Issues we are working on
セネガルのティエス州に建設された、女性と子どもの避難所運営をサポートしています。
Why we are tackling this issue
セネガルでは、レイプ、少女の結婚、家庭内暴力などの多くの性被害が存在しています。2017年の保健調査によると、15歳から49歳の女性の27%が15歳以降に身体的暴力を受けた経験があり、その55%が夫やパートナーの手によるものでした。そして、その暴力体験者の68%が、暴力について人に話したこともなければ、助けを求めたこともなかったと報告されています。実際に国内で起こっている性被害の数は更に大きなものであると推定されます。
また、セネガルでの0歳から14歳の少女における女性器切除(FGM)の実施率は13.9%、15歳から49歳の女性における実施率は23.3%(2017年DHS調査)です。女性器切除は主に赤道沿いのアフリカの地域において、約2000年もの間実施されてきた風習であり、女性器切除を行うことにより大人の女性になるという通過儀礼的側面を有しています。しかし、実際には麻酔や鎮痛剤を使用せず、ナイフや鋭い石を用いて女性器の切除が行われるため、施術には大量出血を伴い、様々な感染症を発症したり死者が出たりする場合も多いのです。
これらの性暴力に対し、2006年2月にベルギーでNPO「ラ・パラーブル(La Palabre)」、同年7月にセネガルで「ラ・パラーブル セネガル」が設立されました。主な事業として、女性や子どもの人権に関する啓発活動や、子どもたちのためのアフタースクール運営、および性暴力を受けた女性に対してセネガルのティエス州にて1棟の避難所を提供しています。避難所には、性被害を受けた女性本人や、その家族、病院、警察などから、絶えず被害者の受け入れを要請する依頼がきている状態です。私たちは、この避難所の運営をサポートするため、資金集めや、運営にまつまる様々なサポートを行っています。
How donations are used
- 避難所で働くスタッフの雇用費
- 保護された女性の食事代や医療費
- 避難所の施設修繕費
- その他、シェルター運営に必要な資金