Issues we are working on
「今日どこ行こう♪」
~私たちの外出が地域をかえる~
「行動援護」とは?
行動援護とは、知的・精神・発達障がい等により、ひとりで行動することが難しい方に提供される福祉サービスです。専門的な知識を持ったヘルパーが、行動に伴う困難が発生する原因や適切な対応を検討し、危険を回避するための援助や外出時の移動に必要な介護などを計画的に行います。行動することに困難を抱える方の生活を支える柱であり、地域で生き生きと活動し、暮らしていくために必要な支援のひとつです。
支援者の繋がりを作りたい
障がいを持った人が、住み慣れた地域で「楽しみのある生活」ができるように働きかけるフォーラムを、
令和5年3月5日(日)に福岡県久留米市にあるホテルニュープラザ久留米にて開催します。
私たちがフォーラムを行う目的は2つです。
1つ目は、どんな障がいを持っていても生活の軸となるような楽しいことや嬉しいことは必要で、それに触れ続けることができるように行動援護のような公的な福祉サービス制度を含む環境整備を目指したいと考えています。
2つ目は、行動援護サービスや行動障がいの人たちを支援する人がもっと働きやすい環境を作り、そして、障がいを持つ人の生活や、利用しているサービス等のことを知り、支援の必要な人たちに対して、みんなが自然と手を差し伸べることのできるような街にしたいという思いがあります。
その為にも多くの皆さんに知ってほしい。また支援者の仲間がほしい。そのきっかけ作りとして今回のフォーラム開催します。
Why we are tackling this issue
みなさんの楽しみって何ですか?
楽しみがあると嫌なことも乗り越えられますよね。
例えば、外出して、「ジュースが飲める」「電車に乗れる」「本屋さんで好きな本を買える」「お店で好きなものが買える」これらは、みなさんにとって当たり前に日常の中にあることなのかもしれません。
でも、行動障がいを持った人たちには、そんな当たり前なことが大きな「楽しみ」となり「生活の軸」となっているのです。
障がいをもったが故にある、逃げ場や解決方法のない「生きづらさ」の中で生活しており、嫌なことや不安なことも多い中、その「楽しみ」を軸として生きているのです。
「行動障がいがあると1人での外出は怖い…」「うまく言葉も伝えられないし…それでも外出しないと、楽しいこともできないし…」と思っている方もいます。でも、そんな時に助けてくれるのが支援者さんであり、「分かりやすく伝えてくれるし安心できるから支援者さんがいると楽しいことだって広がる。」と思ってもらえています。
みんなが当たり前に思い考える「今日どこ行こう♪」が、障がいがあっても「当たり前にある」地域に、そしてそんな社会になってほしい。そんな思いのある仲間が集まって活動しています。
障がいがあっても当たり前に生活できるように
SDGs(国際目標)の中に「誰ひとり取り残さない」持続可能で多様性と包括性のある社会の実現を目指す、と掲げられています。
※多様性(ある集団の中に異なる特徴・特性を持つ人がともに存在すること)
人種や国籍、性別、年齢、障がいの有無、宗教、性的志向、価値観等の様々な多様性があると思います。
このSDGs(17の目標)中の11に「住み続けられるまちづくりを」という目標があります。福祉分野の中にある「高齢介護」に関する高齢者に関しての認知度は高いと思います。それと比較して「障がい福祉」に関しての認知度は低く、まだまだ不十分と言える現状です。
先に述べたような目標を達成していく上で必要だと思うことは、まず「知る」ことだと考えています。そして「認め合い」「調和」していき「風土をつくる」ことにつながっていくのではないでしょうか。
障がい分野はまだまだ、認知度が低く、知ってもらうことから始めることが大切だと思い、今回の行動援護フォーラム開催への運びとしました。私たちが実際に行動援護サービスを通して支援をしていく中で、まわりのみなさんの反応が変わっていくことを感じています。それは、当事者や私たちの姿や支援場面を見て「知って」頂けたからです。そのような事例や支援者によるスピーチ、講演、意見交換等により「知る」ことのできる中身を準備しています。
メンバーは、当事者の親、支援者、相談支援専門員、介護支援専門員、高齢介護職員、関係機関職員、行政関係職員、教員等、多様であり個性豊かな仲間たちです。
How donations are used
当たり前にある思いや行動を当たり前にできる地域に
本人や保護者さんとしっかり話し合い、その思いを大切に多職種で協力して「あんなことしたいな」「あそこにいきたいな」
そんな気持ちを汲み取って本人を真ん中に支援の輪を作っていきます。