Issues we are working on
「普通」をやることの絶望を表明できる社会に
日本社会の「普通」って、かなり無理ゲーです。普通を普通にやるのって、並大抵なことではありません。昭和の日本では「普通」が幸福につながるのは当然だと見なされていましたが、平成を経て、令和の日本では「普通」をやろうとすると、時に絶望感を味わうことになります。
・普通に子どもを生んで、普通に育てる
・普通に会社で働いて、普通に稼ぐ
・普通に進学して、普通に就職する
私はちゃんとやっている、という人もいるでしょう。もちろんそれならそれでいいのです。すごいです。でも、「普通」をやろうとした結果、自分を見失うほどのダメージを受ける人だって、大勢いるはず。それなのにこの問題が可視化されないのは、そこにある状態が「普通」だと見なされ、スルーされるからです。それに、もしそういう絶望感や、「もっと自分らしく楽しく生きたい」というような根源的な願いを口にしようものなら、こんな言葉が返ってくるかもしれません。
だから、口にできない。でも、このままでいいはずがありません。
Why we are tackling this issue
子どもたちに「嘘っぽい希望」を強制したくない
絶望を感じながらも生きられるのは、代わりに「嘘っぽい希望」をあてがわれているからです。
現在の社会では、子どもたちに理想的な未来を描かせる一方で、その未来が実現可能かどうかについては正直に語られないことが多いですよね。子どもたちに嘘っぽい希望を押し付けるのではなく、現実の厳しさを知り、それにどう立ち向かうかを一緒に考えるべきだと思うのです。
れんげ舎では、「普通にやれない個人の問題」だとスルーされる事柄を、絶望の構造を調べ発信することを通して正面から受け止め、その中で新しい希望を見出すための活動を展開しています。
・絶望や心からの願いを表明できる場をつくります(Podcastからリアルな場へ)
・絶望の構造を調べ、社会問題として捉え直します(書籍・論文・白書などを読み分かりやすくまとめてシェアします)
・小さな社会実験・実践の場づくりにつなげます(新しい未来をプロトタイピングします)
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