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女性は家の太陽。女性が輝ける環境をつくる。

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ヒジョン:女性は家の太陽。女性が輝ける環境をつくる。

左の(上の)写真は、15歳で2児の母になったドリナさん

真ん中の写真は、離島の小学校。電気はないが、太陽の光で楽しく学べる

右の(下の)写真は、ワシントン条約で禁止されている亀を、観光客に販売する女性たち。

水産局員に指摘を受けても、知識格差により、亀の販売禁止が中々伝わらない様子。



女性がお金を稼げることにより、教育を受ける好循環をつくる

バヌアツ共和国は、2023年現在、人口30万人となりました。

10年前の2013年は人口23万人のため、30%も人口が増加し、経済も発展している最中です。


まだまだ発展途上国という位置づけのバヌアツ共和国の僻地である離島、ウルピフ島の女性に焦点を当てています。

女性が外貨を稼げるようにし、子供に教育を受けさせるようにするための活動です。

そのため、資本である身体の健康を維持する保健衛生と、女性起業家の支援を行っています。


漁師から仕入れた魚を売る小売店の開業

女性起業家支援の対象となっているのがアニーさん。

私は、2011年に彼女と出会い12年の付き合いをしています。

その間彼女は、ニュージランドで季節労働者として働き、夢のために貯金をしました。

現在は、3人の娘に囲まれながらも、農業の手伝いをして働きながらお金を貯めています。


首都やニュージランドで出稼ぎをしていたアニーさんは、コロナによる影響でウルピフ島に戻ることができませんでした。

2024年からウルピフ島に戻り、念願の小売店開業の準備に取り掛かります。


お金を稼いでしたいことは、「子供に教育をうけさせたい」と10年以上も全くブレない考えです。


お金の支援と相談支援

当社団法人には潤沢なお金があるわけはありません。お金があったとしても、

お金の支援をすれば、ビジョンが達成できるとも考えていません。


大事なことは、細く長く一緒に活動を続けていくこと。

10年以上メールや電話でのやり取りを通じて、相談支援という形のサポートもしてきました。


2020年に里帰りする予定でしたが、コロナにより延期さざるを得ませんでした。

2023年11月にようやく、私が12年ぶりの里帰りすることができ、対面での支援をしてきます。

今後も、定期的な相談支援を継続していきます。

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教育を受けていないと、搾取されることが当たり前になってしまう現実を変えたい

男尊女卑が根強く残るバヌアツ共和国において、女性の自立は非常に難しいものがあります。

そして、学校教育なども小学校中退の女性もザラにいるので、教育を受けていないことで知識に乏しく、自分の現実が当たり前となってしまいます。

もし教育を受けていれば、女性にも権利があり、世界中で活躍してきていることを知るでしょう。

もし教育を受けていれば、女性が自由を獲得し、夢を持って生きることを当たり前に思えるでしょう。


教育を受けていないだけで、子供を産んで家事をすることが人生の全て、と思い込んでしまう女性がいます。

性教育を知っていれば避妊もできたかもしれません。

バヌアツ共和国は、キリスト教信者のため、中絶を禁止しています。

そのため、妊娠をすると中絶をできないため、出産の選択肢しかなくなります。


できちゃった結婚となり、学業を断念せざるを得ない女性も大勢います。

教育を受けること、教育を受ける環境づくりの大事さを痛感します。

ほぼ無給で働くことが当たり前の女性たち

左の(上の)写真は、髪を編み込む美容の仕事をするジョイスさん。

2時間の仕事をしても50円のお金しかもらえません。

(実際は、タバコ1本の現物支給でした)

