Purpose
私たちは、中核事業としてMoG(Mission on the Ground)という「自立」も「優しさ」も「挑戦」もバランスよく鍛えられるようなプログラムを開発・展開しています。
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MoG(Mission on the Ground)とは?
アジア新興国・日本国内をフィールドとして、ビジネスを通してSDGs課題に取り組む起業家(チェンジメーカー)の経営課題を題材としながら、参加者が実際のSDGsの現場で、実際の問題解決に取り組む実践型問題解決プロジェクトです。
期間は?
問題解決力の基礎やビジネススキルの基礎を学ぶ2か月間の事前トレーニングの後、最長10日ほどの現地トレーニング期間となります。帰国後は約1ヵ月間事後トレーニングとして、活動の成果発表や個人の反省、今後の指針などのメンタリングを行います。
対象者は?
高校生から社会人を対象として実施しています。現在はより若い世代からの教育が必要と考え、高校のカリキュラムの一環、又は課外活動として導入してもらうことを目指しているため、高校生がメインになります。
詳細はホームページをご覧ください。http://very50.com/
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MoGは「世界を見に行くんじゃない、変えに行くんだ」をスローガンに、社会問題やSDGsの現場を見に行くだけでなく、高校生ならではの斬新なアイディアと行動力によって、世界のチェンジメーカーたちの活動支援につなげ、実際にインパクトを残すところまでを目指しています。
高校生を中心とした若者たちに、こういった現場を知り、解決に取り組むという機会を提供することで「自立した優しい挑戦者」を育て、これからの世界をますます”オモシロク”変えていくための、大きな一歩に繋がると考えています。
私たちvery50がMoGを通して、この課題に取り組む理由は大きく分けて2つあります。
それは「MoGによる教育価値」と「MoGの生み出すソーシャルインパクト」です。
1:「MoGによる教育価値」
前述したように、MoGを通して、自分で道を切り開き、さらには社会問題や環境問題といった全人類共通の問題に対して挑戦をする「自立した優しい挑戦者」を育成しています。
従来のプログラムにはなかった、実際の社会問題の現場で、それに立ち向かっているチェンジメーカーのサポートを通して、「自立」「優しさ」「挑戦」の3つをバランスよく鍛える本当の意味での実践型教育プログラムとなっています。
2:「MoGの生み出すソーシャルインパクト」
MoGは参加者にとっての教育価値だけでなく、その活動を通して実社会にもインパクトを与えています。
過去、特に高校生の成果を振り返ると、そのポテンシャルと成果には目を見張るものがあります。高校生が持つ常識にとらわれない柔軟な発想・アイディア、機敏な行動力が、社会問題、SDGsの現場で際限なく発揮され、確かな価値のある成果を多数生み出してきました。
例えば、インドネシアの農村地域でのゴミ問題に取り組んでいる起業家のプロジェクトでは、高校生の視点と行動力を武器にした分析によって、ゴミ問題の主原因を子供によるポイ捨てと特定し、子供が投げ入れたくなるようなバスケットボール型のゴミ箱開発をしました。このバスケットゴール型のゴミ箱はその効果が認められ、プロジェクト後も継続して生産され、現在では街中に配置されるほどの成果を残しました。
このように高校生の発揮する価値が社会問題の現場で確かな成果を残しているのも、MoGによって解決を目指す理由です。
今後、このような意欲ある高校生の派遣を更に増やし、高校生にとっての成長の機会を提供するとともに、オトナの専門家には実現できないような、斬新な切り口でのソーシャルインパクトの形を実現していきたいという強い思いがあります。
MoGを通じ、高校生たちが教室から飛び出して社会問題の現場へ自ら足を運び、自分の頭で考えて行動する。その行動が実際のSDGs現場の課題解決につながっていく。
そして、高校生たちにとって、挑戦をしたという実績が自信となりその後の進路やキャリア・人生における糧になる。こんな若者が増えたら世界はもっとオモシロクなる。社会はより良くなる。
これが、私たちが課題に挑戦する理由です。
Past Activities
<アジア新興国>※一部抜粋
・カンボジア:水草のバッグのマーケティングによって貧困地域の女性の収入向上に挑戦せよ!
・カンボジア:障がい者が作るナチュラルアクセサリーで収入の安定化に挑戦せよ!
・カンボジア:伝統的ハーブを用いた新規商品開発・マーケティング戦略の立案に挑戦せよ!
・カンボジア:フェアトレード雑貨 “I Love Cambodia” にて新商品開発・ビジネス戦略に挑戦せよ!
・ベトナム:少数民族の誇りを守る、商品,ブランドを企画せよ!
