Issues we are working on
YSCグローバル・スクールは、6才から30代までの海外にルーツを持つ子ども・若者たちの多様なニーズに応える学びの場です。
「学校に行くために日本語を学びたい」
「高校進学を目指して入試対策をしたい」
「毎日通える塾がほしい」
「安心できる居場所がほしい」
「日本社会で支えあえる仲間がほしい」
そんな声に応えるため【どんなニーズを持つ子ども・若者でも、必ず学べるコースがあること】を目指し、年間200日間以上、朝9時から夜7時30分までさまざまな学習カリキュラムを用意しています。
また、支援が届かない地域に暮らす子ども達が少なくない中、YSCグローバル・スクールでは2016年秋よりインターネットを活用し、オンライン会議システムを通して全国各地の日本語教育を必要とする子ども達へ
専門家による支援を届けています。
Why we are tackling this issue
現在、日本の公立学校に在籍していて日本語がわからない子ども達は全国に4万3千人以上。この内、1万人が学校で何の支援も受けていません。
小さな自治体や外国人が少ない地域では、支援の為に特別な予算や人材を用意する事がむずかしいからです。
日本語がわからず、学びたくても学べず、友だちを作ることができずに孤立し、不登校になる子どもも少なくありません。
言葉の壁などから学校の勉強についていく事ができない子どもも多く、海外ルーツの子ども達の高校進学率は70%前後に留まると見られています。
これまでに、私たちは学校でも家庭でも安心して過ごす事ができず、さらに地域でのサポートにもたどり着けないという子どもたちを数多く見てきました。
日本語を学ぶ機会の圧倒的な不足が、子ども達の未来の可能性を奪っている現状をなんとか変えていきたい。そんな思いで活動を続けています。
私たちのスクールに日本語や学習支援機会を求めてやってくる年間100名以上の子どもたちのうち、97%は「今後日本以外の国に暮らすつもりはない」と答えています。
また、年々増加する在留外国人260万人のうち、半数以上(54.6%)が永住・定住など、長期的に日本に滞在可能な在留資格を持っています。
つまり、海外にルーツを持つ子どもたちの多くが、日本国内で基本的な教育を受け日本社会に巣立っていく、日本の子どもたちです。
未来の日本を支える大切な存在を、社会全体であたたかく育むことで、多様な人々がいるからこそ新たな活力が生まれるようなそんな社会の実現に寄与していきたいと思っています。
How donations are used
YSCグローバル・スクールにやってくる子どもたちは年間約120名。
そのうちの30%が経済的に苦しい状況にある家庭の子どもや、外国人ひとり親家庭の子ども達です。
経済的な壁が学びの機会を阻むことのないように、私たちのスクールではご寄付を元に学内奨学金制度を設けています。
家庭の経済状況をチェックリストとヒアリングによって数段階に分け、25%~全額まで必要に応じて奨学金を給付しています。
(子ども1人あたり、年間最大342,000円を支給)
皆さまよりいただいたご寄付は、全額、外国人困窮・ひとり親世帯の子ども達の奨学金として大切に使わせていただきます。