Issues we are working on
社会福祉法人光朔会オリンピアは、「ノーマライゼーション社会の実現」をビジョンに掲げています。年齢や障害に関わらず、すべての人が「ふつうの生活」を送る権利があるとし、地域との連携や人材育成を通してその実現を目指します。また、「はぐくむ」「つながる」「明日へ」という3つの柱を掲げ、福祉の質向上と地域福祉の発展に貢献し、ケアの実践と研究を通して社会に貢献することを目指しています。
"はぐくむ"
オリンピアは、ケアを通して、これからの社会を担うことができる「人づくり」に努めます。 “ケアする-される”という関係ではなく、人と人とが互いに尊重し、学びあい、ともに成長することができる関係性を目指します。 ひとりひとりの持つ個性や力を最大限に発揮することができるよう、年齢や経験を問わずチャンスを提供するとともに、新しいことへの挑戦をバックアップしています。 単なる介護や保育の「専門家」ではなく、広い視野を持ち、常に人間性を磨き、明日へ向かってチャレンジすることができる人材を育成し、オリンピアはサービスの向上のために努力します。
1.職業訓練やリーダーシッププログラムの実施:
介護・保育の現場で働くスタッフ向けに、実践的な研修プログラムを提供し、リーダーシップスキルや最新のケア技術を学ぶ機会を提供します。これにより、質の高いケアと施設運営を担う人材を育成します。
2.地域住民との交流イベント:
福祉の視点を広げ、相互に学び合う場としてのワークショップや勉強会の開催。 地域の高齢者や子ども、保護者、ボランティアが一堂に会するイベントを定期的に開催し、福祉について学び合い、相互に支え合う地域づくりを促進します。
3.若い世代への福祉体験機会の提供:
学生や若い世代に対して、実践的な福祉の現場体験を促すインターンシップやボランティア活動の推進。高校生や大学生を対象に、インターンシップやボランティア活動を通じて、実際の福祉現場での体験を提供し、福祉の意義や重要性を学ぶ機会を提供します。これにより、次世代の福祉リーダー育成を支援します。
"つながる"
オリンピアでは、地域のみなさまとともに、地域の一員として愛される、地域のケア拠点を目指します。
いつでも気軽に立ち寄り、話ができ、そこに行けば誰かがいる、安心することができる場づくりを行います。 そこに住む人たちが、世代や年齢を超えて出会い、つながり、助け合うことができるように、地域のもつ力を引き出します。 地域で活動する団体やそこに集う人々と協働し地域福祉の輪を広げていきます。 子どもから高齢者まで、誰もが住み慣れた 地域で輝いて暮らすことができるように、オリンピアは理想に向かって前進します。
1.地域の交流の場としてのカフェスペースの運営
一般的に、福祉施設は介護や支援が必要なときにのみ利用されると思われがちですが、Cafe Olympiaはそれだけではありません。普段からランチやお茶を楽しむ場所として気軽に利用でき、必要に応じて福祉の専門家に相談できる環境も整えています。地域の人々が「いつでも立ち寄れる場」として、福祉を身近に感じてもらえるような、親しみやすい存在を目指しています。
2.地域との連携と融合
地域のイベントや活動に積極的に参加するだけでなく、地域商店との協力により、施設利用者が日常的に地域での生活に溶け込むような環境を作り出します。これにより、施設と地域の境界をなくし、互いに支え合う関係を強化し、地域の一員として自然に受け入れられる存在を目指します。地域に愛され、共に成長する拠点として、施設が地域の力を引き出す役割を果たします。
3.地域福祉活動のハブとしての機能
地域住民にとって、福祉に関する情報やサポートを受けられる身近な存在として、施設が「地域のケア拠点」としての役割を果たし、地域に愛される存在を目指します。
"明日へ"
オリンピアは、現場におけるケアの実践にとどまらず、ケアの理論化、質の向上のために、教育・研究活動に取り組みます。
福祉の明日を担う生徒や学生のために、実践や学びの場を提供するとともに、国内外の大学院・大学・専門学校・シンクタンクなどの研究機関と協力し、机上の空論ではない、実践的な研究を実施しています。 取り組みには各部署から多くのスタッフが参加し、教育や研究を通して自分を成長させる場ともなっています。 これらの成果を、様々なメディアを通して発信することにより、オリンピアは福祉のさらなる発展に貢献します
1.実践的なケアの理論化と質の向上
オリンピアでは、現場でのケアを基にデータを収集し、分析して理論化する取り組みが行われています。例えば、認知症ケアのパーソン・センタード・ケアアプローチを取り入れ、一人ひとりに合わせたケアを提供することが、ケアの質の向上に繋がっています。このような実践に基づく理論化は、ケアの現場で即実践できる実用的な研究に発展します
2.国際的な福祉研修と教育プログラム
オリンピアでは、スウェーデンなどの福祉先進国と連携して、スタッフや学生の研修を行い、最新の福祉技術やケアの理論を取り入れています。毎年、スウェーデンの施設を訪問し、最新の介護技術やICT活用事例を学び、それを日本に持ち帰って応用する活動が行われています。逆にスウェーデンからの研修生も受け入れ、国際的な視野での福祉の発展に貢献しています
