金調達の目標合計は620万円となります。
今回追加する資金の使途は、常勤スタッフの休業を解除させるための人件費と、常勤スタッフをサポートするアルバイトスタッフの人件費です。
調達目標の620万円のうち330万円は、目標に達した100万円のご寄付を含め、すでにお寄せいただいたご寄付や国や行政からの給付金からまかないます。昨年度の繰越利益の充当は、当初予定していた200万円から150万円に圧縮させ、今回の緊急的対策にすべてを充てがうことはせず、今後の活動の充実のために残しておきたいと考えました。
新たな活動の再開に向けて、スタッフ一丸で取り組んでいきたい。
今回の危機に直面し、私たちはたくさんの仲間や支えてくださる皆さまたちと共に、大阪自然史センターの活動が成り立っていることの尊さに改めて気づかされました。
たび重なるご支援のお願いとなりますが、大阪自然史センターの活動の継続に皆さんのお力をお貸しください。
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Syncable以外のご寄付の方法
▼郵便振替で寄付する
口座番号: 00980-1-317961
加入者名: 特定非営利活動法人 大阪自然史センター
※通信頼に下記をご明記ください
寄付者のご住所および電話番号、寄付者名の公表の可否
▼銀行振込で寄付する
銀行名: 三井住友銀行
支店名: 西田辺支店
口座種類: 普通口座
口座番号: 9106912
口座名義: 特定非営利活動法人 大阪自然史センター 理事長 梅原徹
※必ずメール(center@mus-nh.city.osaka.jp)で下記をお知らせください
寄付者のご住所および電話番号、寄付者名の公表の可否
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■■活動のご案内と当プロジェクトについて■■(2020/5/7初掲)
いつも認定特定非営利活動法人大阪自然史センター[はくラボ](以下、大阪自然史センター)を応援してくださる皆さま、本当にありがとうございます。
大阪自然史センター理事・事務局長の川上和歌子です。
今回は、今、私たち大阪自然史センターが直面している危機を皆さまに知ってもらい、なんとかご支援をしていただきたく、この緊急支援の寄付キャンペーンを立ち上げました。
大阪自然史センターの活動をご存知ない方に向け、少しだけ活動の紹介をさせてください。
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■社会と自然と博物館をつなぐ
自然を見つめ、自然から学び、
自然を楽しく伝え、自然を大切に思う気持ちを育むこと。
私たち大阪自然史センターは、大阪市立自然史博物館と長年培ったパートナーシップを生かして、自然の魅力を多くの人々に伝える「多様な道筋づくり」を、団体設立当初から20年にわたり実践してきました。
※団体の母体となる組織「大阪市立自然史博物館友の会」時代からの活動を含めると65年に及びます。
:活動事例:
●自然史系博物館や動物園において生き物の魅力を伝える
「子ども向け普及教育プログラム(ワークショップ)」の実施
●自然とのつながりを広げ、深めるための窓口となる
「ミュージアムショップ」の運営や「ミュージアムグッズ」の企画制作
●博物館を積極的に利用し、自然と親しむ人々へ情報を提供する
「大阪市立自然史博物館友の会」の運営
●自然派市民の文化祭をテーマに、大阪の自然のおもしろさ、自然観察活動の楽しさを伝える場として「大阪自然史フェスティバル」を開催 ほか多数
▼認定特定非営利活動法人大阪自然史センターのホームページ
■私たちにも、活動の危機が到来しています
今世界を脅かしている新型コロナウイルスの感染拡大は、私たち大阪自然史センターにも非常に大きな影響を与えています。
活動の拠点となる博物館などの臨時休館に伴い、ミュージアムショップ店舗は閉鎖されたままであり、その他に予定していた子どもワークショップなどの普及教育系の事業は全て中止になりました。
