Issues we are working on
学習支援事業を通して、
子どもたちはいきいきとした年上の存在を知り、歳をとること、大人になることを肯定できるようになるのではないかと考えています。また、話を聞いてもらうなど、頼れる大人を知ることで、家でも学校でもない第三の居場所を持ち、新たな価値観に出会うチャンスが生まれると期待できます。
大人たちも自分と違う世代で、異なる価値観や世界観を持つ子どもたちに出会い、自分の世界を広げることができます。そして、それを拡大させて、子どもたちにとどまらない、身の回りの人たちへの寛容さを身につけることができると考えます。
体験の提供を通して、
学校の座学では得られない体験を提供することは、子どもたちの、知識や世界を拡げ、将来の選択肢を広げるきっかけになります。体験の全てを具体的な将来の姿に直結させなくて構わないと考えています。むしろほとんどがそれぞれの子どもたちにとって、一時の過ぎ去る経験になると思います。それでも体験が1回でもあると、子どもたちの自分を取り巻く世界を見る目は全く変わります。
また大人にとっても、自己の専門性を生かし、子どもたちと交流することは、専門性の発揮だけではなく、伝えることの難しさや、自分の持つ能力が誰かの感動や発見を引き起こす喜びを知るきっかけになります。
トークライブや講演会などの双方向での大人との交流を通して人生経験の共有をすることで、
普通、と言われる仕事でも、普通ではない、と言われるような職業や学問をしている人でも、いろいろな大人が存在すること、その人たちが今に至るまでにしてきた努力を知ってもらいたいと思います。それが子どもたちに直接、具体的なアドバイスになることも、間接的な経験を知識として持つことになることもあると思います。どちらにせよ、いずれ大人になる子どもたちに、まわりのさまざまな職業や専門を持つ人を尊重、リスペクトする素地を作ります。
講師となる大人もまた、自身がしてきた努力を共有するためにこれまでの人生経験を振り返ることになります。大人にとっても、華々しい成功だけではないであろう自分を見つめることで、自身をより深く理解し、壁にぶつかりながらもここまで至った自分を認め、労うきっかけになります。
いずれの事業においても、
大人の経験を子どもたちに還元することで、子どもたちが広い世界観を獲得し、未来への足がかりを得られる、そんな取り組みを進めていきます。
Why we are tackling this issue
日本全体のこどもの進学率は約80%であるのに対し、ひとり親家庭のこどもの進学率は約60%です。
また、生徒児童の自殺者数は400人を超えており、若者の意識調査で「将来に明るい希望がある」と回答した若者は約60%しかいませんでした。
若者の意識に関する調査で、13~29歳の55%が「自分自身に満足していない」と回答しています。
一方で、社会意識に関する調査では全世代の64.3%が「社会の一員として、何か社会のために役立ちたい」と答えています。しかし、ボランティア活動に参加しているのは総人口の6%にとどまっています。
調査などの結果にも表れている通り、今の若者(成人から40歳ころ)は、未来に希望がないと思うことが多いようです。
未来への失望は、不登校や自殺問題にもつながり、子どもたちの大事な時間や経験、更には命を奪うことにもなりかねません。
この現状を打破するために、
こどもたちに学びの機会を提供し、自分の未来像を描かせること、おとなたちには活躍の機会を提供し、自身への肯定感を高めることが必要と考えました。
How donations are used
☆学習支援・無料塾関係
テキスト、ワークなどの教材購入
ノートや筆記用具の文房具やコピー用紙などの消耗品
パンフレットの作成、デザインなどの広告費
サーバー維持などの管理費
学習支援に使用する場所の利用費
☆体験学習関係
実験や鑑賞会に使用する場所の利用費
使用する実験道具、資料の購入費
チラシやポスターなどの広報費
講師謝礼 *学習支援の講師はボランティアのため謝礼はありません
☆経験の共有機会関係
講演会やトークライブに使用する場所の利用費
講演会等での軽食など飲食費
チラシやポスターなどの広報費
講師謝礼