Issues we are working on
当会は1991年に設立された、“在日コリアン青年が集い、学びあう場”であり、“在日コリアン青年が運営するNGO”です。韓国籍・朝鮮籍・日本国籍などの国籍を問わず朝鮮半島にルーツを持つ青年が、同じルーツを持つ仲間と出会ったり、自分のルーツに触れたりすることのできる場であり、様々な活動を通じて在日コリアン青年のエンパワメントを行っています。また、市民としての社会活動や情報発信を行っています。目指すべきビジョンとしては以下の二つです。
1、多民族多文化共生社会の実現
ヘイトスピーチ(差別扇動)に代表されるような排外主義に反対し、多様なマイノリティが尊重される多民族多文化共生社会の実現を目指しています。在日コリアンをはじめとした在日外国人への偏見・差別をなくし、権利を向上させるために行動します。
2、歴史認識にもとづいた東アジアの平和実現
植民地支配や戦争の被害者に対する戦後補償、歴史修正主義への対抗、朝鮮半島の和解と統一など、東アジアをとりまく様々な問題の解決と平和の実現を目指しています。今を生きる若者として歴史に向き合い学ぶとともに、在日コリアンとしての立場からの社会発信、草の根の市民交流・相互理解に取り組みます。
このような目標を達成するため、「在日に根ざし、祖国に参加し、世界に連なる」という理念を掲げています。在日コリアンであることに軸を置きながら、日本と朝鮮半島にまたがった思考と行動様式を通じて、人権と平和にもとづいた世界を実現することを目指します。
現在、主に以下3つの活動分野をもって活動を推進しております。
(1)学びと交流を通じた在日コリアン青年エンパワメント活動
大阪(鶴橋)と兵庫(三宮)の二つに事務所を構え、在日コリアン青年が集まることのできるコミュニティ運営を地方単位で展開し、以下の日常的な活動を行なっています。
〈ハングル講座〉:週1回のペースで開催。入門から上級までさまざまなレベルに合わせた教室を運営。
〈KEY-s学習会〉:平和・人権・歴史に関連する様々なテーマで、参加者の自発的な関心を原動力にして、月1回のペースで実施。
〈コリア文化サークル〉:チャンゴ(長鼓)、チュム・ムヨン(舞踊)、テコンドー、カヤグム(琴)などの民族伝統文化の練習を週一回実施し、各地での公演発表もおこなっています。
(2)市民団体としての社会活動・ボランティア事業
また、事務局を大阪に置き、当会全体の事業として、社会活動やボランティア事業を展開しています。日本国内はもちろんのこと、韓国の市民団体との定期的な交流・研修事業もおこなっています。日韓青年交流や多民族多文化共生社会づくりのためのプログラム、東アジアの平和、日韓・日朝関係改善をテーマにしたシンポジウムなどを年一回のペースで開催しています。
(3)在日コリアン青年団体としての情報発信
地域の自治体や教育機関からの依頼を受けて、コリアタウン(大阪・生野)のフィールドワーク案内や、人権研修などの講師派遣も行っています。また、ハングル市民講座(青年以外、ルーツを持たない方も参加) も実施しています。上記(1)(2)の活動報告を社会に発信するため、機関誌『KEY-Station』を発行しています(年2回)。
1、多民族多文化共生社会の実現
ヘイトスピーチ(差別扇動)に代表されるような排外主義に反対し、多様なマイノリティが尊重される多民族多文化共生社会の実現を目指しています。在日コリアンをはじめとした在日外国人への偏見・差別をなくし、権利を向上させるために行動します。
2、歴史認識にもとづいた東アジアの平和実現
植民地支配や戦争の被害者に対する戦後補償、歴史修正主義への対抗、朝鮮半島の和解と統一など、東アジアをとりまく様々な問題の解決と平和の実現を目指しています。今を生きる若者として歴史に向き合い学ぶとともに、在日コリアンとしての立場からの社会発信、草の根の市民交流・相互理解に取り組みます。
このような目標を達成するため、「在日に根ざし、祖国に参加し、世界に連なる」という理念を掲げています。在日コリアンであることに軸を置きながら、日本と朝鮮半島にまたがった思考と行動様式を通じて、人権と平和にもとづいた世界を実現することを目指します。
