Issues we are working on



NPO法人やまごやは、医療・福祉・教育といった専門領域を横断しながら、支援を必要とする子どもたちや家族に寄り添う活動を行っています。訪問看護や児童福祉の事業を基盤にしつつ、制度の枠にとらわれず、必要なときに必要な支援が届く仕組みを地域に根ざして育てています。
たとえば、学校や保育園に通うことが難しい子どもたちには、自宅での訪問支援や訪問教育との連携を図っています。医療的ケアや行動上の困難を抱える子どもたちが、家庭の中だけでなく、社会とつながれるように。そのために、教育機関や保育園との連携、地域のイベントへの参加支援、ワークショップの開催などを行っています。
やまごやの取り組みには、「障害の社会モデル」という考え方が土台にあります。障害や困難を“その人”の中にある問題とするのではなく、社会や環境の側にあるバリアが困難を生んでいるという視点です。そのため、支援のあり方も、家庭・学校・地域とともに環境を整えるアプローチを重視しています。
子どもたちの「楽しい」「やってみたい」といった気持ちを大切にしながら、ご家族や地域の方々と喜びを分かち合い、共に学び、成長する。やまごやは、そんな暮らしの一部になれるよう、日々の活動を積み重ねています。
Why we are tackling this issue



私たちがこの活動に取り組む背景には、現場で感じる「支援の空白」があります。
学校や保育現場の先生たちは、日々多忙な中で、個別の困難に丁寧に向き合いたくても、その時間も人手も足りていないのが現状です。地方では特に、子どもを支える専門職の数が少なく、制度上は支援があるように見えても、実際にそれが機能していないケースが多く見られます。
さらに、障害や病気の有無によって子どもたちの生活の場や学びの場が分けられてしまい、選択肢が少ない中で孤立する家庭も少なくありません。庄内地域でも、公的な支援だけでは行き届かない場面が多く、ご家族がすべてを抱えてしまうという現実があります。そういった現状に本人も家族も気づかずに、それが当たり前と感じてしまっているの実情です。
だからこそ私たちは、「制度に関係なく、必要なときに使える支援」を実現したいと考えています。形式や枠組みに縛られず、その人にとって本当に必要な形で支援を届ける。医療的ケアが必要な子どもにも、学校に行きづらい子にも、地域の一員としての役割とつながりを感じられるような場所をつくりたいと思っています。
支援とは特別なものではなく、「ともに過ごす」「気にかける」「関わり続ける」といった日々の営みの中にあると、私たちは信じています。やまごやは、そうした営みを地域の中に広げ、誰もが排除されることなく、安心して自分らしく生きていける未来を、仲間たちと一緒につくっていきます。
How donations are used



やまごやでは、医療的ケアが必要な子どもや行動障害のある方、不登校や学校に行きづらさを感じている子どもたちへの在宅支援を中心に活動しています。しかし、制度の枠内だけではカバーしきれない支援が多く存在します。
皆さまからのご寄付は、以下のような活動に活用させていただきます:
- 制度外の訪問支援や付き添い活動
- 子どもたちが安心して参加できる地域イベントのサポート
- 地域における「障害の社会モデル」の理解と普及に向けたワークショップ活動
これらは収益を生みにくく、公的な助成だけでは賄いきれない活動ですが、地域に必要とされている大切な支援や事業と考えています。
皆さまのご支援が、子どもたちとその家族が安心して笑顔で過ごせる社会をつくる力になります。
温かいご寄付を、どうぞよろしくお願いいたします。