Issues we are working on
日本の課題
デンマーク留学前後で「日本に帰りたくない!」と強く思った経験があります。それは日本の閉塞感、個人の意見を発しにくい雰囲気、個人より集団が優先される文化背景があったからです。
コロナ禍を体験し、誰もがいつ人生の終わりを迎えるかがわからない生活が3年近くも続きました。会社、家族などの組織は時に個人を守ってくれるものですが、今回は全く役に立たないシチュエーションだったのかもしれません。
組織の中にいると、短期で成果をあげるとか、自部署だけが成功すれば良いという考えに走りがちになります。成功の定義はなんでしょうか? 本当の幸せってなんでしょうか?
そのようなことを考える時間を持つことが難しいのも事実です。
在宅勤務、副業解禁など社会の制度も変わりつつあり、一度立ち止まり自分の人生や社会について考えるチャンスが到来しています。生まれ育った日本という国が、さらに生きやすい国になるために、みなさんであれこれ考える場を作りたいと考えています。
天川村の課題
課題を我が事として考え、対話から行動につなげることができていない現状があります。すでにある資源をどう生かすかを村民同士で共有する仕組みを作りたいと2018年8月から奔走してきましたがなかなか糸口を見出すことができずにいます。
今回は余所者の視点で、これまで村になかったものを取り入れるプロセスを経ることで、村民同士の対話、村民と外の人の対話を生み出そうとしています。この対話により、村民が自分が生まれ育った村の魅力を外の人から教えてもらえる機会が増えることでしょう。
Why we are tackling this issue
日本が持つ素晴らしさをみなさんと共有したい!
ヨーロッパでは少し前からサステナビリティー(持続可能性)が重視され、SDGsなど取り組むべき指標も示されてきました。日本でも内容もわからないまま、取り組むべき新しい概念としてサステナビリティーがもてはやされているように見えます。
本当にそうでしょうか?戦後の経済成長期を経ても、都市部以外の村などでは昔ながらの生活が残り、そこでは当たり前のように持続可能な仕組みの中で生活がありました。例えば、山ごみや落ち葉を畑の肥料にしたり、材木として使えない部分を割り箸として使ったり。
メンバーの一人である私(ようこ)は母が天川村の出身で、子どもの頃は毎年長期休みになると祖父母の家で過ごしていました。大自然の中で過ごすことの素晴らしさ、祖父母が作り出してくれる食べ物から食料を自給できることの安心感などを知ることができました。
このような文化・生活がまだかろうじて残る天川村で、生と死を考える場を設けることでより幸せな人生を自分自身で生み出せる人を増やしたいと考えています。
How donations are used
デンマークからと天川村住人で講師をしてくださる方への謝礼
スタッフにかかる費用(交通費、宿泊費、食費、謝礼)
空き教室の使用料
講師の航空券代の一部
広告宣伝費(ウェブサイト作成、パンフレットデザイン)など