・フィリピン:フィリピン産発の農村を支える国産チョコレートメーカーのブランド化へ
・カンボジア:女性支援のためのアクセサリー,ニット商品の事業開発に挑む
・ベトナム:新規事業をたちあげる~商品開発からマーケティング~
・タイ:世界唯一のエコ建材の製造工場を活用した、イノベーティブな新規事業立上げ
・カンボジア:女性支援のためのアクセサリー,ニット商品の事業開発に挑む
・ベトナム:少数民族の誇りを守る地域ブランドを、世界に知られるブランドへ
・メキシコ:エシカルジュエリーのマーケティング戦略を立案する
・インドネシア:深刻になるごみ問題を解決するべく、循環型の村を作る
・ネパール:ネパール復興・自立のための新規ビジネスを発掘する
・インドネシア:ゴミ問題に地域で挑む~BOP問題解決×地域活性化~
・インドネシア:ごみに溢れた街を救うための、問題解決型プロダクトを開発する
・カンボジア:児童買春をなくすための、ビジネス戦略・新商品を開発する
・カンボジア:伝統的ハーブを用いたスパの実践マーケティング
・ラオス:現地の人たちの手による、現地の人たちの為の新鮮でヘルシーな食品を届けるプロジェクト
・ベトナム:少数民族の誇りを守る地域ブランドを、世界に知られるブランドへ
・ベトナム:障がい者、孤児の子供たちがデザインするプロダクト
・タイ:洪水被害から立ち直るエコ建材メーカー
・ベトナム:障がい者、孤児の子供たちがデザインするプロダクト
・フィリピン:小型ナプキン製造機を用いて、フィリピン農村部の女性にナプキンを届ける
・カンボジア:カンボジアの伝統的ハーブで作られたスパ製品の実践マーケティング
・カンボジア:第3の世界遺産候補で持続可能な新しいツーリズムを作り上げる
・ベトナム:少数民族の誇りを守る地域ブランドを、世界に知られるブランドへ
・インドネシア:地域循環型クリーン・マーケット作りに挑む!!
・ベトナム:障がい者、孤児の子供たちがデザインするプロダクト
・ベトナム:美しい海と女性の雇用を守る海の工芸品、 実践マーケティング !!
・バングラデシュ:人々に安全な水を!AMAMIZUタンク実践マーケティング!!
・ベトナム:少数民族の経済的自立を目指す!伝統工芸製品の実践マーケティング!
・インドネシア:実践、マーケティング! リサイクルバッグの商品化に挑む!
・インドネシア:地域循環型クリーン・マーケット作りに挑む!
・インドネシア:実践、マーケティング!リサイクルバッグの商品化に挑む!
・ネパール:エコビレッジ立ち上げプロジェクト
・バングラデシュ:災害支援プロジェクト
・インドネシア:実践、マーケティング!リサイクルバッグの商品化に挑む!
<日本国内>
・鳥取県大山町:観光業を軸に、町民を巻き込んだ地域活性化
・北海道十勝:『ベジタブルティー』のグローバルマーケティングに挑む
・京都府与謝野町:伝統産業丹後ちりめんのマーケティングに挑戦
Achievements
これまでに、延べ、11国、100プロジェクト以上、1500人以上がMoGに参加しました。またそれによって支援を受けた社会起業家の数は、42社を超えます。
5年前から力を入れている高校生MoG事業に関しては、すでに延べ1200人を超える高校生にご参加いただいています。
事前トレーニングや現地でのプロジェクトを通して、飛躍的な成長を遂げるMoGの参加者たち。一人一人がMoGで得たリアルな現場体験を活かし、”自立した優しい挑戦者”となって巣立っていきました。現在では国内・海外問わず様々な分野で活躍をしています。
<参加者の声>
Y.K 君 (都内私立高校1年生 / 参加当時)
2017年フィリピンMoG
2ヶ月のトレーニングの後、インドネシアのチサロパ村に行き ました。衝撃だったのは、村の至るところにあるゴミの山。そんな 中、意外なことにゴミ箱は色んな所に設置されていたのです。 人間は、単に設備が整っていても思った通りに動いてくれない ことに気が付きました。ポイ捨てをする子供たちの感情を分析 して作り出したのが「思わず遊びたくなるバスケットボール型 ゴミ箱」。成果も嬉しかったですが、それ以上に世界にはどんな 問題があり、自分の力を何に使いたいのかが凄くはっきりして、 大学の学部など進路の最も大きな決め手になりました。
<ご両親からの声>
大学受験がゴールではなく、その先を見据えて受験勉強をするようになって くれました。将来、海外と活動していく事になるのが当然のことのように とらえていて、本当に文字通り視野が広がりました。教室の中、学校の中、 日本の中ではきっと手に入れることができなかった広い視野を持って、 目的を持って高校生活を送ってくれているのが嬉しいです。
K.Aさん(宮城県私立高校2年生 / 参加当時)
2016年ベトナムMoG
ベトナムでの商品開発は、捉えどころが無く苦しいことの連続 でした。英語の成績はずっと良かったのですが、現地に行って、 アイデアを英語でディスカッションするときは、英文を頭で作って いるうちに議論がどんどん進んでしまい、思うように発言が できませんでした。2ヶ月の活動の全てを残すための最終プレゼン では、完璧な英語原稿を作り上げたのですが、クックさんから 質問がどんどん飛んできて、また英語での対応に苦戦しました。 自分が学んできた英語が使えなかったことが悔しくて、帰国後 から今まで、英会話も含めて猛特訓しています。英語をたくさん 使う大学に進学することになりましたが、今日まで頑張れている 原動力は、あの時の悔しい思いです。