Issues we are working on
「誰ひとり、性加害者にも性被害者にもさせない」
1. 誰もが性に関する正しい知識を学べるような環境を実現すること。
2. 誰もが気軽に性に関する相談をできる存在であり続けること。
子どもを取り巻く環境はインターネット普及によって大きく変化しています。性犯罪の当事者(性被害者・性加害者・傍観者)にならないよう、正しい性知識と自分自身の大切さや他者とのコミュニケーションの基本学習を提供、性の悩みを相談する環境を整える。それがせいしとらんし熊本が取り組む課題です。
Why we are tackling this issue
ある一人のお母さんが自身の子育てで痛感した子どもへの性教育の大切さ。
NPO法人せいしとらんし熊本の活動は、ここから始まりました。
「性教育は生教育、人権・コミュニケーション教育。」
私たちは命の源である「性」を通じて、自分自身の大切さや他者とのコミュニケーションの基本を伝え、生き方に主体的に向き合う力をはぐくむことができる社会の実現をめざしています。
正しい性知識を持った若者が健全な人間関係を築くことでこそ社会課題の深刻化を防ぐと私たちは考えています。
令和3年度、当法人にはSNSでの性的なトラブルに関する小学生の保護者からの相談が3件、その他SNS以外の性的なトラブルによる相談も含めると合計8件の相談がありました。少ない数字と思われるかもしれませんが、一人たりともこのようなことが起きてほしくないと願う一心です。また、誰にも伝えられず、違和感や嫌悪感を抱いたままの子どもも多いです。主な要因としては以下に挙げる2点があります
①低年齢化
SNS普及により性被害の低年齢化が進んでいます。また、子ども同士の遊びの中で傷つけてしまう事例があります。正しい知識を知らないばかりに、子どもたちが気づかずに、性被害者(性加害者)となり、深い心の傷をもってしまっています。
②理解が乏しいことによる二次被害と相談先の不足
性被害の理解が乏しいために性加害者を生み出す可能性もあり、身体機能だけではなく言葉による性暴力が17.8%と最も高い現実があります(※1)。またどのような行為が「性暴力」なのかを認識しないまま成長し、実際に被害に遭っても性被害なのかを認識できず、相談することを躊躇してしまう状況があります。
(※1)(令和4年6月17日内閣府男女共同参画局若年層の性暴力被害の実態に関するオンラインアンケート及びヒアリング結果<概要より)若年層の性暴力被害の実態に関するオンラインアンケート及びヒアリング結果<概要> (gender.go.jp)
せいらんとSDGs
私たちは持続可能な開発目標(SDGs)に向けて、以下の内容の取り組みを行っております。
①性犯罪のない社会へ(SDGs:3 すべての人に健康と福祉を / 4 質の高い教育をみんなに / 17 パートナーシップで目標を達成しよう)
間違った性情報やコミュニケーション不足による性加害をなくすために、性犯罪予防の啓発活動をしています。
また、自分の身体の大切さを学ぶことで性被害に遭いにくくなるため、私たちは幼少期からの性教育(体の学び)を推進しています。
②全ての子どもたちに性教育を受ける権利を(SDGs: 4 質の高い教育をみんなに / 16 平和と公正をすべての人に)
私たちは、どんな環境の子どもたちにも無料で「性の正しい知識」を伝える支援活動を行っています。
頂いたご寄付はこのような運営に活用しています。
③多様な性を認め合う社会へ(SDGs:5 ジェンダー平等を実現しよう / 10 人や国の不平等をなくそう / 17 パートナーシップで目標を達成しよう)
企業研修での講演や中高生への学校講演会を中心に、多様な性の存在を学ぶ機会を設け、正しく理解し認め合い、この世に生きる全ての人が居心地の良い社会づくりを目指しています。
How donations are used
- 性教育講座(依頼・主催講座)の運営費・・・依頼者・参加者の無償提供
- 事務局運営費
- ニュースレター等の印刷・郵送費
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