静岡学生NGOあおい

私たちは、｢カンボジアの男の子の性的搾取｣という課題に焦点を当て、その課題の解決に取り組んでいます。カンボジアでは、性的搾取の問題がいまだに未解決であり、またカンボジアには女の子の性的搾取に取り組むNGOはあるものの、男の子の性的搾取の問題に取り組むNGOはFSC（First　Step Cambodia)の1つのみです。FSCは男の子の性的搾取の予防のためのワークショップや性的搾取を受けてしまった子どもたちのアフターケアを行っており、NGOあおいはこの団体とカウンターパートとなり、問題解決に取り組んでいます。FSCの行う様々な活動の中でも、特に性的搾取の予防のワークショップをNGOあおいは支援しています。

私たちは団体発足後、約19年間にわたりカンボジアの児童買春問題に取り組んできました。過去に2回のプロジェクトを行い、２回目のプロジェクトが完了した4年前、次なるプロジェクトを考えるとともに、再度児童買春問題について見直しました。英語のレポートを読んだり、実際にカンボジアに出張に行ってみたりしました。そこでわかったこととしては、児童買春問題は減ってきている、しかしまだゼロではないこと、そして児童買春の形態が変わってきたことです。

・被害に遭う子どもは女の子よりも、男の子のほうが多い。

・かつてのストリートベースから、オンラインベースへと変わってきた。

・観光客による被害が増加してきた。

・子どもから子どもへの性的搾取が蔓延している。

私たちはこのような事実と向き合い、まだまだ児童買春の問題から手を引くことはできないと思いました。

皆様からいただいた寄付金は、カンボジアの子どもたちや性的搾取を撲滅するために戦う現地NGO団体のために使わせていただきます。カウンターパートである現地NGO団体が主催する性的搾取に対する知識向上のためのワークショップ開催の費用や、子どもたちの心のケアも行う現地NGOの人件費や運営費として使われます。子どもたちがこれ以上性的搾取の被害に遭わないよう、私たちは資金面でプロジェクトに参加し、現地の子どもたちを支えていきます。