これら先の見えない活動の中止は事業収入の途絶えを意味し、団体を経営困難な状況に陥れました。活動経費の主軸が企画制作や役務提供(人件費)にある私たち大阪自然史センターは、常勤スタッフの休業を決断しなければならない状況に至りました。
:中止になった活動:
・2/29~現在「大阪市立自然史博物館ミュージアムショップ」休館に伴い休業
・3/7~3/8「第67回 日本生態学会大会」出展中止
・3/7~3/8「第67回 日本生態学会大会」子どもワークショップ中止
・3/7~3/8「りんくうプレジャータウン シークル 子どもワークショップ」出展中止
・3/21~3/22「ナレッジキャピタル ワークショップフェス」出展中止
これらの「対人的コミュニケーションが求められる事業」の活動中止により、3月から5月にかけて発生した事業収入の減収は736万円となります。もしこの状態が長期化し、事業の最盛期である夏場まで店舗の閉店やイベントの中止が続いた場合、事業収入の損失は1,092万円に及ぶ見込みです。
当初に見込んでいた年間事業収入は、普及教育系の事業で810万円、ミュージアムサービス事業で2,546万円です。
活動の最盛期である夏に事業を中止するという最悪の状況が訪れた場合、予定していた事業収入3,356万円の約3割相当の損失をこの5ヶ月で生み出してしまうことになります。
更に追い打ちをかけるように、今回のコロナウイルス感染拡大による業務発注元施設の経営悪化に伴い、私たちが長年携わってきた、生き物の「暮らし」を楽しく観察できる生態展示の展示企画や飼育業務の打ち切りがこの4月の末に決定いたしました。
■団体の存続を維持するための最終手段=常勤スタッフの休業
活動が中止されている現在、これらの事業を担う常勤スタッフ6名の休業は避けて通れない状況となり、すでに5月から休業がスタートしています。
団体の存続を維持するためのやむなき経営判断とはいえ、自然と博物館、そして子どもたちと共に学ぶことが大好きなスタッフに対し、「働くな」と言わなくてはならないことは、非常に辛いことです。アルバイトスタッフには、ほとんど全ての活動において3月から休んでもらっている状態です。
活動の面から見ても、スタッフの休業は団体の将来の可能性を摘み取ってしまう行為であることは分かっていますが、今の大阪自然史センターにはこの選択以外は残されていませんでした。
このような状況下ですが、なんとか活動を継続させていきたい。
日々「Stay Home」が叫ばれる中、 私たちはweb会議を利用しながら話し合いを重ね、今回この緊急支援の寄付キャンペーンを企画しました。
■今後必要な資金と、ご支援いただきたい金額
もちろん私たちも、このような最悪の状況をただ黙って見守っている訳ではありません。
ミュージアムショップの店舗は営業ができない状態にありますが、オリジナルで制作しているミュージアムグッズや博物館の刊行物などをwebサイト上で購入できるネットショップでは、掲載商品を増やしたり、SNSやメーリングリストを活用した宣伝をするなど、自宅に居ながらもお買い物を楽しんでいただける工夫を行いました。その効果があって、いつもに増して、全国からたくさんのお客様にご利用いただく機会に恵まれました。
急遽企画した支援商品もご好評をいただき、初回制作ロットは完売が近づいています。
また、子ども向け普及教育事業の方でも、外に出て伸び伸びと野外学習をしたり、博物館で学ぶことができなくなっている多くの子どもたちに、屋内でも自然や生き物について楽しんで学べる情報の提供やツールの開発などができればと考えております。
このように、博物館に来館することができなくても、博物館や自然を身近に感じることができる活動を、私たちはこれからも行っていきたいと思います。
これらの活動を続けるために、私たちは7月までの間に最低でも530万円の資金を調達する必要があります。
資金の主な使途は、活動を支える常勤スタッフの人件費です。その他、活動に必要となる消耗材料費や商品の企画制作費、中間納付にかかる消費税が挙げられます。
