Issues we are working on



1.妊産婦から子育て中の母たちのメンタルヘルスケア(孤独感の解消、不安・ストレス軽減)
コロナ禍の影響もあり、産後うつの可能性のある母親は、4人に1人とも言われます。
コロナ以前も10人に1人は産後うつを発症すると言われていました。通常のうつ発症率3~7%と比較すると割合が高くなっています。
妊産婦の死因のトップは自殺、という衝撃的な事実もあります。
また児童虐待の相談件数は過去最多を更新し続け、3年連続で20万件を超えています。
こうした数字の背景には、複数の調査で、子育てに孤独や何らかの不安を感じている女性は7割以上という結果もあります。
抗えない心身の大変化。待ったなしの子育て。
劇的な変化と地道な積み重ねの中には、喜びだけでなく、予想以上の辛さや迷い・葛藤もたくさん。
子どもと過ごす日々の中で、煮詰まったり、自信をなくしたり、逃げ出したくなったりした時、そっと寄り添ってくれる味方が必要です。
リスニングママ・プロジェクト(以下リスママ)では「聴く」の専門的なトレーニングを受けた3歳~中学生までの育児中のママが、オンラインで20分間、どんな話でも寄り添って聴きます。利用は無料です。
さまざまな育児支援がある中でリスママの特長は「当事者主体」であるところ。 聴き手は、専門的な「聴く」トレーニングを受けた、同じく育児中の母たちのボランティアです。
しがらみのない相手に、ジャッジやアドバイスされることなく受容と共感を持って、どんな些細な話でも聴いてもらうことで、話す方は、ありのままの自分を受け入れ、自分らしさを大切することができるようになります。
私たちは、専門家の支援が必要になる手前の、育児中の母たちの日常的なメンタルケア、セルフケアを担当しています。
2.子どもの健やかな育成・自己肯定感の向上
日本の子どもの自己肯定感は諸外国と比較し低いことは広く知られています。
また近年、児童のうつや自殺も増加しています。
当団体の講座を受講した母たちから、「講座での実習やおはなしDAYの利用を通じて、どんな気持ちも丸ごと受け止めてもらえる経験を重ねることで、大人になってからでも自己肯定感・自己受容感が上がった」という声がよく聞かれます。
その実感を持つ母たちが、子どもの話を同じように丸ごと聴くことで、子どももまた「自分はありのままでいい」「受け入れられている」と感じることができ、自己肯定感が育つことにつながります。
さらには、子どもが「話せばわかってもらえる」「スッキリする」という体験を重ねていくことで、レジリエンスや援助希求力などの生きる力も培われます。
リスママでは、次世代のために、子どもの周辺の大人たちの「受容的共感的に聴く力」を育む事業を行っています。
Why we are tackling this issue



リスニングママ・プロジェクトは東日本大震災をきっかけに、母たちの切実さから生まれたプロジェクトです。
産後うつ、虐待など悲しいニュースが止まない現代。
大人の忙しさに子どもたちの方が配慮し、そして怯えています。
親としては、子どもを大切に育てたい。けれど、自分が育った時とは状況が違うし、孤独や犠牲も感じて苦しい。そんなジレンマと向き合いながら、子どもも親も、生き生きと暮らすには、受容し合うことが必須だと痛感しています。その解決の一つが「聴きあう」ことです。
聴き合うことで、子どもたちを受け止められる世界にまで到達できると思っています。そのためには、まず、親に心地よく聴いてもらえる環境が必要です。自分が受け止めてもらえて、誰かを受け止めているという日々の中に、子どもたちも含まれている。そんな細やかな世界が、親個人の力量ではなく、社会のシステムとしてバックアップ体制がある。そんな世界に少しでも近づけていきたいのです。
正しさに目を向けるのではなく、今の世の中が必要とする「親子の健やかさ」を社会に広めるため、私たちは進んでいます。
(代表 豊平さとみ)
<おはなしDAY(20分のオンラインによる共感的傾聴サービス)利用者さんの声>
●初めて利用しました。優しいお声で癒やされました。気持ちを代弁してもらい、そうなんです、と何度も思いました。
●20分聴いていただいたあと、本当にスッキリとしました。私のことを信じてずっと寄り添って話を聞いていただき、気づいていなかった感情も言葉にしていただき、自分の中から発見があり、最後とても温かい気持ちになりました!
●ひととおり自分のモヤモヤ、不満、怒りを外に出してみると心に余裕が生まれ、状況を冷静に見直す力が出てきました。
●久しぶりに利用して、私にとっておはなしデーはやはり命綱だなと思いました。
●利用して何日か経った今も、心のなかに芯のように「大丈夫」という気持ちが続いています。
●リスナーはわたしにとってメンターかコーチのような存在。ただ聞いてもらうだけ。でも自分の人生でこのように人に話を聞いてもらった経験は初めてで、目から鱗でした。
●このままリスママに出会わなかったら、大人だから自己解決しなきゃと突き詰めてしまい、行き詰まって、夫との関係にひびが入っていたかもしれません。気持ちが崩れる前にリスママに話を聞いてもらうだけで、十分に防波堤になってくれてると思います。
How donations are used