現在、主に以下3つの活動分野をもって活動を推進しております。
(1)学びと交流を通じた在日コリアン青年エンパワメント活動
大阪(鶴橋)と兵庫(三宮)の二つに事務所を構え、在日コリアン青年が集まることのできるコミュニティ運営を地方単位で展開し、以下の日常的な活動を行なっています。
〈ハングル講座〉:週1回のペースで開催。入門から上級までさまざまなレベルに合わせた教室を運営。
〈KEY-s学習会〉:平和・人権・歴史に関連する様々なテーマで、参加者の自発的な関心を原動力にして、月1回のペースで実施。
〈コリア文化サークル〉:チャンゴ(長鼓)、チュム・ムヨン(舞踊)、テコンドー、カヤグム(琴)などの民族伝統文化の練習を週一回実施し、各地での公演発表もおこなっています。
(2)市民団体としての社会活動・ボランティア事業
また、事務局を大阪に置き、当会全体の事業として、社会活動やボランティア事業を展開しています。日本国内はもちろんのこと、韓国の市民団体との定期的な交流・研修事業もおこなっています。日韓青年交流や多民族多文化共生社会づくりのためのプログラム、東アジアの平和、日韓・日朝関係改善をテーマにしたシンポジウムなどを年一回のペースで開催しています。
(3)在日コリアン青年団体としての情報発信
地域の自治体や教育機関からの依頼を受けて、コリアタウン(大阪・生野)のフィールドワーク案内や、人権研修などの講師派遣も行っています。また、ハングル市民講座(青年以外、ルーツを持たない方も参加) も実施しています。上記(1)(2)の活動報告を社会に発信するため、機関誌『KEY-Station』を発行しています(年2回)。
Why we are tackling this issue
1.マイノリティとしての在日コリアン青年
在日コリアンは、現在は三~五世が多数を占める世代となり、国際結婚によるダブル(ミックス)の子どもや、日本国籍を取得する人が増加しています。植民地支配を生き抜いた一世や、戦後のさまざまな差別を乗り越えて来た二世世代に比べれば、多くの当事者や支援者の運動の成果もあり、日本社会で十全に生きるために必要な社会制度は改善されてきました。しかしながら、戦後70年が経った今でも、日本国籍を取得していなければ地方参政権がなかったり、公務員としての地位に差が生じるたりするなど、制度的改善の必要性は残されています。
さらに、今でも朝鮮半島にルーツを持つことを隠し、否定的に考えて生きるケースは少なくありません。その理由は、2000年頃から問題となり出したインターネットでの誹謗中傷や、2013年頃から問題化した街宣でのヘイトスピーチなど、新たな「排外的」風潮によるものです。そして、その排外的風潮の多くが植民地支配や在日コリアンに関する歴史の無知に由来する偏見であるため、在日コリアン青年たちは、自身の出自を説明したり、ルーツを肯定的に捉えて生きるためには、「歴史認識」問題を避けて通れない状態にあります。
しかし、多くの在日コリアン青年たちは、歴史をどのように学んだらいいのかわからない、と痛感しているのが実情です。なぜなら、日本社会において在日コリアンの歴史を学ぶ機会がほぼ無いからです。特に民族学校に通っていない大多数の在日コリアン青年たちは、自らのルーツの歴史を正確に学ぶことが難しく、マイノリティとしてのエンパワメントが欠如した環境に置かれていると言えます。
2.東アジア共生社会に向けて
世界平和の実現のためには、私たちは東アジアで共生社会の礎を築く必要があると考えます。そのためには、東アジアという舞台で、日本と朝鮮半島の若者世代が、戦争や植民地支配の惨禍を繰り返さない歴史認識・歴史教育の重要性を共有し、文化的、経済的に交流を深めていくことが求められているのではないでしょうか。その意味でも、植民地支配によって生まれ、日本と朝鮮半島の狭間で数世代にわたって生きてきた在日コリアン自らが、社会発信していく必要があると考えます。