バヌアツの最低賃金は200円ですが、それは首都での話。

ここ離島では、そのような法律も届かず、お客さんのある時払いが慣行となっています。


真ん中の写真は、食堂開業の様子。

リリーさんは、小学校に入学する制服を買いたいことをきっかけに、食堂を開業しました。

2週間の売上は9,000円。費用は8,000円くらい。

よって、2週間毎日8時間労働して1,000円儲かったことになります。

時給計算すると8.9円です。


右の(下の)写真は、ヤシの木を乾燥させて、ゴザを製作しています。

これは、売れることもあれば、一族の贈答品として活用されることもあるので、

お金になるかわからない仕事です。

家事以外することもないので、井戸端会議がてら手を動かし、丁寧に作り上げます。

自給自足率が90%を超えているからの課題

ここウルピフ島の自給自足率が90%を超えています。

教育を受けなくても、小学校を卒業しなくても、自分の畑に農作物を植え収穫することで生きることができてしまいます。

ブータンと並んで、世界で最も幸せな国と言われてきたことの理由がここにあると思います。


しかし、国が発展していくとますます経済格差がひろがります。

そのため、子供が教育を受けているか否かが、さらなるチャンスを掴む分かれ道となりました。


教育を受けて首都でチャンスを掴む、そして海外で活躍する選択肢

女性が子供に良い教育を受けさせてあげたいと思うのは、万国共通なのではないでしょうか。

ウルピフ島の女性がお金を稼ぎたい理由が、子供の教育費のためです。

小学校まではあっても、中学校は本土にあるため、学生寮費などを支払わなくてはいけません。

しかし問題は、仕事がないのです。学校教員・行政職員以外の人、約90%以上の人が何らかしら個人事業主として開業する以外、

稼ぐ手段がありません。


ましてや、男尊女卑が根強く残るバヌアツ共和国。

ある島では、月経中の女性は不潔であることから、食べ物に触ってはいけないという偏見も根強く残っています。

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当社団法人の方針

一般社団法人バヌアツ協力隊を宮崎から応援する会(以下、当社団法人)の強みでもあり、寄附者とお約束することが、

圧倒的な運営固定費の低さです。

2023年の年間固定費は、15万円の予定です。(法人住民税8万円、ホームページ運営費3万円、その他諸雑費4万円)


私を含めた役員3名は当然ながら現在無給、かつ、当社団法人の維持費コストを最低限に抑えて立ち上げました。

正確に言うと、10年間はPTAなどと同等の、法人格をもたない団体として活動をし、10年経過する2023年に法人化をしました。

法人化する目的は、社会的信頼度の向上による助成金獲得です。


財務省や大手の財団法人からの助成や助言をもらいながら、活動を細く長く進めていく方針です。

今後、寄附者のお金の70%を現地での事業費に、10%を運営費に、20%を永続するための貯蓄や投資信託に充てます。


3つの開業準備費の支援

小売店を開業するために、3つの準備をしています。

1つ目が、小売店となるお店づくり

左の(上の)は、2021年から着工を始めて、人が住めるようになってきました。バヌアツは、少しずつ材料を買っては建てる方式なので、

新築の建物に約3年近く費やすのが当たり前なのです。

自宅と店舗を兼用している建物となります。


2021年はこの建物の屋根材購入に10万円寄付しました。


2つ目が、安全な水の確保

2023年の大きな活動の一つとなりました。

電気・ガス・水道設備などのライフラインが整っていないウルピフ島の水の確保は、

雨水を貯水槽に入れて飲みます。


しかし、その貯水槽は1980年にコンクリートを固めただけの箱でしかないので、清掃やメンテナンスを一切していません。(真ん中の写真)

原因不明の病気や感染症などが発生していないのが救いですが、小売店などの商業利用するには危険が高すぎます。

貯水槽購入や設置費用などで60万円の費用がかかりました。

アニー夫妻が35万円、当社団法人が25万円負担することで、貯水槽設置工事が進み、2024年1月に完成予定です。(右、または上の写真)


3つ目が、漁師が魚をとるための小型ボートの購入です

アニーさんの夫は2代続く漁師ですが、従来のボートのエンジンを15年近く修理しながら使っていたのですが、

部品が製造されていないため、不能となってしまいました。


そのため、2025年には小型ボート110万円相当を購入予定です。

その費用は、アニー夫妻が70万円負担し、当社団法人が40万円負担予定です。


それ以外の費用の負担は誰がするのか?

小売店をする際に、電気が通っていないウルピフ島では大事になってくるのが製氷機です。

製氷機を購入し、使うためにはソーラーパネルの設置が必要となってきます。


製氷機とソーラーパネルの購入だけでも80万円かかりますが、それはアニー夫妻が負担します。

ご主人のセラさんは、そのために2023年、ニュージランドの季節労働者への応募があたり、出稼ぎに行ってきました。

半年間の労働で、50万円貯金をしました。(物価が日本と5倍違うので、日本人で言うなら半年で250万円貯めたことになります)


2024年は、アニー夫妻もさらに資金を貯め、当社団法人も寄付者への情報提供や認知拡大の広報活動を行っていきます。

ご賛同いただける方の、ご支援お待ちしております。

〒8891301

宮崎県児湯郡川南町川南5011

Representative:井口雄介

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