3.ICTを活用したケアの効率化
介護現場での生産性向上を図るため、ICTの導入が進められています。例えば、介護記録アプリやコミュニケーションツールを活用して、スタッフ間の情報共有を円滑にし、利用者の状態変化にも迅速に対応するシステムを整備。これにより、ケアの質を保ちながら業務の効率化を図り、少ないリソースで多くの利用者を支援できる体制が整っています
4.学術的な教育と研究活動の推進
オリンピアは、国内外の大学や研究機関と連携し、福祉に関する研究や教育を進めています。例えば、スタッフは現場でのケアの実践を通じて学び、その結果を理論化し、国内外の研究機関と共同研究を行っています。これにより、福祉に関する新しい知見を得るだけでなく、次世代の福祉リーダーを育成する場を提供しています
Why we are tackling this issue
高齢化社会の加速とケアの質の向上
日本は急速な高齢化が進んでおり、介護を必要とする高齢者が増加しています。一方で、介護職員の不足が深刻化しており、質の高いケアを提供するためには、専門的な人材の育成と効率的なケアシステムの導入が求められています。
ノーマライゼーション社会の実現への挑戦
福祉の基本理念である「ノーマライゼーション」を実現するためには、すべての人が障害や年齢に関わらず、自分らしく生活できる社会を作り上げる必要があります。これを達成するためには、地域との連携や福祉の新しいアプローチが必要です。
介護現場のICT化と生産性向上
介護現場では、ICTを活用した効率化が急務となっています。限られた人材でより多くの利用者に対応できる体制を整え、ケアの質を維持しつつ、職員の負担を軽減するためのデジタル化が進められています。
人材不足と育成の必要性
福祉業界全体で深刻な人材不足が続いています。オリンピアでは、次世代の福祉リーダーを育成することを通じて、持続可能な福祉の提供を目指しています。寄付を通じて、福祉の未来を担う人材育成を支えることができます。
認知症ケアの進化
認知症の進行に伴い、より高度なケアと支援が求められています。認知症患者一人ひとりに合わせた「パーソン・センタード・ケア」を導入し、利用者の生活の質を向上させるための研究と実践が必要です。
How donations are used
ご利用者の夢を叶えるプロジェクトへの支援
「ご利用者の夢を叶えるプロジェクト」では、多くのご利用者が心に秘めた思いを実現してきました。例えば、あるご利用者は「一度でいいからハワイの海を見てみたい」と長年夢見てきました。ご高齢でありながら、ハワイ旅行を実現するためにスタッフとともに準備を進め、現地では陽光に照らされた青い海を前に、長年の夢が叶った瞬間を共有しました。その光景はご利用者にとって、人生の一つのハイライトとなり、旅行後もその思い出を話すことで日々の生活に活力を見出しています。
また、「昔撮った写真の場所にもう一度行きたい」と願ったご利用者もいます。京都の故郷で昔撮影した一枚の写真を再現するため、スタッフとともにその地を再訪。長い年月を経て同じ場所で再び写真を撮り、その一瞬を再び感じられたことが、ご利用者にとっては大きな感動となりました。この体験を通じて、ご利用者は日々の生活の中に新たな目標を持ち、「次はもっと歩けるようになりたい」と意欲的にリハビリに取り組んでいます。
これらの経験を通じて、ただ夢を叶えるだけでなく、ご利用者の生活に新たなハリや目標が生まれています。寄付者の支援によって、このような「夢追い続ける」機会が、より多くのご利用者に提供されるのです。
福祉スタッフの育成・研修プログラム
寄付は、次世代の福祉リーダーや介護スタッフを育成するための研修プログラムの充実に使用されます。国内外の福祉先進国での研修や、最新の福祉技術を学ぶ機会の提供に貢献します。
ICT導入による介護業務の効率化
寄付は、介護記録のデジタル化やICTツールの導入に活用されます。これにより、スタッフの負担軽減とケアの質の向上が図られ、利用者への迅速で適切な対応が可能となります。
地域とのつながりを深めるプログラムの支援
寄付金は、地域住民と高齢者が交流するイベントやワークショップの運営費に充てられます。これにより、地域社会の中で支え合いながら、安心して暮らせる環境が整備されます。
設備や福祉施設の改善
施設のバリアフリー化や最新機器の導入など、寄付は利用者が快適に過ごせる環境作りに使用されます。特に、車いすや歩行補助器具、福祉車両などの購入にも貢献します。
福祉教育の普及活動
福祉についての講演会や勉強会を開催し、地域社会全体での理解を深めるための費用に充てられます。寄付者の支援により、福祉に関する正しい知識を普及する活動が促進されます。
緊急支援や特別プロジェクトへの対応
自然災害や急な福祉ニーズの高まりに対して、迅速な支援を行うための資金としても寄付が役立ちます。特に、必要な時に柔軟に対応できる資金として運用されます。