Issues we are working on
「すき間」や「切れ目」のない仕組みづくり
私たちは、不登校・苦登校の子どもたちに「新しい学びの場」を提供し、一人ひとりの個性を大切に、義務教育という期間にとらわれず、中学の間に出来なかったことは高校になってから、それでも出来なかったことは時間をかけてでも、その子に合った方法で「自立する力」を身につけるお手伝いをしています。〔フリースクール〕
働くことや社会に出ることに不安を抱えている方、生きづらさを抱えている方が無理なく自立を目指せるように、その方に合ったオーダーメイドの支援で就職定着までをサポートします。また、児童養護施設を退所した子どもたちが、生活面に不安を抱えることなく大学や専門学校で勉強できる、また、就職した者も万が一仕事を辞めても焦らず転職活動ができるという支援の仕組みをも整えています。〔就労訓練事業所〕
放課後の居場所がない子どもたちが、信頼できる大人や友だちと関わりながら安心して過ごすことができる「家や学校以外のもう一つの居場所」を提供しています。そして、親御さんも孤立させることないよう、様々な方の協力を得ながら「みんなで子育て」をめざしています。〔コミュニティホーム・子ども第三の居場所事業〕
Why we are tackling this issue
不登校や苦登校の子どもたち
「不登校・苦登校」の小・中学生の子どもたちに対して、学校やスクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラー等が連携して、復学や進学に向けたサポートをおこなっています。しかし、この支援が続くのは義務教育期間である中学生まで。不登校だった子どもたちは「自己責任」のもとで高校進学を余儀なくされます。中学まで不登校のため基礎学力が身に付いていないので勉強についていけなかったり、他者とかかわる習慣がなかったために教室に馴染めず不登校ぎみになったり、、、
もしそのまま何の支援も無ければ、義務教育ではないため、子どもたちの多くは「退学⇒引きこもり」となってしまい、将来に向けて大きく自信をなくしたままになってしまいます。
生きづらさを抱えた方たち
なんとか就職はできても、働き続けるということが難しい方々はおられます。ハローワークでは丁寧に就職に向けたサポートはしていただけますが、その後のサポートはありません。一度就職に失敗すると、元々生きづらさを抱えた方たちの尊厳を回復させるのに相当の時間と労力が必要となります。そのためにも、働く前に負担をかけずに適性を見る「お試し期間」が必要な方もおられます。
児童養護施設を退所した子どもたち
児童養護施設は基本的に18歳の高校卒業後には退所しなくてはなりません。退所後は公的な支援が何も無く、頼れる家も無いため、この子たちも同じように「自己責任」で生きていくしかありません。進学しても家賃や生活費は自分で稼がないといけません。高卒で就職しても低賃金や非正規雇用の場合が多く、いつも生活はギリギリで貯蓄なんかできません。
万が一病気や何かが起こり収入が途絶えると、たちまち家賃や生活費に行き詰まり「大学中退」や「借金生活」を余儀なくされてしまいます。また、あわてて就職・転職活動をしても正規雇用には就くことが難しく、なかなか自分だけの力では「負の連鎖」から抜け出せません。
放課後の居場所がない子どもたち
「放課後に家で1人遅くまで過ごしている、、」「塾や習い事に行きたくても行けない、、」
「友だちと一緒だけど毎日暇をつぶしてる、、」「子育てに悩む親御さんとつながりたい、、」
近年、ご家庭の抱える困難が複雑化・深刻化し、地域とのつながりも希薄になる中で、子どもたちが放課後に安心して過ごせる居場所がなく、孤立してしまう子どもたちが増加しています。
また、その親御さんも、社会的なつながりはあっても、必要な援助が受けられずに精神的孤立状態にあったりします。
How donations are used
今の私たちの仕組みだけでは、まだまだ十分とは言えません。
ここ鹿児島県大隅地域は広大な地域にもかかわらず(例えば神奈川県より広い)、公共交通機関が1日数本のバスのみで、地域によってはそのバスさえ走っていません。不登校の子どものために社会資源を利用したくても送迎する余裕がない困窮家庭やひとり親家庭への「送迎サービス」や「無料学習支援」、何の支えもない児童養護施設退所者への「緊急生活資金支援」、不便な地域で暮らすも生活に余裕のない就職者への「移動手段取得補助」や無報酬の就労体験に通うための「交通費補助」等、「これがあれば将来や希望する選択肢を諦めることをさせずに済むのに…」と思うことがたくさんあります。
また、進学や就職を迎えて巣立っていく子どもや若者たちの、新しい生活に必要な家電や家具、自転車等を一人一つ届けたいと考えています。
是非、皆さまの思いを「基金」というかたちで、このような子どもや若者たちの支援に活用させてください。