この最低必要な530万円のうち、430万円はすでにいただいている寄付金や国や行政からの給付金、昨年度の繰越利益などを充当し、苦肉の策ですが、なんとかまかなえる見通しがつきました。あとは残りの100万円を今回のキャンペーンで皆さまからお助けいただきたいと思います。
ネットショップの事業収入は通常期に比べて伸びていますが、残念ながら、この期間に失った収入を穴埋めできるまでには至りません。
なんとかこの活動を継続していきたい。
私たちの訴えに耳を傾けてくださった皆さま、どうか大阪自然史センターを助けてください。
■博物館施設の開館が見え隠れしてきてはいるが・・(2020/5/7現在)
5月3日、西村康稔経済再生担当相は記者会見で、新型コロナウイルスの重点的な対策が必要な「特定警戒都道府県」でも公園、博物館、図書館や美術館は感染防止策を徹底した上で活動を再開できるようにすると述べられました。
私たちの活動地域である大阪府下においても、同様の対応がとられる見通しとなってきています。
博物館施設の開館は目前に迫っているかもしれませんが、来館者の接触を避け、展示室が混みあわない対応などをとる必要があり、入場制限を設ける等の対策が考えられます。
来館者が立ち寄るミュージアムショップの店舗でも、同等の感染予防対策をとることが求められ、これらの対策に必要なコストもかかる上、従来通りの事業収入につながるとは思えません。
子どもたちと一対一でコミュニケーションをとる場面が多い子どもワークショップの活動では、一層の注意を払いながらも、今までとは異なるワークショップの形式を創出することが必須であり、これらの企画にも時間や人件費を要することになるはずです。
いずれにしても、全ての活動が、スタッフの安全面を考慮しながら、手探りの活動スタートとなるでしょう。
全国の博物館や美術館、図書館などでも、これらの対策に悩みながらも、来館者のニーズを満たす開館への道筋を模索しているはずです。
落ち着きを見せた新型コロナウイルスの感染の伝播が、いつまた猛威をふるうことになるのか、今はまだ誰にも分かりません。
私たちはそれぞれの知見を共有し、この危機を共に乗り切っていきたいと考えています。
これらのことをふまえると、活動の再開と共に、この期間に失った収益の回復を見込むことはできません。
状況は好転しつつあるかもしれませんが、皆さまへご支援のお願いをするための、緊急支援の寄付キャンペーンの開始を決めた次第です。
さらなる状況の回復が訪れた際には、このサイトなどを利用し、皆さまにご報告させていただきます。
一日も早く博物館や社会活動が正常に機能する日が戻ることを、心から願います。
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■ご寄付以外で応援していただけること
▼お買い物で支援! -売上は活動を続ける力になります-
(1)大阪市立自然史博物館友の会ネットショップ
ミュージアムショップ店舗は休業していますが、ネットショップは営業中!
大阪市立自然史博物館の出版物やオリジナルグッズ等をご購入いただけます。
(2)緊急!はくラボ応援グッズ
ワンコインからご支援いただける「緊急!はくラボ応援グッズ」を作りました。お買い物の際にぜひおひとつご購入ください。
https://omnh-shop.ocnk.net/product-group/5
▼テレワークで制作できる事業のご依頼!‐パンフレットデザイン・展示制作など‐
パンフレットや展示パネルのデザイン、展示物(昆虫標本・レプリカ・剥製・骨格標本等)、昆虫や両生爬虫類などの生体展示、ハンズオンキットの制作を、生き物の生態や子ども教育など、各分野の専門スタッフがおこなっています。ぜひご依頼ください。
▼イベントに参加!‐窮地を乗り越えて活動を再開することができたら遊びにきて‐
自然や生き物について楽しく分かりやすく伝える「子どもワークショップ」を博物館や動物園、図書館や病院、商業施設などで実施しています。博物館の標本や知識に裏打ちされた企画で、子どもたちの「?」「!!」を引き出せるように、質が高く魅力的なコンテンツを仕立てて届けています。活動を再開することが叶ったら、ぜひご参加ください。お待ちしています!