健やかな子育てを応援したい!
その気持ちを集めて母たちを支えるしくみを一緒につくりませんか。
ご支援いただきました寄付金は、以下の用途に使わせていただきます。
・活動の普及・啓発に関わる広告宣伝費(HP・LINE運用費、Instagram有料広告、パンフレット・カード制作・印刷な・送付代など)
・講座開発費(当団体の聴き方・共感的傾聴を、誰でもいつでも学べるよう「オンデマンド講座」を作りたい!)
・講座開催のための出張旅費(依頼元に予算がない場合)
・システム利用料、決済手数料(匿名性を担保した予約サイトの利用、講座・会議で使用する会議システム、会計システムなどの固定費)
・活動の維持・運営のための人件費含む管理費
(10年の活動維持、団体の拡大と共に、スタッフが抱える業務が増えています。経理・講座事務など、スタッフが健やかに活動を続けるためのサポートが必要です。)
●マンスリーサポーター(毎月、継続してサポートしたい方)ぜひ仲間になってください!(✳︎いつでも解除可能です。)
・月500円で毎月おはなしDAYのカードを全国に届ける送付代の助けになります。
・月1,000円1年間の応援で、おはなしDAYのカードの現在の約1年分(10,000部)を印刷できます。
・月2,000円1年間の応援で、「聴く力」を磨く講座をSNSで広める支えになります。
・月3,000円1年間の応援で、おはなしDAYのカードとパンフレット約1年分を印刷し、配布することができます。
・月5,000円1年間の応援で、「子どもの生きる力を育む」ための出張講座を全国で開催するサポートができます。
●単発サポーター(今回のみサポートしたい方、又は都度サポートしたい方)
・2,000円でカードを1,000枚印刷できます。
・3,000円でイベント時に配布するチラシを300部印刷できます。
・5000円でパンフレットを1,000部印刷できます。
・10,000円で講師が出張講座を行う際の交通費(依頼元の交通費負担が難しい場合)の大きな助けになります。
・30,000円で、おはなしDAYカードとパンフレット約1年分を印刷できます。
法人からの寄付もお待ちしております。
<寄付者(サポーター)の声>
●子どもが保育園から小学生の頃におはなしDAYをよく利用していました。
そこには「聴いてもらえている安心感」があふれていて、身体全体を大きな毛布でくるんでもらっている感覚がありました。
20分間は泣いても、怒っても、ただただ思いついたことを話してもいい。
おはなしDAYは「自分のままでいい」「自分のままでいられる」時間だと思います。
泣き止まない赤ちゃんを抱っこして必死なお母さん、小学生の子どもに怒ってばっかりのお母さんが、20分間自分でいられる時間が続いてほしいと、リスママの賛助会員※になりました。
ジャッジやアドバイスがない、話を聴いてくれる場はとても貴重です。
これからもリスママの活動を応援します!
●次世代に良質なものを手渡したい。
この世のお母さんが話を聴いてもらってスペースを作る機会があってほしい。
お母さん自身が幸せで満たされていることから世界平和は始まっていくから。
リスママのマンスリーサポーターになった理由の根底に、この思いがあります。
寄付をすることは、私が担えない役割を代わりにお願いしている感覚です。
リスママという団体が体現し続けている社会貢献の流れに、自ら選んでコミットできている喜びがあります。
収入の何割かを寄付すると幸福度が上がるといいますが、寄付を続けることで私自身の幸福度は小さく着実に上がっていますね。
そして継続的な寄付は私自身へのサポートでもある、と気づきました。
私の母にも、私を育てている時にリスママで話を聽いてもらう機会を持ってほしかった。
幼い頃の私の話を聴く、聴き方を学んでほしかった。
このリスママの活動が今後もピースフルな社会変革を続けていけるように。
その応援と感謝をこめて、寄付を今月も続けています。