Issues we are working on


近年、小学生の不登校が増加しています。
また、大人になってからも「自分は本当はどう生きたいのか」「自分がやりたいことは何か?」といった悩みを抱える人が少なくありません。転職や自己啓発に関する書籍が数多く出版されていることも、この現象を象徴しています。
これらは、現代社会が直面している不安定さや不確実性の反映です。
特に、先行きが見えない社会情勢の中で、自分の人生をどのように歩むかを見極めることは、ますます難しくなっています。
価値観が多様化し、情報過多の時代において、正しい選択をするのは簡単ではありません。こうした状況において、人々は自分自身を見失いがちであり、心の中で葛藤を抱えながら生きているのです。
しかし、変わりゆく社会を生き抜くためには、強さと柔軟さが求められます。自分の軸をしっかり持ち、時に周囲と調和しながらも、自分を大切にして生きる力が重要です。私たち一人一人が、自分にとっての「本当の生き方」を見つけ、それを実現するためにどのような行動を取るべきか、社会全体で考えていく必要があります。
Why we are tackling this issue



このような社会問題を解決するためには、人間の成長過程において重要な時期である小学生時代に、「生きる力」を身につけることが不可欠だと考えています。
少年期の教育は、単に知識を学ぶことだけでなく、自分の思い通りにいかない自然や他者との関わりを通じて、多くの経験を積むことが重要です。この時期に、自己理解を深めるとともに、忍耐力や調和性、柔軟性といった社会で生き抜くための力を養うことが、後の人生に大きな影響を与えます。
例えば、子どもたちが自然の中で友達と一緒に遊んだり、共同作業をしたりする中で、身につくのは協力する力やコミュニケーション能力、困難に立ち向かう姿勢です。また、思うように物事が進まないときに、どのように自分の気持ちを整理するのか、その物事に対して向き合うことの大切さを学ぶことで、将来の様々な試練にも真っ直ぐ向き合うことができるでしょう。このような経験こそが、現代社会で求められる柔軟で強い精神を育む土台となります。
さらに、自分の軸を持ち、自分を大切にすることができるようになると、他者との違いを尊重し、変化の激しい社会の中でも自分らしく生きる力が養われます。自分の「軸」を持つことで、他人の意見や社会の圧力に流されることなく、自分が本当に大切にしたいことを見極め、行動に移すことができるのです。
私たちが今この問題に取り組む理由は、未来を担う子どもたちが、強くしなやかに社会に適応し、充実した人生を送るための基盤を作ることにあります。
だからこそ、子どもの成長段階における教育や経験を充実させ、子ども達が未来に向かって自信を持って歩んでいけるような社会を作っていくことが、私たちの役割であると感じています。
How donations are used

「道の子」の運営は、保護者からの月謝を基盤に行っています。
公立小学校が無償で通えるのに対して、オルタナティブスクールやフリースクールは、国や地方自治体からの助成金がないため、保護者が月謝を支払う形で運営されています。この現状を踏まえ、私たちは「道の子」が、どんな子どもでも受けるこのができる教育の選択肢であるためには、寄付金がとても重要だと考えています。
私たちは、公立の小学校のように、通いたい子はできるだけ通えるようにしたいという想いがあります。しかし、保護者の月謝だけに依存することは、家庭への負担を大きくし、教育の機会が限られてしまう可能性があります。それでは、教育の選択肢として「道の子」を提供する意味が薄れてしまいます。
そのため、保護者からの月謝に加えて、寄付金を有効に活用し、「道の子」の運営を安定させ、子ども達にとってできるだけ平等な教育を提供したいと考えています。
寄付金は、道の子のフィールドの整備や、運営費用に使われます。ご支援いただくことで、私たちはこれからも、子ども一人一人が自分のペースで学び、成長できる場所を提供し続けることができます。
寄付に運営の全てを頼るという判断は、まだまだ現実味を帯びていませんが、寄付と月謝の両立によって、安定した運営の土台を作り、必要としてくれる子どもたちに「道の子」を開かれた場所にしていきたいと考えています。どうか、温かいご支援をお願いいたします。