Issues we are working on
右肩上がりで観光客数が増加し、オーバーツーリズム(観光公害)の危機に直面している沖縄県。多くの人々を魅了している「青い海」「青い空」「白い砂浜」「赤い花」といった南国の情景は、あまり知られていませんが、実はハワイ化を目指してつくられたイメージ戦略の成果でもあります。その一方で、沖縄に根付いていた文化や習俗は古ぼけたものとして排除されたため、時代の変遷とともに風化し、人々の記憶からも失われつつあります。
これまで観光振興に力を注いでこなかった浦添市は、既に人々に忘れ去られてしまっていますが、実は琉球國の発祥地でした。歴史的な正統性を活かしつつ、現代の暮らしとミックスし、また、リデザインすることで、浦添ならではの様々な体験事業を創出しています。それを浦添市内各地に展開することによって面的な魅力を高め、オーバーキャパシティに直面している沖縄県への観光入込客を誘導し、分散化に努めます。
こうした私たちの活動を継続することによって、沖縄の自然や景観、史跡など一度壊れてしまうと復元することが難しい地域資源を守ることにもつながるものと考えています。
Why we are tackling this issue
沖縄観光を成功に導くためにハワイ化を目指した判断は、沖縄県経済にとって大きなインパクトと富を与えました。しかしながら、その結果、大切に守り継がれるべき歴史、文化、習俗などは等閑となり、浦添市民にあっては歴史的な正統性すら忘れつつあります。これらを前面に押し出しつつ、外部評価を得ていくことによって、浦添市に暮らす地域住民が歴史的な背景をを誇りに感じ、アイデンティティにまで昇華したいと考えています。その活動が維持されることによって、歴史、文化、芸能、食など有形無形の資源を次世代へと積極的に引き継いがれていくことを願っています。
How donations are used
上記のような背景のなか、自分たちの島やまち、歴史、文化は自分たちの手で守っていかなければならないという考え方のもと、活動に関しては行政等からの支援は受けておりません。ご支援いただきました寄付金につきましては、毎年11月の期間限定で、浦添市内で営業している様々な事業者と連携して開催する体験型観光イベント「りっか!浦添」の運営費として活用させていただきます。
日本の恒久的な平和を願わなければならない沖縄でのプロジェクトだからこそ、終戦74年の2019年8月15日よりこのHPを公開し、皆さまからのご寄付を世界中の笑顔のために活用させていただくことをここに厚く誓います!