Purpose
世界遺産・軍艦島の保全を呼びかける「SAVE GUNKANJIMA EXHIBITION」を開催しました。
2015年に世界遺産登録された軍艦島。海底炭鉱の島として栄え、全盛期には世界一の人口密度を誇っていたが、1974年、炭鉱が閉山をむかえると同時に無人島に。以来、建物は朽ち果て、現在進行形で崩壊を続けている。しかし、自然的・経済的理由から保全活動は困難を極めている。さらに近年では、日本最古の鉄筋コンクリートアパートである30号棟の壁が崩落し、その保全が問題視されはじめている。
このような軍艦島の現状を広く伝えていくために、軍艦島研究の第一人者である東京大学大学院工学研究科・野口貴文教授とともに、軍艦島の「余命」を算出するプロジェクトを企画。現存する建物の劣化損傷度データと地震や台風などの外的要因を比較することによって、建物ごとの「余命」を導き出し、アート表現によって軍艦島の現状を発信した。