Issues we are working on



私たちは、地域の子どもたち(特に中高生)とそれを取り巻く地域環境が抱える複合的な課題に取り組んでいます。
子どもたちが抱える課題
生活の中心が家・学校・塾・部活に限定され、自己肯定感が低くなりがちである点や、多様な交流が乏しく親や教員が勧める進路を選びがちで将来の選択肢が少ないといった現状があります。また、放課後や休日にふらっと立ち寄れる場所がなく、どこへ行くにも親の送迎が必要であるため、自分で行ける範囲に行動が制限されているという「居場所の欠如」も大きな問題です。
地域環境の課題
10代が楽しいと思える場所(カラオケ、カフェ、気軽な運動施設など)が少なく、地域への愛着が育ちにくいまま進学や就職で流出してしまうことが挙げられます。さらに、小中高を通じて人間関係が固定化されやすく、主体的な選択ができにくい環境や、多様な大人との出会い・きっかけが不足していることも課題視されています。これに加え、団体は耕作放棄地の増加や森林環境の悪化といった地域の持続可能性に関わる課題にも、高校生との連携などを通じて向き合っています。
Why we are tackling this issue
これらの課題に取り組む最大の理由は、「子ども・若者は社会をつくる近い未来の担い手」であり、学校や家庭だけに教育や育成を任せるのではなく、地域全体で若者を支える新しい仕組みが必要だと考えているからです。
子どもたちが地域の中で「ナナメの関係」(親や先生でも友達でもない、利害関係のない第三の大人)と出会うことは、彼らの内発的な動機に火を灯し、自己成長を促すために不可欠です。
しかし、多様化が進んだ今、児童館や公民館などの公共施設だけでは、彼らが「自分らしくいられる安全安心な場所(サードプレイス)」が地域に不足していました。
こうして若者が地域の魅力や面白い大人と出会わないまま町を出てしまうことは、地域の活力低下に直結すると私たちは考えています。
ユースセンターを通じて、10代がやりたいことにチャレンジし、将来的にはサポート側に回るような循環を生み出すことが、10年後の地域の未来を豊かにすると信じているため、この活動に取り組んでいます。
さらに、不登校や部活動の地域移行といった社会的なニーズに対応し、こども・若者の声を直接拾い上げるためにも、公的な枠組みを超えた柔軟な民間の居場所が必要とされています。
How support is used
皆様からいただいた寄付金は、主にこどもの未来を考える会(ひこうせん、ユースセンターまるいち)の施設維持費、運営資金、および若者の活動支援に活用されます。
施設・設備の充実については、利用者が希望する備品の購入や整備、セキュリティや施設維持に使われます。
運営・活動資金としては、冬季の暖房費を含む光熱費や、常駐するユースワーカー(スタッフ)の研修費・人件費など、質の高いサポートを維持するための経費として重要です。現在は助成金(カタリバ等)を活用していますが、助成期間終了後(2025年度以降)の「自走」に向けた持続可能な運営基盤を作るためにも、継続的な資金が必要です。
さらに、経済的な理由で機会が制限されることなく、すべての中高生が無料で施設を利用し、イベントや体験活動に参加できるようにするためにも、寄付金は「こどもの居場所づくり」のために大切に活用されます。

