Issues we are working on
こどもたちをまんなかにまちをつくろうや
わたしたち、むかいしまseedsのこと。
私たち、NPO法人むかいしまseedsは、「こどもをまんなかにまちをつくろうや」という言葉を理念に掲げ、
2016年から広島県尾道市の向島(むかいしま)で活動をスタートさせました。
“一人のこどもを育てるためには、一つの村が必要だ”ということわざがアフリカにあるそうです。
子育ては親だけの力ではなくまわりに暮らす人たちの協力が必要で、
多様性のある環境の中で一緒にやること、子育てはそれくらい崇高なものなのだよ、
という意味合いが込められているのかもしれません。
種(seeds)をまく、育てる、つなげる。
種が芽を出し枝葉を広げ、花を咲かせ、実をつけ、また種になる。
そのような思いで2016年から尾道市より向島子育て支援センター「はぐ」の運営受託(5年間)、
子育て関連の講演会「ローカル子育てサミット」や勉強会の実施、地域に遊び場や居場所を広げるための活動を行ってきました。
私たちは、繋がり合う中で、子どもたちの育ちや声に耳を傾け、大人も子どもも互いに生きやすいまちづくりがしたいと、
「こどもまんなか」を大切にした活動を展開してきました。
Why we are tackling this issue
自分たちが子育てしやすい環境を自分たちの手でつくる
「若者の地方から都市部への人口流出」や
「全国で30万人ともいわれる不登校の子どもたちへの対応」など
社会には様々な課題があると言われていますが、尾道も例外ではありません。
しかし、大人だけでその課題を考えていても、10代の抱えているものや、想いに寄り添い解決策を導きだせると思えません。
だから、そんな社会課題の前に、自分たちが子育てしやすい環境を作るために、10代の本音を聞くこと、
ありのままで居られる居場所づくり、みんなで話し合える対話の場づくりが出来ないかと考えました。
そして実際に、尾道の10代の若者の声を聞いてみると
「本屋がない」「カラオケがない」「図書館に行っても話すの禁止」「ショッピングモールがない」
「不登校だけど自分が行ける場所がない」など、街に対する「あったらいいな」が見えてきました。
そのような課題を解決するための一つの方法として、「あったらいいな」が形にできるユースセンターをまちにつくりたいというビジョンが生まれました。
そしてむかいしまseedsでは、ユースセンターとして3つの事業をスタートさせました。
①居場所をつくる-町の中に点在する”ユースセンタープラットフォーム”事業
学校や家庭だけでなく、友だちと過ごせたり、ただ立ち寄れたり、自分の話を聞いてもらえたり、偶然の出会いを楽しめたり。10代の子たちがのびのびと過ごせる「居場所」という、無料で利用できるスペースのネットワークを作っています。
平地が少なく、駅周辺などの通行者の多い市街地にも10代が集まれる場所が少ない尾道。街なかのカフェやギャラリー、ゲストハウス等が”ユースセンター”として気軽に利用でき、安心して過ごせる場所になります。
また、プラットフォームとして点在するスペース同士で勉強会を開いたり、学校や地域と連携して、ユースワークに関する情報発信等をしています。
(事例画像)
②テーブルをつくる-”おのみち10代まんなか会議”定期イベントの開催
「もっと10代の声を聞くまちにしたい、もっと10代が楽しめるまちになりたい」と、10代が集まり、話したいことをおしゃべりする会議を月1回開催しています。
小さな商店のようなユースセンターにはいきなり行きにくくても、イベントとして、学校外の同世代や、同じ目線で話ができるユースワーカーと出会えるきっかけの場です。
10代が繋がりをつくれ、参加する大人たちは、ありのままの10代の声を聞くことができ、そして共に暮らす尾道の「あったらいいな」を作ることができます。
これまでに、自分たちが放課後を過ごし、新たに友人たちを誘いやすい「自分たちが利用したい自習室」が、まんなか会議を通してアイデア化し、実現しました。
③ステージをつくる-地元事業団体とのコラボや”プロジェクト”のサポート
まんなか会議では、他にも10代のやりたいことをまるっとつめ込んだフェス「まるフェス」、「自習室の広報ポスターを作ろう」というプロジェクトが立ち上がり、自分たちの手で形づくることを伴走してきました。
2024年10月には、尾道市青年会議所が主催するイベントとコラボし、駅前広場で中高生が自分たちのやってみたかったことへの挑戦や、まちの大人たちとの協働を体験するイベントをサポートする予定です。
自分のやってみたいこと、やりたかったことを自ら表現する、楽しんで挑戦できる機会を創出していきます。
これまで私たち大人は、このまちで共に生きる仲間でありながら、子どもたちの本音や居心地を大切にして来れたでしょうか。
子育てのしんどさや難しさのせいにしてストレスフルなまま、その皺寄せが子どもたちに行ってしまっていたかもしれません。
だからこそ私たちは、引き続き「こどもをまんなかにまちをつくろうや」の合言葉の下、
【ユースセンターズオノミチ】や【おのみち10代まんなか会議】を継続し、尾道の10代に届けていくことで、
10代の声が聞ける居場所があるまちづくりを実践していきたいのです。
そして、10代のやりたいことを応援したり、在りたい姿を支えられる地域や行政となれるよう、運営チームとして拠点の仲間と共に、
情報共有やユースワークの実施、地域への働きかけを行ってまいります。
How donations are used
運営費:毎月10万円
①yco運営活動費
・ユースワーク研修費用 …1万円
・拠点定期訪問、広報 …1万円
・事務経費 …2万円
・各拠点活動補助人件費 …3万円
②まんなか会議開催(月1回開催)…1万円
③そのほか企画・連携業務経費…2万円