
Purpose
母子プログラムは立ち上がるべくして、いつの間にか始まっていた、、、というのが現状です。
ある日、女性メンバーのミーティングで、参加者全員に子どもがいることに気づきました。
でも、その場には子どもはいません。
そこで、わたし(創業者のはるえ)と山下さん(今でも伝説のスタッフ)は不安に思います。
「お母さんと一緒にいる子どもたちが、ちゃんとご飯を食べられているだろうか?」
不安に駆られた私たちは、”親子”をハウスに招いてお茶会を開きました。
子どもも大人もカステラにクリームを塗って、好きなものを飲み、
みんなで笑顔になったあの日、
子どもたちは
「ここでこんなことしてたんだね、お母さんがどこに行っていたのか不安だったんだ」
と安心した表情を見せてくれたのです。
そのあと、子どもたちに私たちの連絡先をわたし、いつでも連絡してきていいことを伝えました。
この温かいお茶会こそが、この事業のはじまりであり、目的で、一番大切にしていることです。
Past Activities
これまで、母子プログラムでは上記のような伴走した支援に加えて
月に1度、ママたちだけのミーティングを開くことと、母子で集まるプログラムを実践してきています。
ママたちだけのミーティングでは
自助という安全な場でしか話せないことを分かち合い、近況報告をする中で
支援の緊急度も見極めながら関わっています。
母子で集まるプログラムでは、
ハウスでお茶会・お食事会をしたり、
近くの銭湯や区民祭り、ボーリングなどに出かけています。
母子家庭が多いので、家庭だけで出かけるのは大変ですが、
このようなプログラムがある中で、体力的にも経済的にも安心して
親子で出かけられる機会と子どもたちが他の大人と出会う機会や相談しやすい場を提供しています。
Achievements
このような活動を通して、
お母さんだけでなく子どもたちの安全な感覚も醸成して、
緊急度の高い事態になる前に気がつき、
親子が安全な距離でいられることを保ち、
親子が社会から孤立してしまうことを防ぎ、
お母さんが、その親から引き継いできた被虐待経験が
子に連鎖しないよう負のサイクルを防いでいます。
また、依存症という面では、
再発を防ぎ、回復し続けられるよう、社会からの孤立も防いでいます
Necessary expenses of the business
わたしたちが事業を始めた頃に比べると、
子どもを支援するための助成金は増えていると思います。
にもかかわらず、なぜ、ここで支援をお願いしているのか、
それは、安心した日常を過ごし続けるための継続的な支援についての助成金がないからです。
世の中にある助成金は、単発的な事業に対しての交付となります。
わたしたちは、365日、いつでも電話に出て、緊急時にはどんなときでも駆けつけるという
地道に、一人ひとりに、日常的に、ていねいに関わる支援を実践してきましたが
このような支援の実践は助成金の対象から外れてきました。
また、ミーティングというプログラムを卒業したメンバーとは日常的に連絡が取れなくても、
母子プログラムで月に一度の集まりを続けることで、メンバーも子どものことも定期的に気にかけています。
これらの活動をするのに、スタッフの人件費と、プログラムの活動費が必要です。

