Issues we are working on
児童養護施設で生活している子供たちは、実の親などから虐待を受けた過去を持っています。
虐待の背景には貧困があります。
日本では現在7人に1人の子供が貧困家庭で暮らしていると言われていますが、
生活が苦しい中で、精神的に追い込まれて親が子供を虐待をしてしまうということが多くあります。
児童養護施設の子供たちは、原則18歳で施設を卒業しますが、
卒業後は誰も頼ることができず、一人で生きていかなければなりません。
心に大きな傷を持っている子供たちですが、児童養護施設では一人の職員さんが
多くの子供を見ることになるため、十分なケアをすることができず、
人を信じることができないまま社会に出て、
人間関係を構築することができずに転職を繰り返すなど、生活が困難になってしまいます。
一方で愛情に飢えているため、早くに結婚・出産するも
うまくいかずに離婚し、一人親となって貧困に陥ってしまうということも多いです。
過去に受けた虐待を原因とする、精神的・肉体的な後遺症を抱え、
施設を卒業した後も苦しむことになるのです。
そしてこのことがまた新たな貧困・虐待を生んでしまうという負の連鎖があります。
Why we are tackling this issue
貧困・虐待の連鎖を断ち切り、恩送りのリレーを作る
私たちみらいこども財団は、
”子供たちが施設を卒業した後も人生の伴走者となること”を目指して活動しています。
子供たちは、人を信じることができたら、自分を信じることができたら、
自らの力で幸せな人生を歩むことができるはずです。
そこでまず私たちは毎月継続して訪問することで、
子供たちにとって信じることができる大人になることを目指します。
また子供たちが、自分の可能性を信じたり、
未来に希望が持てるように、学習支援や就業支援も行います。
そして施設を卒業した後も、子供たちが困ったときに気軽に相談したり、
悩みを打ち明けたりすることができる、そんな関係を目指します。
そして大人になった子どもたちが私たちと一緒に、
自分と同じように苦しむ子どものための居場所になってくれる、
恩送りのリレーをつくります。
貧困・虐待は当事者だけの問題ではない
貧困や機会差別は当事者だけで何もかも解決できるものではありません。
周りにいる、私たち一人ひとりが貧困や虐待問題に気がつき、
目を向けて、一歩踏み出すことが大事です。
私たちは子ども達と手を繋ぐことで、自分自身が優しくなれるということを知りました。
そんな人が1人でも増えることで、隣で困っている人にためらいなく
手を差し伸べることが当たり前の社会を目指します。
10年後には社会貢献活動が誰にとっても当たり前の行為であることを信じています。
How donations are used
・全国600すべての児童養護施設を支援する拠点作りのための資金(20拠点、300か所)
・事業開発のための資金
・スタッフ経費
・そのほかミーティング会場費など活動にかかる費用