Issues we are working on
当法人の定款にあるNPO法人の事業活動は、「社会教育の推進を図る活動」と「子供の健全育成を図る事業」です。
この猫の保護活動を通じで、NPO法人の事業を遂行しております。
《取り組んでいる課題》
1、猫の保護活動(野良猫の保護・地域猫の活動・飼い猫の保護・飼育指導)
2、猫の保護活動を通じて、人と人が世代を越えて関わりあえる環境を作る
3、野良猫の保護を含む、猫の問題が次世代の負担にならないように務める
《実務内容》
・野良猫の保護・地域猫の活動
・高齢者の飼育環境の改善と指導
・飼育できない環境になったときの受け入れ先のアドバイス
・受け入れ先が無いペットにおいては相談により保護
・高齢者の社会参加を促す(高齢者のペット預かりボランティア)
・SDGsフードロス改善の活動(ペットフードのフードバンクを推進)
・動物とのふれあいで、子供たちが生命の大切さを知るきっかけとなる活動(ふれあい譲渡会)
・動物を通して、高齢者と子供達が会話しあえる環境作り
Why we are tackling this issue
代表、角谷亜紀は、子供3人の子育てを行いながら高齢者施設に勤務し25年が経過。
現在のNPO法人の活動も、仕事を行いながらの活動です。
この猫の保護活動も、施設を利用する高齢者の方に何かあれば、猫を預かり、新しい里親さんを探していたことがきっかけとなっております。
高齢者がペットを飼育する理由の一つに寂しさがあります。
「ご飯が欲しそうだったから」「寒そうだったから」終生飼育の責任が果たせないと分かっていても、ペットを飼育し共に生活し愛情を注いでおります。本来、地域のコミュニティが整っていたら、その高齢者がペットの飼育をすることはなく若者が何かしらの形で手を差し伸べてくれるはずです。
また現代社会の問題として、少子高齢化・核家族化など子供たちが孤独になりやすい環境になっております。
そんな中で、命の尊さを伝えるきっかけは少なく、学校教育だけでは学びきれない現状があります。
こころの隙間を埋めるため、SNSなどの心を寄せる方も多いのですが、命の尊さ・大切さを知るには「真剣に生きる命と向き合う機会が必要」だと考えております。
私は、「1匹でも多くの猫達の幸せな顔が見たい」と始めたこの活動ですが、この猫の保護活動を通して沢山の仲間ができました。
現在は、子育てを終えましたが家に子供の姿が絶えることなく、学校帰りの子供たちが猫とのふれあいを求めて家に訪れます。
これからを生きる子供達が、自ら考えて行動し、学ぶことの大切さや、思い通りにならない辛さや悔しさを、生き物と共に活動しているこの法人だからこそ、伝えらる命の大切さや優しい気持ちを育むきっかけにしたいと考えております。
そして、当方のボランティアさんは高齢の方も多く、高齢だからとペットとの飼育を諦めるのではなく「猫の預かりボランティア」としてペットのと生活を楽しんでおります。また、今までペットと過ごし、見取りの経験があるからこそ、命の大切さを次世代に繋げる語り手として活躍しております。
私は、この活動を通して、人も動物も、高齢者も子供も、お互いが幸せを分け合えるように「人にも動物にも優しい社会づくり」に繋がればと考えて活動しています。
How donations are used
保護活動を行っていると、負傷した猫や病気の猫たちが来ることが多々あります。
子猫を保護しても、人馴れが上手く進まなかったり、柄や障害などにより予想以上に譲渡が手こずるケースも多々あり、長くいることでワクチン接種やウイルス検査、避妊去勢手術など医療費がかさむことが多くあります。
またTNRのみと思っていてもケガや病気があり、地域に直に返されないケースもあります。
どの猫においても、いったん保護したからにはできる限り良い状態で次に繋げられるよう努めています。
そうした猫達の為に活用させていただきます。
年々増える保護頭数は、NPO法人になってからも変わらず増え続けております。
《保護猫状況》
令和元年 54匹保護(譲渡数:54匹)
令和2年度 61匹保護(譲渡数:61匹)
令和3年度 196匹保護(譲渡数:185匹)
令和4年度 289匹保護(譲渡数:268匹)
令和5年度 309匹保護 (令和5年12月現在)
《およその経費内訳》
猫の病院代 約300万円/年(多い時は1ヶ月で70万円以上になることも)
餌・トイレの砂など、日常的に使われる消耗品 約100万円/年
ボランティア活動における交通費 約50万円/年
猫と人が交流できる譲渡会の場所の確保 約20万円/年