Issues we are working on
私たちは、奈良市内で自立援助ホーム「あらんの家」(男子ホーム)「ミモザの家」(女子ホーム)という施設を運営しています。虐待や貧困、非行など様々な理由から家庭で暮らすことができない15歳〜22歳の子ども・若者たちに寄り添いながら、生活支援・就労支援・就学支援を行い、社会で自立して生きていくための準備を手伝います。また、自立援助ホームを巣立った子どもたちが孤立しないために、子どもたちの声を聴き、「居場所」と「出番」を作ります。これまで自主財源で実施してきたアフターケア事業を拡充し、より積極的に支援を実施します。相談活動・おかえり活動・アウトリーチ活動に専任のスタッフを配置し、コロナ後を想定した機動的な伴走型支援と安心できる居場所を確保します。
Why we are tackling this issue
自立援助ホームの歴史は1960年代までさかのぼれますが、奈良県は近畿では唯一、自立援助ホームがありませんでした。そうした状況を打開しようと、私たちは2013年4月、奈良市芝辻町に県内ではじめての自立援助ホーム「あらんの家」(男子ホーム)を開設しました。そして、2020年5月には、新型コロナウイルスの流行の中、「ミモザの家」(女子ホーム)を尼辻北町に開設しました。2022年現在までに、男女あわせて68名の10代後半の子どもたちをあずかってきました。家族と暮らす権利を奪われてきた子どもたちは、コロナ前から不安定な生活を強いられていました。しかし、新型コロナウイルス感染拡大により、自立援助ホームを退居した子どもたちや、支援を求めて入居してきた子どもたちは就労・就学・生活全般にさらに大きな影響を受けています。新型コロナウイルス感染拡大により、退居し自立した子どもたちも、住み込み就労先を追われたり、失業したり、トラウマによるダメージが再発したりなど、一気に問題があらわになりました。その為、これまで自主財源で実施してきたアフターケア事業を拡充し、退居後も気軽に相談に来れる、子どもたちの「心の安全基地」となれるよう、転職・進学・恋愛・結婚・子育てなどのライフイベントに伴走していきたいと思っています。
How donations are used
1、アウトリーチ事業(定期訪問・食料着替え提供・誕生日会・行政窓口同行、関係機関連携・引っ越し支援)
2、ステップハウス・シェアハウス提供事業(退居者のシェルター機能、安価な住居の提供)
3、相談事業(電話、SNSでの相談受付、そのためのICT化)
・退居した子どもの生活相談・就労就学支援相談、新型コロナの影響により居場所を奪われた子どもたちの生活相談(借金・性・生殖に関することなど)
・就労相談(失業・転職等)
・就学支援相談
4、おかえり事業(退居者の実家としての機能強化)
里帰りしたこどもへの食事の提供、悩み相談・生活状況の確認 学習支援など