▼SNSでシェア!-私たちの活動や窮地を多くの方に知っていただきたい-
私たちの声に共感してくださった方は、ぜひ情報の拡散にご協力ください。
Twitter https://twitter.com/haku_labo
Facebook https://www.facebook.com/naturalhistory.center/
===お仕事の相談やお問い合わせはこちらまで===
認定特定非営利活動法人 大阪自然史センター
〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23
center@mus-nh.city.osaka.jp
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■理事長の梅原徹から、皆さまへのメッセージ
平素は大阪自然史センター(以下、センター)の活動をご支援いただき、ありがとうございます。新型コロナウィルス感染症の感染拡大が報じられるなか、個人にできることといえば、ただただ人との接触を避けるだけという、何とも歯がゆい状況が続いております。すでにご承知のように、感染拡大を防止するという観点から、センターの活動拠点である大阪市立自然史博物館(以下、博物館)は2月29日から休館されています。またその後、緊急事態宣言が発令され、休館は少なくともゴールデンウイーク明けの5月6日まで継続されることになりました。
博物館の休館措置の下、センターの活動も大きな制約を受けざるを得ず、とくにミュージアムサービスの柱となる館内のミュージアムショップ(以下、ショップ)は、閉鎖されたままになっています。センターはショップ以外にも子どもワークショップの運営、博物館友の会のサポートなど、多様な活動を通して博物館事業の支援活動を継続してまいりましたが、ワークショップも全面的に中止・延期のやむなきに至っています。
センターは認定NPO法人として活動しておりますが、現状、ショップの経営やワークショップ事業の受注と実施を通して、職員が日々の生活の糧を得ています。こうした経営は一般の小規模企業と何ら変わるところなく、多くの収入の道を閉ざされた現在の状況はまさしく危機的です。
しかし、現時点で先は見通せないものの、歩みを止めてしまうことはできません。事業を再開するときに備え、日々の研鑽や企画の立案などの準備は続けねばなりません。とはいえ、現在の切迫した減収状況を乗り切るためには、経費をできるかぎり切り詰めねばなりません。そこで、事務局内での検討を重ね、はなはだ不本意ながら、センター職員に一部休業をお願いすることになりました。
ただし、日常業務や履行責任を伴う業務がおろそかにならないようにするとともに、来るべき再開時に起動力が損なわれないよう、企画・実行力が高い職員構成を維持しつづけねばなりません。さいわい、現在のスタッフは高い能力とモチベーションを保持しています。自然に親しみ、実物とふれあうことによって得られる何事にも代えがたい、博物館ならではの経験をサポートしようとする意欲にあふれたメンバーが揃っています。
法定の休業手当だけで生活を維持するのはとても困難な状況と認識し、受けられる国や地方自治体などの補償はすべて受け、納税や保険料の猶予措置なども必要を見極めて申請しながら、センターの灯を絶やすことのないよう、職員の雇用を続けていきたいと考えています。
このような逆境のなか、うれしいことに新しい仕事の声掛けをいただいたり、営業中のネットショップは従来に増すご注文をいただいておりますが、平常時に来館してお買い上げいただく金額には遠く及びません。日ごろからご支援いただいている皆様にこうした窮状をご報告するのは誠に申し訳なきことながら、現状を認識していただくために、過去に例のないメッセージを発信させていただくことにいたしました。
4月末には例年、博物館とセンターの前年度事業の報告会を開催しておりました。残念ながら今年は開催が叶いませんが、事態が落ち着きましたら、別のかたちでのご報告を検討したいと思います。皆さまにはこのような状況をご理解いただき、センターの事業継続にさらなるご支援をいただきたく、お願い申しあげます。
(2020年4月23日 団体のホームページに掲載)
:大阪自然史センター 理事長 梅原 徹
:元 兵庫県立大学大学院 特任教授、植生学・保全生態学、技術士(環境部門)
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博物館でまたお会いできますよう、皆さまからの温かいご支援をお待ちしております。