Issues we are working on
「モノづくり」から「コトづくり」、そして「ヒトづくり」へ
設立した当初は「社会の無関心」が、解決すべき重要課題でした。設立のきっかけとなった地球時計wn-1は、実用的な時計でありながら、宇宙飛行士のように宇宙から地球を見る感覚を提供する、メッセージ性の高い商品開発プロジェクトとしてスタートしました。「モノ(Product)」としての高い完成度を目指しながら、同時に購入者が「コト(Project)」としてのThink the Earthに参加して、共に持続可能な社会を目指す学びや行動を始めることが目的だったのです。 「社会の無関心」は徐々に改善されつつあります。特に東日本大震災以降、日本でも多くの人が社会や環境、そして未来に関心を寄せるようになりました。一方、世界に目を向ければ、2015年に「2030年までの持続可能な開発目標=SDGs」が193の国と地域の合意によってつくられました。これらの課題を解決する新しい社会ビジョンとしてサーキュラーエコノミーが注目され、課題に対してクリエイティブにアプローチするソーシャルデザインの事例も劇的に増えています。最近のThink the Earthの活動は「関心をもった人たちと、どこへ向かうのか?」を問いに、「ヒトづくり」へとシフトしています。変化のスピードが激しい時代になったからこそ、長期的な視点で自ら考え、他者と協調しながら行動する人の重要性が高まっています。
Why we are tackling this issue
ミッション
持続可能な社会の実現に向け、 環境問題や社会問題への無関心を好奇心に変え、 Think the Earthする人や企業(=地球的視野で考え行動する人や企業)を世界中に育て、増やしていくこと。
1. 地球人としての感性や地球の大切さを次の世代に伝える
宇宙から地球を見る視点を人類が獲得したのは、わずか半世紀前のことです。人類の社会観、未来観に決定的な影響を与えた、このまなざしの大切さを次世代につないでいくことが、Think the Earthの最も大きな使命です。
2. さまざまなセクターをつなぎ、コラボレーションを促進
21世紀に有限の惑星・地球で100億人を超える人間が生き延びるためには、様々な領域の叡智を結集して、数々の試練を乗り越えていかなければなりません。そのためにも、企業やNPO、行政、教育・研究機関などのコラボレーションを促進する役割を果たしていきます。
3. エコロジーとエコノミーが共存する社会の実現
設立以来一貫して、経済活動と社会・環境活動を対立軸ではなく共創軸として捉え、新しい価値を創るプロジェクト(CSV※1活動)を、企業やNPOとともに立案・実施してきました。事業をつくるチャレンジのなかにこそ、新しい視点と経験を持った人が集まり、ともに育つ現場があります。
4. 環境・社会課題の広報・教育部門(CEPA*2、ESD※3)を担う
コンテンツ開発、メディア活動、プロジェクトづくり、研修/ワークショップ等。あたまだけでなく、こころやからだで感じ、考えるクリエイティブなアプローチで、好奇心を刺激するコミュニケーション活動、エデュケーション活動を行っていきます。
How support is used
SDGs for Schoolの活動資金として活用させていただきます
SDGs for Schoolは、持続可能な社会創生のために創造的な教育を実践する現場の先生と生徒を応援するプロジェクトです。SDGsを楽しく、わかりやすく学べる教材(書籍、映像、指導案・・)をつくったり、各地の指導者をつなぐための研修や交流の場をつくったりするほか、子どもたちを「問題の現場」となるフィールドに連れて行くツアー型授業、企業や自治体向けの研修プログラムなども実施しています。また、2020年度から登録制のユースメンバー制度をつくり、サポートティーチャーとともに、学生の自発的な行動のサポートもしています。教育の場から、大人と子どもたちが一緒になって持続可能な社会実現に向かっていく動きをつくっていきたいと思っています。未来を担う次世代に「未来をつくるために学ぶことの喜び」を提供し、ともに持続可能な社会を実現するために活用させていただきます。

