Purpose
オーラルフレイルの改善を目指す!
オーラルフレイルとは、噛んだり、飲み込んだり、話したりするための口腔機能が衰えることを指しています。噛む力の悪化で食事が楽しくなくなり、滑舌が悪くなることで人や社会との関わりの減少を招く…結果的に全体的なフレイル進行に繋がっていくので、オーラルフレイルの段階で改善させたり進行を緩めたりすることはとても重要です。
口腔機能の強化と時代劇!?
シニア世代にとって「時代劇」はDNAに焼き付いているものです。
「水戸黄門」「銭形平次」「遠山の金さん」「暴れん坊将軍」「大岡越前」「鬼平犯科帳」「必殺仕事人」…
数えればきりが無く、タイトルを口にすればそれぞれの名シーンが頭に浮かぶ事だと思います。
そこで、これをオーラルフレイルの改善に利用しようと考えました。
演劇体験で口だけでなく感情も動せばストレス解消に!
演劇では感情をのせたセリフを口にして役を演じます。
流石に、初めて体験するシニアの皆さんに、実際に動きの段取りを演出するわけにはいきませんので、車座に並べた椅子に座っていただきます。そしてお馴染みのシーンが描かれた簡単な台本を配り、配役された馴染みある役のセリフを、バックミュージックや効果音の中で口にしてもらいます。
目的はうまく演じる事ではなく、セリフを覚える事でもなく、誰かに評価をもらう事でもありません。
ただ、口を大きく動かす事だけです。
照れくさい部分はありますが、出来る範囲で感情も乗せてセリフを口にしていただきます。
もちろん、せっかくなので簡単な演出指導も行い、個人の技量に合わせたハードルも作ります。
やってみると面白い事を実感していただけます。
そして何より、人がやっているのを見るのも意外と面白い。
笑いも起きて、やがて拍手につながり、一体感が生まれます。
ターゲットは「シニア世代」!
Past Activities
事前のMTGで台本の元となる時代劇を決めます。
ただ時代劇にこだわる必要はなく、シニア世代に人気のテレビドラマ、海外の西部劇やSFでも面白いかもしれません。
題材が決まれば、【表現のチカラ】で予定人数に合わせて台本を作成し、必要な楽曲や効果音を準備します。
準備期間に1ヶ月ほど頂戴します。
当日は設営に1時間。音響リハーサルに30分。客入れに30分と考え、2時間〜2時間半前に会場集合で実施が可能です。
実施時間は人数や台本のボリュームにもよりますが30分〜45分、長くても1時間以内の企画だとお考えください。
以下、実際に行った実施の詳細です。題材は「水戸黄門」です。
なお進行は【表現のチカラ】代表のはだ一朗が、衣装に着替えメイクをして『いっちゃん』というキャラクターで進行していきます。
見た目のインパクトで非日常なイベントに感じてもらうのが狙いです。
ちなみに当日は「シナプソロジー体験」も合わせて行いました。
〜日時〜
2022年9月30日(金)13:30〜14:30
〜場所〜
中区本牧原地域ケアプラザ
〜参加人数〜
20名
〜流れ〜
①前説
②登場・自己紹介・アイスブレイク
③シナプソロジー
<1>ボディタッチ両手(座位)
<2>相違じゃんけん(座位)
<3>スイッチお手玉回し(立位)
④なんちゃって演劇体験「水戸黄門」
本読み〜本番
⑤クロージング
Achievements
声の大きさに個人差はありましたが、企画説明の段階で歴代の黄門様の俳優の名前や、出演者の話題などに花が咲き「回想法」の効果もあるかと思います。
一回の体験で口腔機能が強化されるわけではありませんが、「認知症」と「オーラルフレイル」、そして「口腔機能の強化」がなぜ必要なのかをお伝えした上でトライしていただきますので、生活の中で意識が変わると思います。
継続的な企画であれば、お話を変えることでモチベーションの維持にもつながります。
アンケートにある通り、高評価で大変楽しんでいただけたと思います。
Necessary expenses of the business
10人〜15人が車座になれる会場
企画の「必要経費」は
- 人件費(出演者1名)
- 音響技術スタッフ費(経費削減のため、出演者が行う事も可能)
- 移動交通費
- 会場費
- 広告宣伝費
他
協力してくれる行政や団体があれば、最低限の人件費のみで実施が可能です。