Issues we are working on
・社会的養護下の子どもたちの日常生活を充実させるための支援
・施設を巣立ち、自立するための支援
・社会的養護が必要な子どもたちに関する啓発及び広報
Why we are tackling this issue
親と暮らせない子どもたち
親の不適切な養育が原因で親と暮らしていない子どもたちは、全国で約42,000人。親による虐待(放任・怠惰、虐待・酷使遺棄、育児拒否)、親の入院、精神疾患、親の失業や離婚、親の拘束(逮捕等)などがその主な理由です。2020年度に虐待を受けた子どもの数は、全国で20万件を超えています。しかし虐待の発生には、単に「虐待をする大人が悪い」ということだけに片付けられない社会状況が密接に関係しています。
子どもを取り巻く社会の背景
核家族化や地域コミュニティーの希薄化により。多世代にわたり子育ての知識や経験を受け継いでいくことや、地域の中で子育てをすることが難しくなっています。そんな中、誰にも相談できず子育てに悩み行き詰まる親も少なくありません。
格差社会と呼ばれるようになって久しい今、7人に1人の子どもが困窮の状態にあると言われています。また「関係性の困窮」と言われる「相談できる人がいない」「周りに頼れる人がいない」など「人とのつながりに恵まれていない」人も少なくありません。社会的孤立は、子どもたちにも良くない影響を与えます。
How donations are used
(1)はばたき基金
はばたき基金は、施設を巣立った子どもが、夢や希望を描くスタートラインに立つことを応援しています。暮らしが安定することで、子どもたちは安心して自分のやりたいことを頑張れます。
施設を出たあとの子どもたちは親などの後ろ盾を期待できず、18歳(措置延長あり)の自立は困難を抱えます。子どもたちの自立を見守り、支えるのが「はばたき基金」です。皆様にご協力頂いた基金で、子どもたちの状況に合わせた支援をしています。
対象者は、社会福祉法人生活クラブが運営する児童養護施設 「はぐくみの杜君津」と自立援助ホーム「人力舎」から巣立つ若者です。
*資格取得(車の免許等)のための費用(15万円)
*一人暮らしの準備のための費用(10万円)
*進学後の生活のための費用(月額2万円×在学期間)
*再スタートのための費用(上限20万円)
(2)ふるさと便
施設を出て進学や就職をした子どもたちに、季節ごとに食料品や日用品を送っています。新しい世界で頑張る子どもたちの背中を押し、施設のスタッフと連絡を取るきっかけにもなります。年末にはスタッフ手作りのクリスマス料理やおせちが入ることもあります